コールフィールド・プレース:R.I.P.

-チルマスターの言い訳。-




 プレイ時間は約2時間30分です。

『Chill』ルールブック 『Chill』第2版ルールブック付属のシナリオのリプレイです。このシナリオ自体はDriveThruで無料配布されていますので、興味のある方は入手してみるといいかもしれません。
 チュートリアル的なシナリオであり、短時間で色々なロールをするようにデザインされています。そのために回復の余裕がなく、最終戦闘ではかなりの苦戦を強いられました。もともと『Chill』では単純な力押しでは事件は解決できないことが多いので、最後のスティーヴの激走のように、戦闘以外の解決法を探すのがシナリオの主な目的となるのでしょう。

 このシナリオにはプレイヤー・エイドと調査だけでは分からない背景があるので、以下にその概要を記しておきます。リプレイの理解の助けになると思いますが、これ以上なくネタバレなので一応反転しておきます。

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 炭鉱経営をしていたジェイク・コールフィールドは、昔馴染みからの手紙でカリフォルニアで黄金が発見された事を知ります。黄金に魅せられたジェイクは資金調達のために、自分の炭鉱が利益を生み出さなくなったら1,000ドルを受け取るという契約をファースト銀行と結びます。そして自らの手で鉱山に落盤を起こし、ファースト銀行から受け取るお金を基にカリフォルニアで金鉱経営をするつもりでした。
 悪魔の計画を実行したジェイクの誤算は、作業をサボっていた2人の現場監督が落盤を逃れ、コールフィールド・プレースに続く地下道を逃げるジェイクの姿を目撃してしまったことです。2人の現場監督は幌馬車でカリフォルニアへ逃げ出すジェイクを捕まえ、彼を車輪に縛り付けてリンチを加え、そして姿をくらましました。無念の内に死んだジェイクはゴーストと化して、マーサを巻き込んで館に取り付いたというわけです。

↑ここまで

 実際プレイしてみて、やはり「洗練されていないなぁ(笑)」というのが参加者の一致した感想です。ただし、それも含めて愛すべきシステムではあります。たとえロールに成功してもペナルティがある恐怖判定というシステムは、シナリオ破壊力(事故率)が抜群です。キャラクター6人くらいでミッションに挑むのを前提としているのだと思います。
 『クトゥルフ神話TRPG』より無邪気で、『退魔戦記』よりシビアという事前の印象とはちょっと違いました。扱うテーマに多分に戦闘が含まれますので、場合によっては『ストームブリンガー』並みにデッドリィなのかも知れません。



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