#2a 玉木 司
(アクション・1)
【1AP目】
芦鷹家に行く。
自分の身分を明かして、厨子神社の話を聞こうとします。厨子耶様の事や、厨子夜婚の儀の事。鈴のこと。そして、宝物殿の見学を希望します。出来れば、御神体の厨子も。
【2AP目】
厨子神社へ行く。
お許しが出るなら、宝物殿を見せてもらいます。出来れば、御神体の厨子も。もう1つの神格の痕跡が見出せるかどうか。そして、頃合を見て案内人(がいれば)、もう1つの神格について尋ねてみます。
お許しが出なければ、村を見て回ります。村人から、厨子耶様の伝承を聞き出そうとします。出来れば、もう1つの神格についても。それと、帰郷者の顔触れを、確認していきます。知ってる人間が、全員帰って来てるかどうか。
(リアクション・1)
【芦鷹家へ行く】
「行って来る」
芦鷹家の門前まで来たあなたと鉢合わせるように飛び出してきた人物は、玄関の中の家人に向けてそう言った。
夏の朝日をまぶしく反射する白のセーラーと濃紺のプリーツスカート。白のソックスと黒のローファーは飾り気がなく、おそらくは学校指定のものだ。革の、これまた堅苦しいデザインの鞄を持って飛び出してきたのは、三つ編みお下げ×2の少女、芦鷹巧美だった。
巧美はあなたに気づくとペコリと小さく会釈をして、村の中央広場の方向へ歩み去っていく。
【出題】
ここで【巧美を追いかける】か、予定通り芦鷹家に話を聞きに行くかが選択できます。巧美を追いかける場合、1AP目の【芦鷹家に行く】は途中キャンセルされ、【巧美を追いかける】に変更されます。
どちらかを選択して申請してください。もし【巧美を追いかける】を選択した場合、2AP目のアクションもキャンセルして新たに行動を決めても構いません。
(アクション・2)
ここは予定通り、芦鷹家へ話を聞きに行きましょう。
巧美のことは、他のPCに任せます(笑)。
そんな感じで、よろしくお願いいたします。
(リアクション・2)
【芦鷹家に行く】
御三家の一つ、芦鷹家の本宅へ行く。
御三家の例に漏れず、芦鷹家の邸宅も大層豪奢である。特に庭の造りは素晴らしく、これだけで何軒か家が建ちそうなほどだ。
来訪を告げると、中年の家政婦によって応接間と思しき部屋に通される。床の間の山水画の掛け軸等を見ていると、足音がして一人の人物が現れた。白の単(ひとえ)に奴袴(ぬばかま)姿の、一目で神社の神官と分かる中年の小男だ。
「取り込んでおるので、手短に頼むよ」
外見とは裏腹の良く通る大きめの声を出したこの男が、現・芦鷹家当主にして厨子神社宮司、芦鷹真輔その人である。
あなたは自分の身分を明かし、厨子耶様や厨子夜婚の儀に興味があることを熱弁する。そして厨子神社の施設見学を許可してもらえないか、と打診する。しばらく難しい顔をして考え込んでいた真輔だったが、やがて不承不承といった感じで口を開く。
「まず先に言っておくが、厨子耶様や厨子夜婚の儀について調べたところで、お前さんの研究歴に得な記録は残らんぞ」
景気の悪い前置きをしてあなたのやる気をそごうとしたのだろうが、それが失敗した事をすぐに悟って、真輔は小さく溜め息を吐いてから話し出した。
曰く、厨子耶様とは厨子村の繁栄の源となる神であり、荒神とされているそうだ。その荒神・厨子耶を静めるために厨子夜婚の儀を執り行って、嫁神(花嫁)を捧げる。つまり、花婿は神様と花嫁を分け合う栄誉ある役割なのだという。
厨子神社の鈴については、もともと厨子神社には鈴がないのだそうだ。ただ、それの代わりとなる物があって、それは厨子夜婚の儀の日取りが決まった時に、鈴のあるべき場所に吊るされるのだという。その“代わりとなる物”については、「なに、もうすぐ分かるよ」と言って、教えてはくれなかった。
神社施設の見学については、部分的に許可が出た。
「御神体の厨子はダメだな。厨子は25年に一度、厨子耶様の合図があってからでないと開いてはいかんことになっておる。宝物殿は・・・まあ良いだろ」
真輔が屋敷の奥に向かって声をかけると、30代くらいの男性が顔を出す。話の流れでいくと、この男性が宝物殿を案内してくれるらしい。
「玉木さんといったかな。そこまで言うからには、必ず厨子夜婚の儀には参列してくれよ。なんせ25年に一度の祭儀なのだから」
最後に真剣な顔でそう言い残すと、真輔は立ち上がって屋敷の奥へ姿を消した。
あなたは案内役の男性の先導で、厨子神社へと向かう。
【宝物殿を見学する】
案内役の男性とともに石段を上がり、厨子神社へと到着する。宝物殿の錠前の前に立った男性は鍵を取り出して開錠しようとして、その手を止めた。声をかけられたからだ。声の主は、昨日バスで一緒になった女子大生。背の高いほうの娘だ。確か名前は、朝倉圭だっただろうか?
宝物殿が開けられることを知った圭が見学を申し出てくる。案内役の男性はちょっと考えてから承諾の答えを返した。圭は男性に向かって礼を言い、あなたにも小さく頭を下げる。あなたも会釈でそれに応えた。
手のひらほどの大きさの無骨な鍵で、宝物殿の錠前が解除される。ギィィィィ・・・という重々しい軋みを上げて両開きの扉が開き、案内役の男性に続いてあなたたちは宝物殿の中へと踏み込んだ。
中は、どちらかと言うと空白のスペースが多い。外構えは立派でも、こんな田舎の宝物殿に溢れ返るほどの寄贈品があるわけもない。がっかりではあるが、予想通りと言えた。隅には分解された御神輿や木箱なども置かれており、物置代わりにも使われているようだ。
案内役の男性が、芦鷹家から持ってきた目録を読み上げながら30点ほどの宝物の解説に入る。鎧兜、太刀、絵巻等があったが、どれも互いに関連性があるわけでもなく、手当たり次第集められた感がある。どの品も寄贈者が御三家縁の者であることから、骨董趣味の者が集めた蒐集品の置き場に困った挙句、神社に寄贈したであろうことが伺える。
ではご自由にどうぞ、という少々無責任にも思える言葉を合図に自由見学の時間が設けられる。
30分ほどの自由見学の後、男性の指示で宝物殿から出る。蝉時雨の中、あなたは境内で案内役の男性と別れる。一声かけて圭とも別れた。
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