#2b 玉木 司
(アクション)
さて、今回の行動は「墓参りに行く」です。
墓石にある各家の名を確認しましょう。
(リアクション)
【墓参りに行く】
木陰の道とはいえ、この時期に長い距離を歩くのはさすがに楽ではない。それが山道であれば尚更というものだ。厨子村の気候のおかげで、蒸し暑さが無いのがせめてもの救いだった。額の汗を拭って視線を前に向けると、木々の間から、この先に少し開けた場所があるのが見えた。村人が教えてくれた通り、木漏れ日に照らされた共同墓地がそこにあった。
墓地には先客が居た。しかも二人。あなたに気付くとそれぞれ軽く頭を下げる。あなたは返礼しながら思い出していた。昨日のバスで一緒だった人物だ。名前は楢須藤竜一と天野信一だったと思う。
先祖代々の墓が整然と並んでいる。端から順に見ていくと、やがて見つけた。あなたの祖先が下に眠る、その墓石を。墓地の脇には湧き水が溜まるように据えられた手水鉢があり、桶と柄杓も用意されていた。
桶から柄杓で水をすくい、墓石の頭からかける。思えば、この墓に参るのも随分と久しぶりだ。墓が荒れていないのは、誰かが定期的に管理をしているからなのだろう。誰とも知れない管理人に感謝する。
自分の祖先が眠る墓に参った後、あなたは何気なく墓地を歩いてみて回る。各々の墓の横に、その下に眠る祖先たちの名前とその命日が彫り込まれた墓誌(石の碑)が置かれている。中には墓誌が3枚にも4枚にもなっている一族もあり、厨子村の歴史を感じさせた。
「・・・え?」
奇妙な符合に気づいた時、あなたの口から無意識にその声が漏れた。胸騒ぎに駆られるまま次々と墓誌の命日を確認していく。これも、これも、これにも・・・。
異常なほどの命日の一致。少ない時で16名、多い時で53名、死亡年月日の一致した年がある。しかもそれは25年周期で起こっている。簡単な連想だ。直近の命日の一致は・・・丁度25年前。
つまり、厨子夜婚の儀の行われた年―――いや、きっと厨子夜婚の儀の当日に死んだ村人が大勢いる。最大人数の53名の命を奪ったのは2回前、つまり50年前の厨子夜婚の儀だ。
あなたは震えた。この奇妙な符号の発見と、そして間近に迫った死の恐怖に。戦慄すべき真実が、その口を開け始めた。
慄然たる事実に時ならぬ鳥肌を立てながらも、あなたは村への帰途に就く。
(※ロールに1回成功、1回失敗しています)