寝台特急といえば青い車体に白いラインの入った客車列車。そう、ブルートレイン。リニューアルされ一部個室化されてきているとはいえ老朽化が進んできている。豪華寝台特急といわれる北斗星やトワイライトエクスプレスもリニューアルした車両を用いた列車。
そんな中、まったく新しいコンセプトで製造されたのが285系寝台電車。夜をイメージしたブルートレインに対し、この電車は朝をイメージしている。車内も住宅メーカとの共同開発で木質系材料を用いて、ぬくもりと安らぎを演出している。7両編成中6両が個室寝台、残りの1両はノビノビ座席という座席車。座席車といっても椅子はなく、カーペット敷きの2段ベットで、嬉しいことに寝台料金は不要。1998年から「サンライズ瀬戸・出雲」として運転されていて、いつかは乗ってみたいと思うものの愛知県に住んでいると全くの無縁。(名古屋駅は通過するため)
ついにその時がやってきました。広島の友人に会うことになり、ちょうど多客期で臨時寝台特急「サンライズゆめ」(下りは広島行き)が運転されていることもあって、迷うことなく切符を手配。といっても、この「サンライズゆめ」も名古屋は停まらない。じゃあ、ということで一路始発駅の東京へ。
翌朝11時前に広島駅に到着。友人との約束は翌日のため、荷物(友人への名古屋土産)をコインロッカーに預けて宮島へと向かう。
厳島神社へ行く途中では雄鹿が決闘(→)しているし、厳島神社境内ではちょうど結婚式を挙げるカップルがいて厳かな雰囲気を感じられたりと、すっかり気分もリフレッシュ!お土産の紅葉饅頭を購入して広島市内へと戻る。
ここで事件発生!荷物を回収すべくコインロッカーを開けると、ないんです。友人への名古屋土産が…。入れ間違えた可能性も考えて上下左右のコインロッカーも探したけど見つからない。(友人にはお土産を買ってきたことを伝えることなく…この場を借りてゴメンなさい)
翌日友人と待ち合わせて昼食をとり、広島平和記念公園へ。
戦争を体験した事はもちろんない。学校の授業や終戦記念日の特別番組などで知識として知るのみ。広島平和記念資料館の展示を見ていると、知識なんてって思えるくらい五感に訴えてくる。戦争の悲惨さ、命の尊さを。行ったことのない人は、ぜひ行って、見て、感じて欲しい。そんな気持ちになる。
広島平和記念資料館を出た2人は、しばらくの間無言だったことは言うまでもない。
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