キーパーの言い訳。



(2023年5月3日追記)
 2006年3月25日から2006年7月22日までの間にオンライン・セッションでプレイした5つのシナリオのリプレイとなります。当時キャンペーン・タイトルを思いつかないので「Sebek」という仮称をそのまま使っていましたが、今回の改訂にともない「セベクの復活」という正式名称を冠することにしました。
 キャンペーン運営と並行してリプレイ作成をしていたので、読みにくい体裁のままの公開となっていました。今回、大幅に構成を変えて、読みやすくしたつもりです。

 終盤で運営をひどく失敗した回があり、プレイヤー諸氏には申し訳ありませんでしたが、とても勉強になる体験でした。コンセンサスを取っておく必要がある場合、事前に条件提示(所謂ぶっちゃけ)をしておくことが大事であると痛感しました。以降のセッションで教訓として活かしています。

 シナリオはかなりエログロな内容ですが、未だに私の自作シナリオで歴代1位の出来であると思っています。当時は「世界広しといえども、セベクでキャンペーンを張ったキーパーはオレしかいないはずだ!」と謎の自負をしておりました。
 すべてがうまく張れたわけではありませんが、複数の伏線を散らして、物語としては完結できているようです。これを公募のプレイヤー諸氏相手に運営したのは若気の至りで、最後までお付き合いいただいたことには感謝しかありません。
 ストーリーを理解するためのヒントは「2人の魔道師が、互いに連携せずに、同時に活動している」ことです。

 ロールプレイによって各探索者を「キャラ立ち」させるプレイヤー諸氏の手腕は見事でした。
 特に古海誠は全編に渡ってキャンペーンの構造を見抜いてくれているようで、とても頼もしい存在でした。
 刑事キャラクターたちの殉職率が高いですが、私は一貫して「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけ」の精神の持ち主です。戦闘に関してはルールとダイスに則って無慈悲に粛々と処理しました(でも深沢正徳はイベントをクリアできずに殉職したので不運でした)。
 沢渡真雪というキャラクターに関しては「クリスタル・ヴォイス」の陵世羅を超えるキャラクターにしようと意気込んで設定しましたが、私のキーパリングでは往々にしてあるように、プレイ中にヘンテコなキャラクターになってしまいました……。ある程度愛されたキャラクターにはできたと思っていますので、これで良しとします。

 最後の『奇鰐譚』はキャンペーンを通じて一冊の魔道書を作ってみたいという私の願望・実験の成果です。プレイヤー諸氏に協力を仰ぎ、毎回レポート提出をしていただきました。正解か不正解かはともかく、皆さん色々と考えてくださったようで、御協力に感謝しております。

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