コールフィールド・プレース:R.I.P.

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屋根裏部屋


CM:隠し扉のあった部屋に戻って屋根裏部屋へ上がります(エリア 12)。
トムところで、みんなの現在意志力は?
スティーヴ現在意志力は……79。
トム結構あるなぁ。こっちは68だよ。
ニコラス44ですよ……(苦笑)。
CM:くららは51。ニコラスは動く死体に立ち向かった際に無駄にアートを使ったのが響いてますね(笑)。
ニコラスあれで20も使っているからね。《アストラル・アーマー》使った後は一度も殴られなかったのに。
CM:階段は狭いのでまた例の順番で昇っていきます。幸いにも何事もなく屋根裏部屋へはたどり着きます。

 狭い階段はほとんど歩くスペースがないが、無傷でコールフィールド・プレースの屋根裏部屋にたどり着く。見回すと、薄暗いホコリだらけのエリアに無造作に箱が置かれている。

トム箱を調査するしかないでしょうな。
CM:手近な箱の中を覗いてみると、古くて半分腐ったような本で満たされています。もしかしたら図書館から引き上げられた本なのかもしれませんね。ちなみに、一番上に乗っているほんのカバーには「マーサ・シンプソン・コールフィールド」と書かれています。女性らしい手書きの文字です。
ニコラス日記か?
CM:おそらくそうでしょう。本の造りからしてダイアリーです。
ニコラス読んでみますよ。
CM:分かりました。では最後のプレイヤー・エイドを(プレイヤー・エイド#4を渡す)。

プレイヤーエイド#4
 9月13日、金曜日
 ジェイクはすべてが順調だと言っているわ。正午にワゴンに荷物を積み終えて、彼が鉱山主道の支柱を叩き折ったらすぐにカリフォルニアへ出発の予定。彼は誰も傷つけないと約束してくれたけど、怖いわ。すごく怖い。

 10月31日、金曜日
 もうこれ以上、私の中にこの恐怖をしまったままにしておけないわ。ジェイクは死んだ。彼が死ぬのを見たわ。あの男たち――彼が「頭の悪い相棒たち」と呼んだ獣たち――が彼をワゴンの車輪に縛り付けて、彼が悲鳴を上げられなくなるまで、うめく事ができなくなるまで、息をしなくなるまで殴り続けるのを、私は見ていた。私がへたり込んで、暗い夜の向こうを見つめる以外に何もできなくなっている間に、あいつらは彼のぐったりした身体を家の中に戻したわ。
 部屋中に床板を撒き散らして、私が敢えて近づかなかった暗い穴に降りた。私には土しか見えなかった。土は階段の途中に積み上げられた。何が起きたかは分かっていた。獣たちはジェイクを埋めた――死んでいたか生きていたかは、分からないけど――彼らの仲間に、ジェイクが鉱山の中でしたのと同じ事をしたに違いないわ。
 ジェイクはまだ死んでいない。私の前に現れた。私がいる所にはどこにでも、ここ5日間毎晩。あれはジェイクであって、ジェイクではない。彼は私の名前を呼んだけど、聞いた事のない声だったわ。不吉な、痛みに満ちた声だった。また怖くなってきたわ。心底恐ろしい。

 12月8日、火曜日
 ジェイクの幽霊は正しいわ。あの男たちと同じくらい、私には彼の死に責任がある。私が死んだら、彼と一緒にここに留まろう。ジェイクに言われたとおり、古いランプが下がっていたダイニング・ルームの天井から車輪を吊り下げた。それを壊す事だけが、ここ、間違いなく私たちの家から、私たちを永久に追放する事ができる。

ニコラス9月って落盤の起こった月だよね。
CM:9月13日はズバリ落盤の起こった日ですね。
ニコラス13日の金曜日か。なるほどねぇ。
スティーヴ結局、ジェイクと銀行との繋がりははっきりしませんね。それは後で調べればいいことか。
ニコラスただ、まぁ、ジェイクが自分の意思で鉱山を落盤させた事だけは間違いないね。
スティーヴ「ジェイクをなぶり殺しにした時の馬車の車輪というのが、一階のダイニングに下がっていたものであるということは間違いないでしょう。あまりゾッとしないが、壊しに行こう」。
CM:よろしいですか? では……。

 日記を読んでいる時、突然近くで耳障りな声がする。「生きてこの家からは帰さんぞ!」。顔を上げると、階段の近くで2つの青白い光が輝いている。見守っていると光は徐々に大きくなり、強烈な光が君たちに目をきつく瞑らせる。
 光が弱まった事に気付くと、君たちは目を開ける。そこには青白い男女の人影が、君たちの目の前数フィートのところに浮かんでいる! 女性は比較的普通に見えるが、男性の方は顔と胸に深い血塗れの切り傷を負っている。さて、全員恐怖判定をしてくれ。

CM:声には聞き覚えがあります。一階のダイニングで「ふははは」と笑っていた声です。男の方の顔は、あの肖像画のものです。
ニコラスやっぱり、あいつがジェイクだったのか。
CM:恐怖判定の修正はたったの-25%。大した事ないね。
スティーヴいやいや、大した事あるから(笑)。
CM:(くらら以外は成功)C成功した人はいませんね? とりあえず、この戦闘から逃走することはできません。指定されたターンだけ立ち尽くしてしまいます。意志力を失って、しかも逃げられないということで。
スティーヴ1ラウンド立ち尽くして、3ポイント意志力を失いました。
CM:くららは8ラウンド立ち尽くして、11ポイント失った(笑)。
ニコラス3ラウンドで、3ポイント。
トム4ラウンドで、2ポイント。
CM:敵はSAVE訓練カリキュラムで教わった知識によるとゴーストです。

 男性のゴーストが再び口を開いて、こう言う。「今までそばで見続けていたが、お前たちはこれまでで最も上手くやった。だが、我々の邪魔はさせない。おっと、自己紹介がまだだったな。もう分かっているだろうが、私はジェイク・コールフィールド、そしてこの可愛いやつは我が妻マーサ。さて、残念だがお前たちには死んでもらわねばならん。あるいは私たちと一緒に留まってもらうとでも言った方が良いかね? 主観の相違だが」。
 コールフィールドはここで数秒間続く狂ったような笑いを上げ、それを突然にやめる。ゴーストは君たちに向かって滑空してきた。

ニコラス基本的にはさっさと一階に下りて、あの車輪をぶち壊すんだろうけど……。
スティーヴここで戦闘をしても、あまり意味はないですよ。いかに早く下に下りるかだと思います。
CM:じゃあ、イニシアティブ行きましょうか(ニコラス→トム→ゴースト2体→くらら→スティーヴの順)。立ち尽くす皆さんの手番を飛ばしてゴーストの攻撃。先に言っておきますけど、結構厳しいですよ。ゴーストは手を突き出して「ハーーーッ!!」と何かしました。

 PCとゴースト2体の激しい戦いの始まりです。しかし、恐怖でただ立ち尽くさなければならないPCたちは最初の何ラウンドかはゴーストに良いように攻撃されてしまいます。
 ゴーストたちのイビルウェイ・ディシプリンの攻撃はPCたちの活力と意志力を同時に奪っていきます。
 硬直時間が少なかったスティーヴは全速力で屋根裏部屋を後にすると、馬車の車輪がある一階のダイニングへと向かいます。ダイニングへたどり着いて車輪を破壊するには5ラウンドを要すため、その間、ニコラス、トム、くららの3人がゴーストの猛攻にさらされます。
 4ラウンド目に集中攻撃を喰らったくららが気絶して戦線離脱。6ラウンド目にニコラスが戦線離脱。以降、集中攻撃を受けるトムも危うしと思われましたが……。

CM:6ラウンド目のスティーヴの行動で、ついに車輪がバキッと壊れました。
スティーヴよし!

 ジェイクとマーサ・コールフィールドのゴーストの姿が歪んで、うめき声を上げ始める。彼らは攻撃をやめ、激痛に襲われたかのように自分を抱き締める。
 コールフィールド夫妻は怒りと痛みで歪み続ける。彼らは音もなく屋根裏部屋の床に倒れ伏して、まるで塵のように崩壊し、跡形もなく消滅した。

CM:しばらく苦しんだ後、ゴーストたちはゆっくりと消えていきます。
スティーヴ慌てて屋根裏部屋に戻ります。
CM:惨状の現場にたどり着くと、2人の仲間が床の上に倒れています(笑)。
トムトムは悲しそうな顔で2人を見下ろしています(笑)。
スティーヴ「ああ! ニコラス! くらら!」。
CM:まぁ、しばらくすると2人とも目を覚まします(笑)。大苦戦ではありましたが、皆さんはゴーストを倒しました。



コールフィールド・プレースの怪現象の終焉


CM:気絶した2人に肩を貸しながら、皆さんはコールフィールド・プレースの館から外に出てきました。
ニコラス「いやー、ゴースト最強だろ?」。
一同:(笑)。
スティーヴ携帯電話でSAVEに連絡します。「任務は終了しました。負傷者が2人いますので、迎えの車を回していただけませんか?」。
CM:(SAVE局員)「分かった。サイレンを鳴らさないで救急車を派遣しよう」。SAVEのエンヴォイの中には病院関係者もいますので、これくらいなら可能です。
 皆さんはSAVEの支局まで帰ってきました。マーチン・ベントレー博士が出迎えてくれます。「おお、ご苦労だった。楽勝だっただろう?」。
ニコラス「……死を覚悟しました」(笑)。
CM:スティーヴの硬直が1ラウンドじゃなかったら、全滅してたかもしれませんからな(笑)。
スティーヴあれは厳しいわ……。
CM:(ベントレー博士)「これで君たちもSAVEのエンヴォイとしての第一歩を踏み出したというわけだ。これからの活躍を期待しているよ」。
スティーヴ「厳しい道のりだということは把握しました」(笑)。
トムまさに(笑)。
CM:というところで今回のシナリオは終わりです。



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