2012年ハルビン氷祭り(後編)

 天津から来た後輩2人とホテルで合流すると「まずハルビンの寒さを体感したい!」とのことなので、中央大街と松花江を散策することにしました。
 さすがにハルビン随一のショッピング街だけあって、朝一番に一人で歩いた時より人通りは多く賑やかになっています。
 地元の人たちは寒さに慣れているのか、上はTシャツにダウンのコートだったり、下はストッキングだけだったりと「ファッション最優先!」の女性をちらほら見かけました。もっとも夕食時に「そう見えるだけで、寒くないストッキング等があるんですよ」と高老師に教えてもらいましたが…。
 そして、それ以上に良く見かけるのがアイスキャンディを食べながら歩く人々。马迭尔冷饮厅のアイスキャンディは美味しいことで有名らしく、「寒くないの?」と思いながらも「ハルビンに来たのだから」と買って食べてみました。美味い!味が濃厚で寒さを忘れるくらい美味しかったです。

 中央大街にもお店がある东方饺子王で少し遅めの昼食を取り、次に向かった先は聖ソフィア大聖堂。
 ここはロシア正教の教会。建物の外観・内観は教会として使われていた当時のままで、描かれていたであろう壁画も修復せずにそのままになっています。ただ、正確には“教会だった所”と言った方が良いのかもしれません。現在はハルビン市の歴史や建築物の資料館的役割をしています。

 17時頃、ホテルのロビーで数年ぶりに高老師と再会し、高老師の運転でしゃぶしゃぶ鍋のお店へ。
 このお店は一人ずつに鍋が用意され、スープとタレはお好みで選べるスタイルをとっているので自分のペースで食べられるのが良いですね。
 楽しい時間というのはあっという間に過ぎてしまうもので、お互いの近況やハルビンの感想等を話しながら美味しい食事をしていたら19時を少し過ぎていました。このまま話し込んでいると冰雪大世界へ行く時間が無くなってしまうため、再会を期して高老師と別れました。

 タクシーに乗り「冰雪大世界へ」と行先を告げると、運転手がチケットの有無を聞いてきたので「持っていない」と答えると「だったら、こっちの方がお得だから」と、とある旅行会社に連れていかれました。そこでタクシーの運転手が旅行会社の社員を指して「彼はガイドで、彼が会場へ連れて行くからついて行きなさい。」と言うと、ここまでの運賃(8元)を片手に去っていきました。
 とりあえずその場で旅行会社に1人300元ずつ支払い、言われるままに車に乗り込みます。そして先客の4名と合流し、一路会場へと向かう。
 どうやら5人以上(推測)になると団体扱いができるようで、ガイドは会場のチケット売り場で先客4名と我々3名計7名の団体入場券を購入していました。そして、そこへ新たに現れた女性を指して「彼女について行って」と言うと、あれこれ考える間もなく入場ゲートをくぐっていました。この時、この会場まで連れてきたガイドも入場券(1団体に1枚しか発行されない)を持った女性も入場しなかったんです。状況把握ができていない状況で彼女は「バイバイ!」と去って行く。一瞬頭の中が混乱したけれど、自分たちのペースで見て好きな時に自分たちで帰るというシステムだと理解し、氷の世界を楽しむことにしました。
 個人入場券が330元/人なので、市内から会場までの交通費を考えても我々は損をしていない。むしろタクシーの運転手が言ったようにお得だ。我々から見ると、いろんな人が少しずつ絡む複雑なシステムだけれども、こうすることで関係者が平等に(?)潤うシステムになっているんでしょうね。
 綺麗!美极了!の一言に尽きますね。
 写真よりも自分の目で見た方が、やはり綺麗だし感動します。会場は広いけど1時間半あれば一通りは見られるし、ちゃんと防寒していれば全く問題はないです。
 日は変わって最終日。前日の夕食時に高老師から「太陽島の雪像も見た方が良い」と強く薦められたので、フライト時刻を気にしながらタクシーを拾って太陽島へ向かいます。ここで昨夜と同様旅行会社へ連れて行かれそうになるので、時間がない事を伝え、直行してもらいました。

 こちらも綺麗です。雪で出来ているのだけれど、表面が滑らかだし細かい細工までしっかり施されています。雪が融けないから良いのでしょうね。

 と、時計を見ると10時を過ぎている。北京行きのフライトは12時35分。ホテルをチェックアウトしていないので急いでホテルへ戻りたいのだけれど、「行先が判らない」とかでタクシーを2度乗り換えさせられるは、ようやく動き出したタクシーはどこかに寄り道するは、渋滞にハマるはで、結局ホテルに着いてチェックアウトを済ませたのが11時過ぎ。
 運良く空港へ向かう道は渋滞していなかったし、フライト時間を知ったタクシーの運転手が「何?時間がないじゃないか!」と飛ばしてくれたおかげでハルビン空港に着いたのが12時ちょうど。搭乗手続き締切5分前でした(^_^;)

 今回は写真が多いので、フォートラベル旅行のクチコミサイト フォートラベルも見て行ってください。