赤い闇をさまようもの

キーパーの言い訳。

赤衣聖母 プレイ時間は5時間38分12秒です。

 約5年前にプレイしたオリジナル・シナリオ「赤いトラペゾヘドロン」を4割くらい作り直し・組み直しをしてリブートしました。
 前作「赤いトラペゾヘドロン」のセッションは明らかにキーパーである私の力不足で目論見通りに行かなかったので、今回はその失敗を踏まえ、5年の間に更新された公式設定を新たに盛り込みつつ、探索者に「理解してもらえる」ようにシナリオを修正しました。
 トラペゾヘドロンのカラバリとそれにまつわる2つの異次元というアイデアは我ながら気に入っていたので、それがプレイヤーに伝わるように、冒険がクリアできるものとなるように留意して修正したつもりです。

 ただ、情報量がかなり多くなってしまったため、プレイ時間の9割以上を情報収集に費やすという事態になってしまいました。実際、クライマックス・シーン(異次元への突入とそこからの脱出、その破壊)は30分程度で終わっています。プレイヤーが得るカタルシスという点で、これは今後ちょっと考えなくてはなりませんね。
 情報量が多いことはキーパー的にも事前に把握していましたので、探索者が得た情報をうっかり失念しないように、「手がかりカード」的な小道具を用意して視覚化を試してみました。これについては「助けになった」との声が聞こえたので、やった甲斐がありました。

 プレイヤーからは「難しいシナリオだった」との感想をいただきました。確かにそうなのかも。明確な時間制限がない代わりに、クライマックスはプレイヤーが任意のタイミングで引き起こせるので、どこで踏切板を蹴るか悩ましかったかもしれません。

 なお、本文中に現れるラテン語はテキトーなので悪しからず御了承ください。



素材提供サイト(敬称略):
 イラストAC
 岸人
 びたちー素材館
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