#2a 神崎 浩輝




(アクション)

 1AP かつての自分の家を訪れる。
 2(〜3)AP 墓参りへ。

 幼少時の村での生活の記憶が曖昧になっているようなので、早く思い出すためにも、自分の実家を訪れてみます。家の場所は、滞在先の親戚に聞けば分かるでしょうし。まぁ、本籍が厨子村になっているらしいので、本籍の番地へ行くだけでも行ってみましょう。
 そう言えば自分の両親は、今回帰ってきているのでしょうか? 戻ってきているなら、2APキャンセルして会いに行って、一緒に村の中を散策してみます。

 両親がいなければ、2〜3APで墓参りに。村を出て山奥へ行くわけですが、村へ流れる大金の行方も相変わらず気になりますので、山の中にそれに関係しそうな施設とか見つからないか、と考えたりしながら、山道を行きます。



(リアクション)

【かつての自分の家を訪れる】
 自分の生家の住所を人に尋ねるのは、なんとも不思議な気分だった。しかし無理もないのだ。あなたが厨子村を離れたのは物心付いてからすぐであり、実際自分がどんな家に住んでいたかも薄っすらとしか思い出せないくらいなのだから。
 道々人に尋ねながら歩いていくと、その家はあった。今では表札さえ出ていない家だが、その門構えは立派で、幾分庭は荒れてはいるものの、保存状態は悪くないようだった。あなたの実家、神崎家である。
 少し手を入れれば、また住めるかもしれない。両親が死んだ時に相続した書類に、厨子村の土地建物の権利書もあったはずだ。今はまだ無理でも、老後に帰ってくると言うのも悪くない話だ。
 ふと隣の更地に目を向けると、年のころは20代半ばくらいだろうか、突っ掛けを履いた女性が目に入った。更地を見つめて、ふぅ、と溜め息など吐いている。女性にはなぜか・・・見覚えがある・・・か?
 あなたの視線に気づいた女性は会釈して立ち去ろうとしたが、行きかかってすぐに、つと立ち止まった。振り返ってあなたの顔をしげしげと眺める。女性は2、3歩あなたの方に歩み寄って恐る恐ると言った感じで話しかけてきた。
「あのぅ・・・神崎さんの家の方?」
 そうだ、と頷きながらあなたは女性のことを思い出していた。確か隣に、2歳年下の女の子が住んではいなかったか・・・?
「ヒロ君?」
 懐かしい呼び方に、あなたは確信した。20年以上会うことのなかった幼馴染み、それが彼女だ。幼少の頃の呼び方のままで彼女に呼びかけると、彼女は満面の笑みで、お久しぶり、と言った。
 ひとしきり再開の挨拶をすると、あなたたちは無人の神崎家の縁側に腰掛けて近況を伝え合った。彼女は現在結婚して、新潟県で暮らしているのだと言う。2年前に長男が生まれたとのことだ。彼女もあなたと同時期に厨子村からは出て行って、それ以来の帰郷なのだと言う。
「でも流石だねぇ、香住家の親戚の家は」
 彼女は縁側を手で撫で、家屋を仰ぎ見た。確かに、普通人が住まなくなった家は急速に荒れると言う。しかし、神崎の家は十分今でも現役の住居であると言えた。誰かが管理してくれているのだろうか? 例えば、彼女の言うとおり香住家の誰かが?
「私の家は、ほら・・・なくなっちゃった」
 寂しそうに微笑む幼馴染み。いつか息子が大きくなったら連れて来たかったのに、と彼女は続けた。その時は神崎の家を使ってくれとあなたが言うと、彼女は嬉しそうに礼を言った。
「息子は旦那にお願いして来ちゃったんだけど、どうしてるかなぁ」
 母親の顔になって、幼馴染み。本当は今回の帰郷にも連れて来たかったのだが、それは断られたのだそうだ。
「厨子夜婚の儀は、子供には見せちゃダメなんだって。知っていた?」
 確かに、噂では村に子供が見当たらないと聞いていた。その理由が“子供には見せてはいけない”からだと言うのか? 邪教の性祭(サバト)でもあるまいし・・・。
 幼馴染みの彼女とはそこで別れた。厨子夜婚の儀が終わるまでに、また会うこともあるだろう。


【墓参りに行く】
※このアクションは3AP目に判定します。