#2a 朝倉 圭




(アクション・1)

 1AP目(朝):特にどこにも行かない(逗留先)

 逗留先で、何か手伝いでもしながらそれとなく、訊きます。

@昨日、村で子供を見かけなかったことについて。
Aお世話になった学校の先生とか、(もしいるなら)剣道を習った恩師が今どこでどうしているか。学校の先生=剣道を習った人でもいいです。
B今日の、逗留先親戚の予定。厨子夜婚の儀の準備だとしたら、どこでどんなことをするのか、それはついて行っていいのか。また、昼から新たな情報が得られそうな人が尋ねてくる予定とかがあるか。

 2AP目は 厨子神社に行きます。

 参拝したあと、自分が昔遊んだ場所を見てみたりして、子供の姿を探します。誰かに会ったら、子供を見かけないこととか、厨子夜婚のことを何か知っているかと尋ねてみます。



(リアクション・1)

【特にどこにも行かない】
 <お昼食べたら迎えに行きます♪>
 携帯電話で受信した幸乃からのメールにはそう書いてあった。どうやら午前中はオフになったらしい。
 朝食を終えたあなたは洗い物の手伝いでもしようと台所へ赴く。お客さんはそんなことしなくて良い、と言う親戚の言葉を押し切って台所に自分の位置を占める。手伝わせてくれたほうが気が楽だと言うと、逗留先の家人は笑いながらあなたの好意を受け入れた。
 手伝いをしながら、昨日感じた違和感―――“村に子供がいない”事についてそれとなく尋ねてみる。
 家人の手が一瞬止まった様に見えた。
 しかし、笑いながら「児童は全員臨海学校に行っている」との答えを返してきた。それじゃあ児童以下の幼児たちはどこなのか、と問いたい衝動に駆られたが、それは止めておいた。一瞬止まった手・・・何か聞かれては都合が悪いことがあるのだ。そこまで行かなくとも、少なくともあまり触れられたくない話題なのは分かる。
 あなたが幼い頃剣道を習った先生の話を持ち出すと、その先生も臨海学校に引率で同行しているとの事だ。会いたかったのに、と漏らすと、残念だったね、との答えが返ってきた。
 話を厨子夜婚の儀に向けると、家人の口数は更に少なくなった。祭儀の準備は神社の方でほとんど済ませてくれるので、一般宅は祭儀当日にかがり火を焚いて祝う事が仕事だと語った。大切なのは、厨子夜婚の儀の最中に厨子村にいることなのだ、とも。
 洗い物が終わり、自然と会話も打ち切られる。あなたは誰もいない居間に戻り、つけっ放しのテレビのチャンネルをザッピングした。平日の昼間とあって、大した番組はやっていない。ちゃぶ台に頬杖をついて、あなたは見るともなしにテレビの画面を眺る。
 そこでふと気付く。そしてリモコンのチャンネルを順番に押していった。映る、映る、映る、ここも映る。思いつく全てのチャンネルが映る。
 公営放送はまだ分かる。でも民放各局が都心並みに鮮明に移るのは何故か? こんなバス停の先の、更にその先の村で、こんなにも多くのチャンネルを、しかも鮮明に見ることが出来るものなのか?
 呆然とするあなたの目に、大リーグで活躍する日本人選手のニュースを伝える女性キャスターの鮮やかな唇の紅が、空恐ろしく映り込んでいた。
(※ロールに2回成功しています)


【厨子神社に行く】
 厨子村で最も目を引く建造物が、芦鷹の管理する厨子神社である。厨子村の規模からすると、立派過ぎるほどに感じられる豪奢な社殿に至るには、山の斜面に沿って積まれた数百段の石段を登っていかなくてはならなかった。
 石造りの鳥居をくぐると木漏れ日に照らされた境内が広がり、左右から灯篭が配置された石畳の参道が社殿の前まで続いている。境内には本殿の他に舞殿、宝物殿がある。
 賽銭箱の前まで行って上を見上げると、なるほど、噂どおり鈴が付いていない。何かを吊るす金具のような物が見えることから、どうやら鈴は取り外されているようだ。

 あなたが境内に入ってから程なく、二つの人影が石段を上がってくる。男性の二人組だが、そのうちの一人には見覚えがある。昨日、帰郷のバスで一緒になった人物だ。名前は玉木司だっただろうか?
 二人のうちの一人(司ではない方の男)が境内にある宝物殿へと司を案内している様子だ。もしかすると司が宝物殿の見学を申し出たのかもしれない。

【出題】
 司に便乗して【宝物殿を見学する】ことができます。その場合は2AP目の【厨子神社へ行く】はキャンセルされて【宝物殿を見学する】に変更されます。
 もちろん宝物殿の見学をせずに厨子神社を見て回ることも可能です。
 2AP目の行動を選択してアクションを申請してください。



(アクション・2)

【厨子神社へ行く】はキャンセルして、

司さんに便乗して【宝物殿を見学する】にします!



(リアクション・2)

【宝物殿を見学する】
 宝物殿の錠前を開けようとした男性に声をかけ、見学を申し出る。男性は少し考えてから承諾の返事をよこした。あなたは男性に礼を言い、一緒にいた玉木司にも頭を下げる。司は会釈を返してきた。

 手のひらほどの大きさの無骨な鍵で、宝物殿の錠前が解除される。ギィィィィ・・・という重々しい軋みを上げて両開きの扉が開き、案内役の男性に続いてあなたは宝物殿の中へと踏み込んだ。
 中は、どちらかと言うと空白のスペースが多い。外構えは立派でも、こんな田舎の宝物殿に溢れ返るほどの寄贈品があるわけもない。がっかりではあるが、予想通りと言えた。隅には分解された御神輿なども置かれており、物置代わりにも使われているようだ。
 案内役の男性が、芦鷹家から持ってきた目録を読み上げながら30点ほどの宝物の解説に入る。鎧兜、太刀、絵巻等があったが、どれも互いに関連性があるわけでもなく、手当たり次第集められた感がある。どの品も寄贈者が御三家縁の者であることから、骨董趣味の者が集めた蒐集品の置き場に困った挙句、神社に寄贈したであろうことが伺える。
 ではご自由にどうぞ、という少々無責任にも思える言葉を合図に自由見学の時間が設けられる。

 30分ほどの自由見学の後、男性の指示で宝物殿から出る。蝉時雨の中、あなたは境内で案内役の男性と別れる。一声かけた後、司とも別れた。
(※ロールに1回失敗しています)