赤い闇をさまようもの

X:苦い終幕

キーパー:荒井雅也ですが、精神をやられていたためにしばらくは療養所に入所することになります。ある程度回復したら、荒井潔は雅也を実家に連れ帰って静養させるとのことです。
泰野教授:それが良いだろう……教会の方は放っておいても良いのかな?
須堂:“二度と会うな”って言われたのだから、それで良いんですよ。
キーパー“二度と再び千なる異形の我に出会わぬ事を宇宙に祈るが良い”って言っていましたな、ニャルラトテップと名乗る人物は。ともかく、皆さんはマーテル・ルブルムなる異界を支配する存在から、荒井雅也を救出することができました。
赤く輝くトラペゾヘドロン一同:フゥ~。
キーパー:ちなみに、赤い宝石はリビングに残されていました。どのように処分しますか?
泰野教授:え? そうなの!?
新城:特性が失われているということもないんですか?
キーパー:見た感じは元のままですね。完全透過性の性質は失われていませんし、ひびが入っているわけでもありません。
泰野教授:「協会の保管庫に入れておいて。厳重にね」
須堂:「分かりました」 でも、協会に厳重な保管庫があるとは思えない(笑)
キーパー:……了解しました。


キーパー:やがて皆さんは日常へ戻っていきます。この一件についての恐怖が薄れかけた頃、荒井潔からお礼の手紙と共に里芋が箱一杯届きます。
一同:おお。
キーパー:(荒井潔の手紙)「ところでつかぬ事をお尋ねしますが、雅也の居場所に心当たりはありませんでしょうか?」
一同:……え?
キーパー:調べると、保管庫から赤く輝くトラペゾヘドロンはなくなっています。
泰野教授:あらら……。
新城:……しかし、もうこの件には手出ししないでしょう、我々は。
須堂:彼は魅入られすぎたんでしょうな、あの宝石に。
キーパー:ここでこのシナリオは終了です。皆さん、お疲れ様でした。
一同:お疲れ様でした。


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