ルーブル美術館やオランジェリー美術館、コンコルド広場など、周りに超有名観光ポイントがあるので、観光客もたくさん来る公園。公園というか、正式には“庭園”。ここは17世紀に、有名な造園家のA.ル・ノートルによって設計された幾何学的な模様のフランス式庭園で、そもそもはチュイルリー宮の庭園だったところ。チュイルリー宮はノストラダムスの予言でお馴染みのアンリ2世の妃、カトリーヌ・ド・メディシスが建てさせた宮殿ですが、1971年にパリ・コミューンによって宮殿が破壊され、現在は庭園が残っているのみ、という由縁がります。ルーヴル美術館寄りのカルーゼル庭園も入れて、とても広い庭園。そのピンク大理石の柱がキレイなカルーゼル門からコンコルド方面を見渡すと、そのまま凱旋門まで一直線に繋がる景観が圧巻。ちょっと左に目を向ければエッフェル塔も見渡せて、「おー、パリよのぉ…」と感慨にひたれること請け合い。
この公園には大きな噴水が2つあり、どちらにもパリの公園の噴水周りには必ずある鉄製のイスがたくさん置かれていて、みんな思い思いにくつろいでいるのが気持ちよさげ。かくいう私も、晴れた日のこの公園の噴水のイスに座ってボーっとしてるのが無上の楽しみなのだ。ヤなこと全部忘れますね。どちらかというと中央の噴水の方が人気があるようで、いつもイスは満杯。ただし、風向きによっては噴水の水が風に流れてきて濡れることもあるのでご注意を!
また庭園内には、素晴らしい彫像があちこちにあります。まるで彫刻の森庭園美術館。特にコンコルド広場寄りの噴水の周りには有名な作品が集まっています。ちょっと酸性雨で溶けちゃってる感は否めないけど、どれも美しい彫像。更に公園内にはモネ「睡蓮」で有名なオランジェリー美術館やジュ・ド・ポーム美術館があるし、ルーヴル美術館を含めて美術館めぐりのあとにちょっといっぷくするとグー。 |