
旧四鴛本宅 地下セベク祭殿
最後の対決の場、旧四鴛本宅へ向かいます。
小細工なしに一行は地下、あの出来損ないの畸形児が守っていた扉の下の階段を下りて、先沢遥が殉職した場所、セベクの祭殿へ続く石の大扉の前にたどり着きます。
古海: 「皆さん準備はできてますか?」
淵沼: 「心の準備以外はOKですよ」>古海
各務: 「入りますか」
キーパー: では重い扉を開けて、中に入りましょう
深崎: ゴゴゴ……
キーパー: 祭殿のセベク神像の前にある玉座には、鰐の仮面を被り、素肌の上にローブを纏った人物が腰掛けています
古海: 「……真雪くん」
キーパー:〈アイデア〉か〈目星〉の高いほうでロール>ALL(古海以外成功)。玉座に座った人物がなにか肘置きの部分に触れたことが分かりました>成功者(※入り口の扉の鍵を閉めたのです)。玉座に座った人物の被っている仮面の右目の上には、傷らしきものがついています
古海: 初代ワニ仮面だ
キーパー: 仮面の人物の足元には妊婦のように腹が膨らんだ美弥子が仰向けに横たわって苦しんでいます
深崎: ぎょえええ
キーパー:〈精神分析〉>ALL(古海と悠乃が成功)。成功した人には分かりますが、美弥子は完全に発狂しています
キーパー: 美弥子「生まれる……赤ちゃん、生まれちゃう……」
古海: 「真雪くん、彼女に何をしたんだ!?」
悠乃: 「……」(言葉見つけられないよ……)
キーパー: 脂汗にまみれて美弥子は自分の膨れた腹をさすります。彼女の腹の中では無数の何かが蠢いており、その様子が見た目にも分かるほど、腹部がグネグネと盛り上がったり引っ込んだりしています
深崎: グロッちな光景だ
悠乃: うん……
古海: セベクの子どころじゃないな
淵沼: 鰐が怖くて玉座を正視できましぇん
キーパー: やがて美弥子の腹を食い破って生まれた子鰐たちが、そこから抜け出て玉座の前のプールで泳ぎ始めました
各務: ぐは
深崎: ……うえっ
悠乃: うぁ……
キーパー: 美弥子「あ……生まれ、た。私の赤ちゃん……」
キーパー: プールで泳ぐ子鰐たちに手を伸ばして、美弥子は血塗れになって絶命しました
深崎: ひどい
悠乃: 「美弥子さん!」
各務: 「復讐とは……こんなものか」
古海: 「これが君が望んだ結末か!」
キーパー:正気度ロール。淵沼と悠乃は自動的に失敗します(各務、深崎、古海は成功、1ポイントずつ正気度を失います。自動失敗の悠乃は3ポイント、同じく淵沼は……6ポイント)
キーパー: 淵沼は〈アイデア〉ロール
淵沼: (出目は23)成功してもうた
悠乃: あぁ
深崎: なんてこと……
古海: 狂人街道に足を踏み入れた
キーパー: (淵沼にロールしてもらい、その結果を見て)反響動作、反響言動:他の人のやることを繰り返して行うようになるそうです(※ここで淵沼は能動行動をリタイヤです。この後は狂気に陥った男のロールとなりました)
キーパー: 美弥子の壮絶な死を見届けると、玉座に座った人物はユラリと立ち上がって鰐の仮面を取ります。下から現れた顔は、もちろん沢渡真雪のものです。その目の焦点は合っていません
悠乃: 「真雪ちゃん……あなた!」
古海: 「話を聞かせてくれ!」
各務: 「別人だといいと思ってたのにな」
キーパー: 真雪「ねぇ、分かる? 19年間離れ離れだった肉親に、一顧だにされなかった娘の気持ちが」
古海: 「だからって……」
深崎: 「あなたは、あなたでしょ!」
キーパー: 真雪「……傑作でしょ? ようやく探し当てた母親に拒絶されて、挙句の果てに悲鳴まで上げられるなんて! あはは……」
深崎: 「しっかりしなさい、真雪ちゃん!」
キーパー:真雪「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは……」
各務: ……狂気ってシュール
キーパー: 真雪「あははははははははははははははは……ッ、笑いなさいよッ!!」
古海: 「……これからどうするんだ! 復讐を果たして、これから君は何をする!?」
深崎: 「笑えるかあっ、しっかりしなさいよ!」
キーパー: 真雪「これで私がナニ者でもないことを知る者を皆殺しにした。私を愛さなかった父を。望まなかった母を。私を裏切り続けた者たちを。ナニ者でもなかった私は、ここに初めて唯一の私となる」
各務: 「そこまでやらないと、自己認識ができないってのか……」
深崎: 「もうなってるでしょうがっ! ……さあ、もうこんなことやめて帰ろうよ、みんなと」
古海: 「君は沢渡真雪だろう!」
キーパー: 再び真雪は鰐の仮面を被ります
キーパー:真雪「死したる者にも再度の死を。我……セベクの司祭也!」
|