トンネル

キーパーの言い訳。



 プレイ時間は2時間57分35秒です。
 実に2年ぶりのオリジナル・シナリオとなりました。

 今回は私の原風景の一つである「トンネル」を舞台としました。幼い頃にド田舎に住んでいたのですが、家の近くに短いトンネル(多分50メートルくらい)がありました。鉄道のトンネルではなかったのですが、夏でも中に入るとヒンヤリとしていて、脇に清水がちょろちょろと流れており、その水がとても冷たかった事を覚えています。向こう側の出口の前に何者かが立っているような影が見え(今思えば間違いなく木立だったのでしょう)、ヘタレだった私はトンネルの真ん中にさえ到達できなかったのです。この経験を基にしてトンネル進入時の描写をしたつもりです。伝わったかどうかは微妙ですが。

マップの一部マップの一部 トンネルの中から行ける空洞の探索時には、懐中電灯の明かりの届く範囲という事で、マップを9分割した物を順次提示していく方法を取りました。エリア01を通り過ぎたら01のマップを回収して、エリア02のマップを渡す、という具合です。特に目新しい方法ではないのですが、このガジェットは概ね好評でした。通り過ぎてきた場所に残してきた不安感が目蓋の裏に焼き付くこの方法は、クトゥルフでは大きな効果を果たしてくれたようです。手間を惜しんではいけないなぁと、我ながら常時を省みました。

 ちなみにシナリオが完成したのが『マレウス・モンストロルム』発売前だったので、這うものの正気度喪失を『The Creature Companion』準拠の2D10ポイントで適用してしまいました。すまん、城崎。……トゥールスチャと同じくらい這うものが怖ろしいってのは、どうもおかしいなぁとは思ったんだよ(それぞれ16ポイントずつ失っていました)。
 ついでにこのシナリオを作るために『H.P.Lovecraft's KINGSPORT』のカルトに関する部分を参照しました。あまり活かせませんでしたが。

 やはり自分で作ったシナリオは理解も深く、ハンドリングも上手く行くなぁと改めて思いました。プレイ時間、結果(2人生還、1人発狂)ともに満足のいくセッションで、録音したwavファイルを聞き直しながら1人でゲラゲラ爆笑してました。



戻る トンネルの入り口ヘ 進む