パリの、これはもう市のはずれになってしまうのですが、西と東の両方に広大な森が広がっています。西がブーローニュの森、東がこのヴァンセンヌの森です。とても広大な敷地の中には、湖をはじめ、動物園、パリ・フラワー・ガーデン、競馬場、国立スポーツ院などもあります。森というからには森なので、公園部分や動物園などの場所や施設を除けば、本当に森(というか林)になっていて、おいそれと立ち入れない危なげなムードもあります。元はヴァンセンヌ城に隣接した王の森だったのを、ナポレオン三世がイギリス式庭園にしてパリ市に譲渡したものだそうです。公園の中には色んな施設があるのでどれどれ…と廻って見たくなるのですが、とにかく広い! 歩いて廻ろうなんて思うととんだことになります(経験者)。かといってそれぞれを便利につなぐ乗り物もなく、あるのは人気のない道ばかり…(怖い思い をした)。その中でもとりあえずいくことの出来た3カ所、ドーメニル湖周辺、動物園、パリ・フラワー・ガーデンをご紹介したいと思います。
まずはドーメニル湖。メトロのポルト・ドレの駅を下りて公園に入ったすぐのところにあります。割と大きな湖で、中の島がふたつ、そこには立派なカフェなんかもあるんです。ふたつの島、ルイイ島とベルシー島には橋を渡って行くことが出来ます。カフェがあるのは橋を渡ってすぐのルイイ島。薔薇などの花で美しく飾られた瀟洒なカフェです。島を一週する散歩道もとてもステキ。池の畔ではブランケットを敷いて寝ころんで読書にふける人の姿も見られました。うらやましー。他にも白いあずまやや洞窟のような趣向も凝らされています。
湖には水鳥もたくさん。ハトやカラスも色々といてとってもにぎやか。白鳥はえさをもらえると思ったのか、人なつこく寄ってきますよ。湖面にはいくつものボートが浮いています。この池のほとりをゆっくり散策するのは特に気持ちのいいコースです。公園ではペタンクに興じるおじいさん達やお散歩中の親子など、憩いの広場になってますね。ちょっとした売店もあるので、コーヒーを買ってベンチで一休みも出来ます。
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