パリの南、国際大学都市のすぐそばにあるイギリス式庭園。広い芝地が小山のように続き、ムラサキにれの木も美しいアクセントに。起伏も多く、長閑な公園。
●ロケーション:14区
●アクセス:RER B 線 Cite Universitaire、メトロ4号線 Porte D'orleans
●北西の入り口からは、広々とした眺めが見渡せます。円柱の上の天使の像が「いらっしゃいませー」とお出迎え。
●線路を挟んで反対側は人造湖が広がる。このうっそうとした感じが凄いでしょ。ゆっくりベンチでくつろぎます。

  メインの観光スポットからはちょっと離れた、パリ市内の南の方の真ん中にあるのがこのモンスリ公園。公園に入る前にまず、ここと西に隣接するナンスーティ街にも注目してください。この通りから伸びるいくつかの本当に細く緑の濃い路地、中でもスクアール・ド・モンスリは、家々に絡まった緑が深く、パリの町中とは全く違った建物の趣が素晴らしいです。ジョルジュ・ブラック街にはその名の通り、画家のジョルジュ・ブラックが住んだ家がある。他にも沢山のアトリエがこの周りにあるそうです。是非寄ったついでにここも散歩してみてください。
 さて、この公園には隠れていてわかりにくいけど、真ん中をRERの線路が走っています。それを中心に分けるかのように、西側はなだらかな丘の連なりになる芝地ゾーンがあり、東側は人造湖が大きく広がり、この湖にはちいさな滝も造り込まれていて、豊かに茂る木々と相まり、深い森に来たよう。池のほとりには、ちょっとハイソな雰囲気の漂うカフェもあります。座ってる人たちが上流ぽかったんだけど…。やはり緑深い公園なので、鳥も種類豊富にいるらしく、時々看板などで案内がありました。白鳥もいます。
 また、ちょっと湖の裏側の小道にはいると、豊かに茂った緑が周りの喧騒から守ってくれるので、静かなひとときを楽しみたければこちらがおすすめです。
 一方、西側の芝地ゾーンは本当に広々としていて、なだらかな丘にこんもりと立つ巨木たちに見とれてしまいます。緑色の木が多い中で、紫シソのような色をした葉を持つ紫ニレの木が素晴らしいコントラストを作り出して、見飽きることがありません。日陰か日向か、好きな方のベンチを選んでこの景色を眺めているだけで心がリラックスしていくのがわかります。ここの芝地には人間は勿論、犬も入ってよいようです。芝の上で犬と戯れる金髪の少女……う〜ん、外国! 写真マニアなら絶対「アサヒカメラ」に投稿するようなシチュエーションも見られました。
 そのほかにもブランコ、有料のメリーゴーランドなど、おこちゃま施設もあり。

●とにかく枝振りの良さは感動モノ。地面すれすれに下がった葉、ずっしりとした重量感に安らぎを覚えるのです。
●陽の当たるなだらかな芝地でごろりと昼寝……これぞ公園ライフの醍醐味!