
奥は広大な自然の空洞になっていたんだが、その地面には複雑に交差しあう線路が敷かれていたらしい。線路沿いに空洞を探索していくと、聞いて驚け、なんと機関車が止まっていたらしい。しかもトンネル内の線路同様、不自然なほど錆びが浮いていなかったんだそうだ。鉄ちゃんの河端はこの発見に興奮しちまって、小躍りして機関車に乗り込んでガチャガチャ始めたそうだ。機関車は未だに稼働しそうな様子で、河端は捜索そっちのけで機関車の起動に没頭しちまったんだとさ。|
『千夜来疫癘神縁起』 (ちやらいえきれいしんえんぎ) 千夜来川流域の村々で疫病を蔓延させた疫神を僧侶が退治した顛末を記した古文書。僧侶は燃える疫神を退治し、熾火の状態で山中の底なしの穴(地獄へ通じる穴)に投棄したとされている。疫神は「毒虫を従え、緑に燃える体を持っていた」と記されている。 日本語(古文なので読んで理解するためには<読み書き>の成功率1/2)、正気度喪失:1D3/1D6、<クトゥルフ神話>+4%、研究し理解するために6日間。 呪文:≪疫癘神の覚醒/封印(トゥールスチャの招来/退去)≫、≪腐敗を遅らせる≫*、≪活力の蟲≫*、≪蟲を呼び集める(這うものの覚醒/創造)≫。 |
古文書の拾い読みとミイラたちの絶叫から機関車を走らせる事で緑の炎――疫癘神――を退治できると踏んだ相原と織本は、正気の危ない城崎にも手伝わせてポイントを切り替え、「正しい順路」で汽車を走らせる事にした。つまり、五芒星を描くように汽車を走らせるって訳だ。