赤のQ


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決戦前夜

キーパー〈オカルト〉もしくはINT×2のロール(史乃のみ成功)。史乃には真紅に染まったページが、晶が赤のQと最後の契約(3つ目の願い)を交わした事を表している事が分かりました。更に〈オカルト〉(史乃と美緒が成功)。成功者はこの書物が『暗黒の聖書』と呼ばれる冒涜的な書物と同様の効果を持っている事が分かります。悪魔譚に良く登場する類の禁忌の書物ですね
史乃: どんな効果ですか?
美緒: あわわ……
堂本: むむっ
キーパー: 本物のオカルト本です。書店で売っている紛い物とは格が違います
堂本: ふむふむ
史乃: うーん
美緒: 「こんな物が学校にあったなんて」
キーパー: 赤いページが終わるとちゃんと字が書いてあるページになるので、そこから先を読むことは可能です
史乃: 何語?
キーパー: 『紅血の聖書』は日本語で書いてあります。ただ、基本的に読者を堕落させるのが目的の書物なので、「悪魔祓い」の方法とかは書いてませんよ
美緒: まぁ、暗黒の聖書ですものね
史乃: 読むだけ読んでみよう
堂本: 賛成
史乃: あと、署名してあるページで真っ赤じゃないページはありますか?
キーパー: ありません。署名ページは全部真っ赤です
史乃: 左様で
堂本: くっ、図形なんかはないですか?
キーパー: 図形……魔法陣とかは書いてあるでしょう。結局『紅血の聖書』を読むのは?
堂本: うーむ、志願者に任せる
美緒: ええと……お任せします
堂本: 夜食はつくってあげるから
史乃: では、特攻します(※史乃が読む事になりました)

ライン

キーパー: 尚、この後、美影と麻希を交えて明日の対策会議がもたれます。聖書を読んでいる人はそれには参加できません
史乃: はい
堂本: あいやー。俺馬鹿なのに
美緒: はいです……史乃さんがいないのは痛いですが
久梳 美影キーパー: 美影「ここが100年の歴史を誇る白凰聖女教会であることをお忘れなく。100年間あれば、悪魔の1体や2体祓ったことがないわけがありません」(ニヤリ)
美緒: おおー
史乃: 性格変わりすぎ
堂本: なんかキャラが……
キーパー: 史乃は読書。堂本、美緒、美影、麻希は宿直室で作戦会議ということで
堂本: 了、です
美緒: はい
史乃: 悪魔の跋扈を許してるのに……>教会
堂本: んだんだ
美緒: 今度こそしっかりして貰いましょう
キーパー: 麻希は赤のQの呼び出しに応じるつもりのようです
史乃: えええ!
堂本: がちょーん
キーパー: 麻希「結城さんの現状は自業自得とは言え、私にも責任の一端があります。それに聖ジェローナの乙女として、学友の危機を見過ごすなど出来ようもありません」
史乃: 本気で偉いなこいつ。愛想さえあれば完璧超人なのに
堂本: 「確かに敵を任意の場所に誘導できるのはいいが、しかし……相手次第」
キーパー: 麻希「強き者が弱き者を助けるのは道理。何ら迷うことなどありません」
美緒: 「何か作戦があるんですか?」
キーパー: 美影「そこは任せなさい」>美緒
美緒: あ、自信たっぷり
堂本: 「とりあえず、敵性勢力の特性が知りたい。作戦の第一歩だ」
キーパー: 美影「《悪魔祓い》であればばっちり習得済みです。あと、実家に戻って聖水を調達してきましょう。少しは役に立つはずです」
史乃: へ?
美緒: 「実家?」
堂本: エクソシスト? 裏高野?
キーパー: 美影「ええ。元白凰区にあります。洋館街の聖天使教会をご存知? あそこは私の本家の本拠なのですよ」(※つまり、久梳は護封十三家「鴉双」の傍系なのです)
堂本: がーん、ベテランかよ
美緒: 「ああ、あの聖天使教会が……なるほどです。聖水の効果はどの程度なんでしょうか?」
キーパー: 美影「ゲーム的に言うと〈投擲〉ロールに成功することによって聖水の入った瓶を命中させる事が出来て、悪魔に1D4ポイントのダメージを与える事が出来ますよ」
堂本: 解りやすい
史乃〈投擲〉25%かぁ
美緒: 私も25%です
堂本 慎一郎堂本: おなじく。水鉄砲にして打ち出すのはなしですか?
キーパー: ! それは面白い! 採用しましょう
美緒: ナイスアイデアです~
キーパー: ただし、射撃は1ラウンドに1回です
堂本: がーん
キーパー: 聖水3瓶分の容量があることにしましょう<水鉄砲
堂本: 初めて役に立つ発言だった……かも?
キーパー 〈水鉄砲〉〈拳銃〉で命中判定をしましょう。基本値は20%です
美緒: 私も頑張らないと……(汗)
堂本: 射程は? 霧吹きでガス状に噴霧、というはなしですか?
キーパー: 聖水の清らかさが保たれることが必要ですので、水鉄砲までが限界です。射程は……5、6メートルですね。接近戦と変わりません。特別に、堂本は基礎訓練をしているので40%で良いでしょう<〈水鉄砲〉
史乃: おおお!
堂本: やりー
美緒: さすが自衛官
堂本: えへん

ライン

キーパー: 美影「《悪魔祓い》は協力者が必要なのですが、どなたかお手伝い願えますか? 多ければ多いほど良いのですが」
美緒: 「はい、私でよければお手伝いします」
堂本: うーむ、私は射撃に専念したい
キーパー: 美影「ゲーム的に言うと、INT×5のロールに成功した人に《悪魔祓い》の呪文を教えてあげます」
堂本: 解りやすい
史乃: 他の聖職者は?
キーパー: 美影「ゲーム的に言うと、ここで部外者の協力を期待するのは野暮です」
史乃: はい
堂本: まったくもって解りやすい
美緒: 私達で何とかするしかないですね……
史乃: 後でも教えてもらえるの?
キーパー: 美影「ゲーム的に言うと、呪文の習得には儀式の理解も必要なので、一晩かかります」
堂本: むー
史乃: ありゃー、失敗したかも(※史乃は『紅血の聖書』を読破中なので、《悪魔祓い》の習得が出来ません)
美緒: うむむ……
キーパー: 麻希「シスター・ハイジ、《悪魔祓い》を教えてください」(※麻希のINT×5のロールの出目は89で失敗ですが、プレイヤーたちに結果は分かりません)
堂本: おおっ
キーパー: 麻希「な、何とか覚えられそうだわ」(※ウソです。麻希は習得を失敗しています)
堂本: すばらしい
鈴原 美緒美緒: 流石副会長
キーパー: 美緒はどうしますか?
美緒: ええと、習います
キーパー: 美緒はINT×5
美緒: (出目は34)成功です
キーパー: 美影「それでこそ聖ジェローナの乙女です」>美緒
美緒: 「ありがとうございます、シスター」
堂本: 「ところで、どこで待ち伏せる?」情緒台無し、すみません
キーパー: 麻希「相手の指定は屋上ですから、そこで堂々と渡り合いましょう。下手な小細工をして、Qが暴れたら大変です」
堂本: 「確かに。塩でもまいとこうか」
キーパー: 麻希「最悪、私と結城さんの二人の犠牲で済みますし」
堂本: 「赤い悪魔だろうと本物の悪魔だろうと、出来るだけのことはするよ」
美緒: 「うーん……何とか成功させるしかないですね」
キーパー: 美影「では私と鈴原さんと日下部さんで《悪魔祓い》ね。主よ、勇気ある生徒を遣わしてくれたことに感謝します」
堂本: なむなむ
美緒: 「神様……どうか成功しますように……」

ライン

キーパー: 堂本は徹夜で射撃の特訓ですね?
堂本: はい
キーパー: では40%の臨時〈拳銃〉ロールをしてください
堂本: 了(堂本の臨時〈拳銃〉ロールは58で失敗)
キーパー: では自分の腕の未熟さを理解したので、臨時〈拳銃〉が1D10上がります
堂本: おおー(8%上がりました)
史乃: おおー
美緒: おおー
堂本: てへっ

ライン

キーパー: 明け方までかかって全員準備を終えました。史乃は聖書を読み終わりました。聖書には《赤のQの召喚》《魔王との接触》の方法が書かれていましたが、実践するには更なる研究が必要でしょう
史乃: 無駄だった……
堂本: ふむふむ
キーパー: 史乃は〈オカルト〉が15%上昇します
美緒: 従属とか退散とか載ってないんですね……でも〈オカルト〉大幅プラスですね
史乃: そう、従属を期待したんだがなぁ
堂本: 無駄な知識はこの世にないですよー

ライン

聖ジェローナ女学院エンブレムキーパー: 美影「せっかくなので、ジェローナの星になぞらえてコードネームをつけましょう。私がシスター★グレイス(気品)、鈴原さんがシスター★ピュア(純潔)、日下部さんがシスター★パッション(情熱)ね」
堂本: まさに放課後黙示録
史乃: あれ、私、忘れられてる……
堂本: わ・た・し・も
美緒: 「はい、頑張ります」
キーパー: 美影「堂本さんは……水鉄砲マンで良いわ」
堂本: いやん、せめてウオータースナイパー
キーパー: 美影「高遠さんは……史乃ちゃん、で良いか……」
史乃: そんな……