#4 楢須藤 竜一
(アクション・1)
1AP目 花婿に会いに行きます。
礼一氏にあって彼から蒼戸空也に渡ったのが護符ではないかと問いつめます。そして厨子夜婚の妨害が目的なら協力できると同盟を申し込みます。またその際、現在夕貴と香住氏が護符の奪取に向かっていることも話します。
Cチーム(同盟)の護符奪取作戦には不参加です。会議の結果護符が無くなっている可能性が高いと結論し少数で当たることとなりました。よって同盟を破棄したわけではありません。
2AP目 祁堂家を探索します。
可能ならば(と言うか居ないと話にならない気もしますが)礼一氏の助力を得て探索します。まだ見ぬ3冊目の魔導書や儀式の重要な鍵などがあるかもしれません。それを探し出します。
3AP目 蒼戸空也を呼び出します。
これも礼一氏の助力があればやりやすいでしょう。呼び出して「厨子夜婚の儀式の際、どうすれば生け贄達を救えるのか」を聞き出します。能力値は【体力】から引いてください。話の流れ次第によっては蒼戸氏に協力するのも吝かではありません。
なお3AP目の行動に関しては同盟内に申告していません。
(リアクション・1)
【花婿に会いに行く】
訪れた祁堂邸は厨子夜婚の儀の直前という事もあり人の出入りが激しい。
使用人に祁堂礼一との面会を求めると、禊を終えた花婿との面会は遠慮して欲しいと断られかける。しかし声を聞きつけた礼一その人が姿を現して面会を承諾した事で、門前払いだけは免れる事ができた。
今夜はよろしくお願いします、という切り出しで世間話を始めようとした礼一だったが、あなたの雰囲気を察してか、すぐに口を噤む。それを合図として、あなたは携えてきた“神社で蒼戸空也に渡した物は「四神の護符」ではないのか?”という質問を彼にぶつけてみる。
空也との密会の事実をあなたが知っていた事に少なからず驚いた様子を見せた礼一だったが、質問に対しての明確な答えは返して来なかった。逆に質問を返してくる。
「例えばあなたの推測が正しいとして、どうなさるおつもりですか?」
礼儀正しい青年として通っている礼一にしては、珍しく挑発的な返し方だった。挑みかかるようにあなたの目をまっすぐ見返してくる。礼一の言葉に対して、あなたは携えてきたもう一つの思惑を開示する。厨子夜婚の儀の妨害が目的であるのなら、協力する用意がある事。そして四神の護符の入手に香住夕貴、香住薫が向かっているという事も。
それを聞いても、礼一の態度は変わらなかった。そして更に質問を重ねる。
「厨子夜婚の儀の妨害、とあなたは仰いましたが、具体的にはどんな方策をお持ちなのですか?」
【出題】
礼一の言葉を受けて、あなたは何と返答しますか?
「厨子夜婚の儀の妨害の方策」を申請してください。
(アクション・2)
何かもの凄く見せ場っぽいのでがんばりたいと思います^^
「…その答えは貴方が持っているのではないですか?」
一呼吸置いて礼一氏にそう告げる。まだパズルのピースは全て集まってはいない、しかし時間はもう無いここから先ははったりが大半だ。弁護士はピンチの時ほど不敵に笑わなければいけない。考えろ、考えるんだ! 竜一!!
「四神の護符という物は厨子耶恨から身を守るためのものです。ならばそれを使うべき人は誰か? …それは25年後儀式を執り行うため生き残らねばならない花婿、つまり礼一さん貴方のはずだ。」
ほとんど即興だ、当たるも八卦当たらぬも八卦。あとは彼の願いが花嫁を守ることだと信じるしかない。
「それを貴方は蒼戸氏に手渡した、自らの身の安全を捨ててでも花嫁を守りたいからではないのですか?」
「この村はずっと因習に縛られていました。私の父も母も・・・そして25年後の今、貴方や沙奈枝さん。そして25年後には今度は葦鷹の巧美ちゃんが悲しい思いをする。もうそろそろこんな事終わりにしたいと思いませんか?」
「いま香住の夕貴ちゃんが姉を救おうとしている、葦鷹の巧美ちゃんも足掻いている、彼女を手伝おうと我らも働きかけている、仲間の一人は降来主招来の方法を拾得している最中です。」
「貴方が手を貸してくれれば御三家の全てが協力することとなる。そうすれば何かが変えられるのではないですか? たとえ・・・」
ここで一つ息をのむ、自分の言おうとしていることに愕然として。いや、おそらくはだいぶん前からこの結論は半ば以上覚悟してきたのだろう。姿勢を正して意を決する、紫のスーツと純白のシャツ弁護士の金バッジ、これは私の戦闘服だ。この姿の時、私はいつだって真実に迫ってきた。今回だって真実にたどり着いてやる。真実と等価値の酬いと赦し、それを勝ち取るのが弁護士の仕事だ。
「・・・例え私たちが死ぬことになっても、25年後貴方が執り行うのかどうかは解らないが次の厨子夜婚、その時の糧となるのではありませんか?」
「力を貸してください。協力させてください。それで一人でも救えるのであればやる価値のあることではないですか?」
・・・というので如何でしょう? まるっきりハズレだったらもの凄くこっぱずかしいですが(^^ゞ
(リアクション・2)
【祁堂礼一の返答】
あなたの返答を受けた礼一は小さく溜め息をついて首を横に振った。相変わらずあなたの目をまっすぐ見返してきてはいるが、そこには先ほどまでの挑戦的な色はなく、諦めと憐れみがない交ぜになった色が濃く浮かんでいる。
「あなたの推測は半分くらい正解です。しかし、回答の決定的な部分が曖昧なままなのです」
礼一はあなたが諦めてくれるようにと、一つ一つの回答を添削するかのように論破していく。
まず、ついに礼一は四神の護符を蒼戸空也に譲渡したことを認める。しかし、四神の護符に厨子耶恨を退ける霊験があるなら、何故護符を空也ではなく沙奈枝に渡さなかったのか? 沙奈枝を守りたいのであれば、護符を沙奈枝に持たせるのが一番の近道だ。だが、護符は礼一の手元にも沙奈枝の手元にもない。それは何を意味するのか? 連綿と続いてきた過去の厨子夜婚の儀で、嫁神に護符を持たせたケースはなかったのか?
「この疑問についての解答を、あなたは持っていないようですね」
馬鹿にする様子は全くない。むしろ残念そうに声を落として、礼一は言った。
次に香住夕貴が沙奈枝を救おうとしている事、芦鷹巧美が村からの解放を望んでいる事、あなたの仲間(玉木司)が<降来主招来>呪文を学んでいる事についても、礼一は決定的な部分が欠けていると指摘する。
「厨子夜婚の儀は数時間後に迫っているのです。今は、救おうとしている、解放を望んでいる、学ぼうとしているのでは駄目なのです。どのような方法で救って、その結果何が起こるのか? どんな方法で、どのタイミングで村からの解放を実行し、その結果何が起こるのか? 降来主を招来した結果、何が起こり、その対処はどうするのか? それを議論しなければならない段階なのです」
そしてあなたの「御三家の全てが協力する事で、何かが変えられるのではないか」という言葉を引用する。
「“何かが変えられる”のでは駄目な段階にあります。行動の結果、何が起こるのかを具体的に予測できないのであれば、策はないのと同然です」
つまり、あなたたちが必死で行動を起こしている段階の一歩以上先を、礼一と空也は行っているという事だ。
黙りこんだあなたを見る礼一の目には、哀れみがあった。もしかしたら協力し合えたかもしれない。しかし、互いの進む時系列には埋まらない差があった。礼一(と空也)にあなたたちが追いついてくるのを待つ時間の余裕はなく、そしてきっと、あなたたちの行動は彼らに追いつけない。
「少なくとも、蒼戸さんは具体的方策をお持ちでした。だからこそ、僕は彼と取引し、彼の持つ方策に賭けてみるのです。彼の持つ“その力”は、僕が彼に提供した品と等価にあると思えましたから」
礼一が空也に渡した品が「四神の護符」であるならば、その見返りとして空也が礼一に支払う対価とは・・・?
「あなたたちの努力を見下すつもりはありません。でも、僕には僕のやり方がある」
断固とした礼一の言葉。これ以上あなたに礼一を説得する材料はない。
交渉は決裂した。
【祁堂家を探索する】
礼一の協力を得られなかった以上、祁堂家の探索は後ろ盾なしに行われるものとなる。人の出入りの多い今の祁堂家を探索するとなれば、見咎められる可能性も高いが・・・。
【出題】
礼一の協力を得られないまま祁堂家を探索することは、当然犯罪行為となります。もちろん危険を冒して探索(不法侵入です)する事も可能ですが、見つかれば警察沙汰になります。
探索を強行するか、このまま祁堂家を辞すか決めて申請してください。
(アクション・3)
では祁堂家探索はあきらめて、蒼戸空也に会いに行きます。能力値は【体力】から引いてください。聞くことは
「あんたは何をしようとして居るんだ? それで沙奈枝さんを五体満足に救えるのか?」
で宜しくお願いします。
(リアクション・3)
【祁堂家を辞す】
ここで危ない橋を渡ることもないと判断し、祁堂家を辞すことに決める。礼一は玄関まで見送りに来てくれたが、既に覚悟を決めたとでも言おうか、頑なな態度を崩すことはなかった。
「では、後ほど」
深々と頭を下げて、厨子夜婚の儀での再会を約す。
祁堂家を後にする。
【蒼戸空也を呼び出す】
空也が指定してきた場所は、共同墓地へと続く道をそれた場所にある、楠の大木の下だった。真夏の日差しを楠の葉が程よく遮り、キラキラとした木漏れ日をあなたに降りかける。林の中に立つ大木は目印にはもってこいであり、人目を忍ぶにも最適な場所だ。
待つこと数分、ガサガサと繁みを掻き分けるようにして黒スーツ姿の空也が現れる。肩に乗った木の葉や小枝を払い除けながら辺りを見回し、フンと小さく鼻を鳴らした。
「・・・ちゃんと一人で来たようだな」
あの上目遣いの嫌な目つきであなたを見つめて、ニヤリと笑う。
咥え煙草の空也は楠の木陰に入る事もなく、あなたから少し距離を置いた所で立ち止まった。陽光を映して眼鏡の銀縁がギラリと光る。黒スーツのズボンのポケットに片手を入れたまま、空也はあなたの言葉を待った。
あなたは空也に問う。何をしようとしているのか、と。今までに見せた不可解な態度、行動。厨子村に関する膨大な裏知識。それらを利用して、空也は何を自らの目的として掲げているのか、と。
返答は、ごく簡潔なものだった。
「邪魔してやるのさ。厨子夜婚の儀を」
そう答えた空也の顔からは、いつものニヒルな笑みが消えて、感情が完全に押し殺されていた。
厨子夜婚の儀の邪魔―――阻止。それが空也のやろうとしている事。
『ゐをどノ書』の知識と「四神の護符」を持った空也なら、あながち不可能とは思えないその目的。それはあなたたちの目的と合致するものではないのか。
我々は協力できる―――あなたはそう空也に告げようとした。しかし、その声は生まれ出る前に遮られ、そして二度と形をとる事を許されない物となった。空也の、次の一言で。
「そして厨子村を潰してやる」
厨子村を―――潰す?
それは短くも意味深い一言となった。
空也が厨子夜婚の儀を邪魔する事によって厨子村を“潰す”事を目論んでいるとすれば、裏を返せば宮司たちは村を守るために厨子夜婚の儀を執り行おうとしている事になる。つまり、厨子夜婚の儀を阻止する事が、必ずしも厨子村を守ることにはならない・・・?
混乱しながらも、あなたは沙奈枝を守るつもりがあるのか、と空也に問う。再び返ってきた空也の答えはまたしても簡潔なものだったが、決してあなたの望んだ答えではなかった。
「儀式を阻止する過程で、嫁神がどうなろうと知った事じゃないな」
事もなげな声。その目には愉しみも苦しみも浮かんではいない。空也にとって沙奈枝は厨子夜婚の儀を構成するパーツの一つでしかなく、特別関心を向けるべき対象ではなかった。沙奈枝の生死に、空也はまったく興味を持ってはいないのだ。
「嫁神を守る事が、オレの目的じゃないからな」
空也はそう付け加えた。
「若いわりに随分と立派な弁護士センセイになったみたいだが・・・」
質問への返答を終えた空也が、夏の日差しを浴びて照り輝くあなたの弁護士記章に気づいて、珍しく自分から口を開いた。その顔には揶揄するような、あのいつもの冷笑的表情が戻っている。
「お前も一度や二度、感じた事があるんじゃないのか? 自分が人よりも少しだけツイてるって事を。キャンセル待ちのチケットがすぐ取れたり、難解な仕事が上手く片付いたりした事があるだろう?」
話がいきなり転換される。ツイてる? 空也は何が言いたいのか? 自分本位の空也の言葉が、尚も続く。
「夜が明けたら、そんな少しだけのハッピーともお別れさ。厨子村がその“役目”を終えちまってるだろうからな」
困惑で声も出ないあなたに背を向けると、空也は立ち去ろうとする。鬱蒼とした茂みに姿を消す前に、振り返ることもないまま、最後に以下の言葉を残した。
「こんな山奥の村が何故裕福なのか、この村の出身者が何故優遇されるのかを考えてみろ。自分の代わりに死んでくれる人間がいるのなら、少しくらい金を払ってやったり便宜を図ってやったりしても、文句を言う奴はいないだろ?」
去り際の空也の声は、もう笑っていなかった。
(※【体力】を1ポイント減らしておいてください)