#1 朝倉 圭
(アクション)
1:芦鷹家へ行く
疎遠の詫び、結婚式への招待の礼、お祝いなどを述べ、手伝えることは何かを尋ねる。
幸乃が好奇心に任せて根掘り葉掘り聞こうとするのをいさめようとするが、(いつもの事で)押し切られます。
2:幸乃と村を見て回る
二人の思い出の場所を巡ります。例えば、
@学校
A昔一緒に遊んだ場所(裏山とか?)
(神社の境内・・は、きっと厨子神社だから、芦鷹家の管理なので1で行ってるのでしょうか? 違うとしても、これだと「神社へ行く」になってしまうから「村全域」との掛け持ちは駄目ですね?)
(リアクション)
【芦鷹家の呼び出し】
厨子村を歩いて大きな建物を見かけたら、それは御三家の本宅か厨子神社のどちらかである。果たして、芦鷹の邸宅はすぐに見つかった。
門をくぐって来訪を告げると使用人らしき女性が出てきて、あなたたちを邸宅の奥の間に案内する。外観も然ることながら、邸の内装も調和を重んじたセンス良い調度でまとめられている。
20畳ほどの広さの畳間に通されてから数分すると、白の単(ひとえ)に水色の奴袴(ぬばかま)という、一目で神社の神官と分かる中年の男が姿を見せた。
「良く来たな、芦鷹の娘たち」
痩せた小男という外見とは裏腹に、非常に良く通る大きな声であなたたちに語りかけたこの人物こそ、現・芦鷹家当主にして厨子神社宮司、芦鷹真輔その人である。
真輔は一通りあなたたちの現在の暮らし振りに耳を傾けた後、満足そうに頷いた。今のあなたたちの不自由ない暮らし振りが、まるで自分の功績であるかのような様子で。
「さて」
真輔が居住まいを正す。どうやら、ここからがあなたたちを本宅へと呼びつけた本題らしい。
「圭に幸乃よ。お前たちが芦鷹の娘である以上、厨子夜婚の儀まではわしの手伝いをしてもらう。なに、別に特別な事をしてもらうわけではない。何も起こらなければな。しかし、わしが必要となったと感じた時、お前たちには芦鷹の人間として動いてもらわなくてはならん。良いな?」
有無を言わせない言葉。真輔は身を乗り出して続ける。
「わしらが厨子村の民であるために、厨子夜婚の儀はどうしても必要なのだ。そして、わしらが芦鷹であるために、厨子夜婚の儀はどうしても成功させなくてはならん」
それはどういうことなのかと、そもそも厨子夜婚の儀は何なのかと尋ねたあなただったが、真輔からは明確な答えが返ってくることはなかった。
「厨子村の民にとって、厨子夜婚の儀を知ることが必要なのではない。ただ、それに参列することが必要なのだ」
その後は二言三言の世間話で時間が過ぎていった。本題を切り出した時の狂信的なほどの熱っぽさが夢だったかのように、真輔は屈託なく笑みを見せ、大仰に身振りを交えたりもした。その姿は、親戚の叔父さんの、それであった。
やがて芦鷹の本宅を辞すことにしたあなたたちを、真輔は門の外まで見送ってくれた。別れ際、真輔の目に再び熱がこもる。
「頼んだぞ」
芦鷹の当主は、最後にそう念を押した。
【厨子村を見て回る】
薄暮の厨子村を、幸乃とともに見て回る。
薄れつつある白黒のキャンバスに、再び色とりどりの絵の具が乗せられるように記憶が甦ってくる。高揚する。あなたの故郷は、確かにここだ。
この村で走り回ったことのない場所はないはずだ。村を離れるまでは、暗くなるまで友だちと遊び回った。懐かしさがこみ上げてくる。彼らもこの儀のために帰郷しているのだろうか?
・・・違和感。甦った記憶と現在目にしている村の相違点。まちがい探し―――というよりはピースの足りないジグソーパズル。何かが足りない・・・。
子供。いない。子供がいない。厨子村に帰ってきてから、まだ一人として子供を見かけていない。確かに夕暮れ近いが、夏休みのこの時期、一人や二人の子供を見かけてもいいはずだ。実際、幼い子供のいそうな若夫婦を何組か見かけた。それなのに、中学生以下の子供を見かけていない。
あなたたちは走った。幼い頃通った、学校があるはずだ!
果たして、学校はあった。厨子村の子供たちだけが通う、小・中一体となった分校。今でも使われている様子が見受けられる。2つしかないブランコや、高さの違う3つの鉄棒。
しかし、そこにも子供の姿はなかった。
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