目録62:邪神たちの2・26 邪神たちの2・26
刊行年:1994年 出版社:学習研究社 定価:1,000円 著者:田中 文雄
収録作品:−

ヴァレリィ: 『クトゥルフと帝国』のリプレイ小説です。
有味: いきなりフカシこくなよ。でも目指すところはあながち間違っていないような気もする。オレは日本の帝国時代にまったく詳しくないんだけど、好きな人はこういうことがやりたいのかね?
ヴァレリィ: ガイジンのヴァレリィたんにそんなこと聞いてもムダです。つーか、それも敵を作る発言かもだよ、有味氏。
有味: 妙に余所余所しいところがかえって不安です。
ヴァレリィ: ではいつもどおりネタバレ文句をどうぞ。
有味: 文句とかゆーな。帝都東京の地下にダゴンがカチコミかけるっていうのはどーよ? と思ったが、先に読んでいた友人Nが「ぜんぜん面白くない」というほどの駄作ではなかった。
ヴァレリィ: 何事も覚悟があるとダメージは最小で済むね。
有味: 『暗黒神ダゴン』で学んだ教訓だな。「このあと面白くなる!」ではなく「このあとも面白くない…orz」と思って読めば、あまりダメージを受けなくて済む。
途中のコムズカシイ読みの人名や所属などはほとんど読み飛ばした。詳しい人はこの当たりにゾクゾク来るのかもしれない(来ないのかもしれない)が、オレは「詳しくない」というよりも「興味がない」ので、画数の多い漢字が並ぶ紙面の黒さに深淵を覗く思いだったよ。
ヴァレリィ: 意味不明です。で、総括すると?
有味: 毛色の変わった作品であり、そこそこの知名度もありながらあまり話題にされないのは、つまり「そういうコト」なんだろう。これを読んで『帝国』のキーパーをやりたくなった人、連絡ください。



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