シスターサイキの高いサイキック能力は超知覚的な能力を彼女に与えていた。そして今彼女の超知覚的な能力はParagon Cityに迫る巨大な脅威を感じつつあった。

「大きな自然災害がParagon Cityを襲う予感がするの。でも妙だわ、自然のバランスは決して崩れてはいない。そしてなぜかその影にはフリークショーの存在を感じるの」
新たなタスクフォースの為に集められたヒーローを前に彼女は言った。
「フリークショーを調査する必要があるわ。恐らく彼らが何らかの手がかりを握っている はずよ。」
Cutie Lalaを初めとしたタスクフォースのヒーロー達・・・その多くは先日下水道の最奥でヴァージロック博士の軍団を破ったSuper Group「Weekend Heroes」のメンバーから構成されていた・・・は彼女の言葉にうなずいた。
「私はあなた方の活躍を注意深く見守っているわ。そうね、あなた方のコードネームだけど・・“レバレーション(Revelation 天の啓示)ではどうかしら。頼りがいのあるあなた方には、ぴったりの名前だと思うわ」

こうして、今ここに、新たなるタスクフォース「レバレーション」の戦いが始まったのだった。
Taskforce クレイマーと破壊 (Clamer & Destrucition)
そういうとアンドリューはヒーローが持ってきた音波プロジェクターを手に取った。
「なるほど、こいつが例の音波プロジェクターってやつか。ふむ・・・おや、こいつは・・・似たような技術は前にもみたことがあるような・・・そうだ!確か5th Columnが同じようなテクノロジーを保有していたはずだ!」
なぜフリークショーが5th Columnの技術をもっていたのだろうか。そしてその技術をつかって彼らは一体何をしようとしているのだろうか。アンドリューからの手がかりを胸にヒーロー達はシスターサイキの元へ急いだ

まもなくヒーローが視界にはいると、フリークショーとの戦闘を続けていた5th Columnの兵士達は攻撃の目標をヒーローに移した。「すべての敵を攻 撃せよ!(All forces Attack!)」、「ヒーローを倒せばボーナスだぞ!(Bonus for every heroes we down!)」「すべての侵入者を倒さなくてはならん(we must defeat all intruder)」口々に叫びながらヒーローに向けて攻撃を開始する兵士達。
しかしタスクフォース・レバレーションのヒーロー達の前には彼らの抵抗など 蟷螂の斧に等しかった。ヒーロー達はあっという間に彼らを破り、基地の司令室を制圧したのだった。

しかし今思えば、このあまりのあっけなさがヒーロー達の油断を生んでいたのかも知れない。まさか基地の奥深くに、ヒーロー達を絶体絶命の危機に陥れる恐るべき罠が彼らを待ち受けていたとは、このときは誰1人想像だにしなかったのだ。 

窮地に追い込まれたヒーロー達だったが、しかし、そこまでの奮戦は敵にも大きな損害を与えていた。
このため5th ColumnもInv TankerのLalaに致命的な打撃を与えることができず、まもなく戦線は膠着状態に陥ったのだった。
しかし、それは傷をいやしたヒーロー達が次々と戦場に復帰するのに十分な時間だった。まもなく囚われの身となっていたBikkleがファイアーブラスター のBainfireに救出されると、遂にレバレーションの怒りの反撃が始まった。浮き足だった5th Columnの兵士は総崩れとなり、新兵器ウェアウルフもメックマンさえもDefense Commanderと共にその最後を迎えたのだった。

こうして秘密基地での長い戦いにピリオドが打たれた。そしてそのことは、彼らがこの事件の黒幕クレーマーについて貴重な情報を入手することに成功したことを意味していたのだった。
1つの体と2つの心
伝説的なヒーローというのはどこかその人生に複雑な起伏があるものだ。ポジトロンしかり、シナプスしかり、そして今 ここインディペンデンスポートで新たなタスクフォースを招集しようとしている、シスターサイキ(Sister Psyche)も又そうしたヒーローの一人だった。

シスターサイキことシャリス・ティルマンは生まれつき強力な心霊能力をもつサイキッカーだった(彼女はミュータントだったのだ)。Rikiti戦争では Riktiの超科学力が魔術や心霊的パワーに弱点をさらけ出し、彼女はその心霊能力を生かしてマインドコントローラーとして八面六臂の活躍をみせた。しか しRiktiとの最後の決戦で彼女はその能力の限界までパワーを使い果たし、そのまま昏睡状態に陥ってしまったのだった。

だが体は昏睡状態となりベットに横たわったままの彼女だったが、その強力なマインドパワーの為か意識だけは健在だった。彼女は自由にならない彼女自身の体から意識だけを分離し、別の若いヒーロー、オーロラに体を借りて共有することにしたのだ。それ故に今インディペンデンスポートにいる女性ヒーローが“シスターサイキ (サイキ姉妹)”と呼ばれていると言われているというわけだ。ただ時間だけがシャリスが本当の体に意識が戻ることができるかどうか知っているのだ。

彼女の言葉に従い、夜のタロス島に飛び出したヒーロー達は、早速島内を跋扈するフリークショーを調査し始めた。

そしてまもなくレバレーションのヒーローの一人が、倒したフリークショーのメンバーから一枚のメモを入手したのだった。そこにはこう書かれていた。

「早くブレント・トーマス(Blent Tohmas)に新型音波プロジェクター(Sonic wave projector)を完成させるのだ。私がこれ以上待てないことを奴に知らしておけ。」
この短いメモの最後にはクレーマー(clamor)という署名が されていた。恐らくこの指令をフリークショーのメンバーに出した人物の名に違いない。

一体クレーマーとは何者なのだろうか、そして音波プロジェクターとはいったい何なのだろうか?

音波プロジェクターの謎

シスターサイキはヒーロー達がみつけたメモにそっと手を当てると、目を閉じ精神を集中し始めた。
「ビルの中・・・・人質・・・たくさんのフリークショーが見えるわ・・・あれは?何かの装置?!」
次の瞬間不意に目を開いた彼女は傍らにあるParagon Cityのマップに印をつけると、ヒーローに手渡した。
「私のビジョンによれば、恐らく誰かがここに捕らわれているに違いないわ。今すぐ向かって!彼らは既に動き始めようとしているの」

果たしてシスターサイキが印をつけたそのビルには多くのフリークショーが潜んでいた。強力な攻撃力が身上のフリークショーだが、タスクフォース・レバレー ションはタンカー2,スクラッパー1、コントローラー2、ブラスター2、ディフェンダー1という構成からなるバランスのとれたチームだった。
次々と襲いか かる彼らを倒し先へ進むタスクフォースのヒーロー達。そしてまもなくボスが部下に何事かを指示するかのような怒声がビルの奥から響いてきた。

 「この道化野郎と奴の装置をどこか安全なところに移す必要があるとのボスの仰せだ(The boss says we need to move this clown and his gizmo to someplace safe)なにせ、フリークショーの隠れ家は至る所にあるからな!」

そこにいたのはこの隠れ家の主と思しきフリークショーのボスshriekと、彼にひきづられるように連れ出されようとしている一人の男だった。恐らく彼がトーマスに違いない!

まもなく激戦の末shriekを倒したヒーローにトーマスは興奮気味に話しかけた。
「君たちに見つけてもらって幸運だった。奴らは私にこの音波プロジェクターを完成させるよう強要していたんだ。」

トーマスによると音波プロジェクターとは、特定の振動波を発生する装置で、フリークショーは彼を脅迫してこの装置の改良版を完成させようとしていたというのだ。
「そうだ、この装置の最新型を持っていてくれ。君達とともにあれば装置も私自身も安全だろうからね」
こうしてヒーロー達はフリークショーの隠れ家から、音波プロジェクターを手に入れ、シスターサイキのもとに持ち帰ることに成功したのだった。

「なるほど、彼らはトーマスと音波プロジェクターを使って何か企んでいたようね。こうなるとこれからフリークショーから目をはなすことはできないわ。しかし一体全体、彼らはこの装置を使って何を企んでいたというの!?」
強力な霊能パワーをもつシスターサイキだが、逆に科学的なことはとんと縁がないようで、装置を見るなり考え込むばかりだった。
「どうも私のサイキック能力でも埒があきそうもないわね。でも大丈夫。友人の科学技術の専門家アンドリュー・フィオール(Andrew Fiore)ならきっとこの装置についての何らかの示唆を与えてくれるに違いないわ。でも気をつけて!恐らくフリークショーの奴らも熱心にこの装置の行方 を捜しているはずだから。」

こうしてシスターサイキの紹介で訪れた先には科学者らしからぬ黒い背広を着た不審な男がたたずんでいた。
その出で立ちから考えると彼は一般的な科学技術ではなく、Rikktiや他の悪の組織がもつ異質のテクノロジーについての特殊な情報を持っている人物なのだろう。

「来たなタスクフォース・レバレーション。あんた達が来ることはサイキの姉御から聞いてるよ。俺のところに来たのは正しい判断だ。まあ今まで彼女が間違った判断をしたところなど見たこともないがね。」

「それって、もしかしてフリークショーと5th Columnが手を結んだってことなの?」
「いいえ、そうとは限らないわ」Lalaの報告を黙って聴いていたシスターサイキは首を横に振った。
「私の予感ではフリークショーがオリジナルを5thから盗み出した可能性が高いと思うわ。でもそれは決して好ましいことではないわ。今 私たちはフリーク ショーと同様に5th Columnをも心配しなければならなくなったのだから。状況はどんどん悪化している、私にはそう思えてならないの」

そういって不安げに下を向いた彼女は、しばらく黙ったまま目を閉じ、何かを考えているような表情を見せた。
「あの・・・シスターサイキ・・・?」
「ちょっとまって!」突然のサイキの声にびくっとするヒーロー。

「感じるわ。誰かが、あるいは何かが、フリークショーを特定の目的に導いている・・・そう、その中核にあるのは、あなたがみつけた音波プロジェクター・・・。
ああ・・・オフィスビルの中・・・彼らの、フリークショーの破壊への衝動が収束しているのを感じる。
恐らくそこに何らかのヒントがあるわ。急いで!タスクフォース・レバレーション!!私は心の中の不安が、最高潮に高まっているのを感じるの!」
 

恐怖の音波爆弾

シスターサイキが指さした地図上の場所、そこには今にも崩れそうな古びたビルがあった。
「いったこんなところで、フリークショーが何をやってるって言うのかしら?」訝しがるヒーローだったが、錆び付いた鉄の扉をこじあけると、軋んだ鉄の音と共に、フリークショーのボディのがちゃがちゃとした金属音が聞こえてきた。
しかもかなりの数のフリークショーのメンバーがそこかしこに控えているのだ。
「この数の敵を倒して行くのはかなり骨の折れそうね」そうつぶやくLalaに傍らにいたマインドコントローラー、眠気猫ことSlumblousCatがささやいた。
「大丈夫。ここは私に任せて!」彼女がそういうなり今にもLalaに襲いかからんとしていたギャング達が急に足を止め、そして頭を抱えてその場にうずくまり始めた。彼女のマインドコントローラーのパワーが発動したのだ!
この隙をヒーロー達は見落とすはずはなかった。2人のブラスターBainfireとBlueberryCatの強力な炎と氷の複合攻撃がギャング団共を一 瞬にして地獄の絵図の中にたたき落した。そして炎と氷が去ったあとにはヒーローを取り囲んでいたギャング共のうち、そこにたっている者はただの1人も残っていなかったのだった。

しかしそこに一瞬の油断が生まれた。次の瞬間倒したはずの1人のギャングがむくりと起きあがり、SlumblousCatを狙って猛然と突撃を敢行したの だ。「しまった!」あわててProvokeで敵の気を引こうとするLalaだが時すでに遅く、ギャングは彼女の目前にまで迫っていた。
しかし、次の瞬間、彼女に迫ろうとしたギャングは大きくノックバックすると体ごとはじき飛ばされ、倉庫の壁にたたきつけられたのだ。彼女を取り巻く巨大な風の渦ハリケーンの力だった。
その後風の力で壁にたたきつけられた哀れなギャングが、ヒーロー達の袋だたきにあったことは言うまでもない。

こうして次々と敵を倒し、廃屋の奥深くに進んでいくヒーロー達の目に、どこかでみたことのある装置が目に入った。
「これは・・・もしかして、音波プロジェクター!どうしてこんなものがここにあるの?!」
疑問を抱きつつ廃屋を踏破したタスクフォースのヒーロー達は古びた廃屋の奥に設置された音波プロジェクターを破壊し、シスターサイキの元へ帰還したのだった。

「私にもまだ明確に彼らが何を企んでいるのかわからない。でも間違いないわ。彼らは音波プロジェクターをつかって何か巨大な計画を企んでいるのよ。」
独り言のようにそうつぶやいたシスターサイキは、再びヒーローに向き直り、言った。

「私がずっと感じていた不安はまだ終わってはいないわ。もう一カ所・・・私がマークしたこの倉庫でもフリークショーが、音速プロジェクターを設置することを計画している、私にはそう感じられるの。
でもまだ全てがぼんやりとしたまま・・・唯一感じられることは巨大な破壊作戦が進行中ということだけなの。
お願い、倉庫に急行して彼らが恐怖の作戦を実行するのを止めて!彼らは恐らくとても長い時間をかけてこのプランを進めてきたに違いないわ。こんなにも混沌とした計画の中に、これほどまでの秩序を感じたことは私はないもの。」

そしてまさにサイキの予感通りだった。ヒーロー達は彼女が指した古びた倉庫で、再び音波プロジェクターを発見したのだ。

「でも、Cutie Lala。あなたは不思議に思わない?あのビルも倉庫もいつもは使っていない場所なの。どうして彼らはそんなところを音波プロジェクターを使う場所に選んだのかしらって。」

確かに不思議だった。もし彼らが悪巧みを企むなら大勢の人を巻き込む大犯罪を試みるはずだ。
例え音波プロジェクターがどのような装置であったにせよ、誰もいないところでは彼らの目的は達成されないのではないか。
「実は私も不思議におもって、これら2つの建物を建設の専門家に調査させたの。そうしたら驚くべき事がわかったわ。専門家によると2つの建物の壁と基礎は 経年劣化でかなり老朽化していて、あの音波プロジェクターの振動波を受けたなら、一瞬で崩壊するだろう、っていうの!つまりあなた達は彼らの爆破実験の現場に立ち会っていたのよ!

サイキが彼女らしからぬ科学的な話をした意外性はともかくとして、彼女によって明らかにされた意外な事実はヒーローを驚愕させた。つまり音波プロジェクターの正体は、音波爆弾だったというのだ。

しかしそれでも疑問は残った。確かに音波をつかって建物を破壊するのは恐るべき技術だと思われた。
しかし実際のところそんな老朽化した建物を破壊するなら普通に爆弾で破壊した方が遙かに楽で、破壊力も強いではないか。なぜこんな装置に彼らは固執するのだろうか。

「そう、分からないの私も・・・彼らの計画の全貌を、そして彼らの本当の狙いもね。」
シスターサイキはぽつりとつぶやくと、再び精神を集中するかのように両目を閉じた。
反逆者クレーマー

「聞いて、タスクフォース・レバレーション! 2つのパターンが私の心の中で一緒になりはじめたの・・・2つのパターン・・・フリークショーと5th Columnが同じところにいて争っているのを感じるの。
彼らの元に出向いて彼らの紛争の原因を調べて!恐らくその過程で私たちは彼のが作っている音波爆弾の秘密にもっととかづけるような気がするの。私たちが見落としている接点が、きっとここにあるはずよ。お願い、それをみつけてCutie Lala!」
シスターサイキの新たな霊感によってヒーロー達が導かれた洞窟、そこはまさに人工的に作り上げられた秘密基地そのものだった。壁に掛かった巨大な髑髏のエンブレムがここが5ty Columnの秘密基地であることを示していた。

既に基地のあちこちでは戦闘が行われているようで、秘密基地の奥深くからは激しい銃声が鳴り響いていた。
そして不意に現れる5th Columnの兵士達、そのユニフォームからみて彼らは特殊部隊ナッハ師団のエリート兵のようだった。
「我々にはいかなる攻撃も通用せんぞ!(we will repulse all attacks!)」、「ひいひい言わせてやるぜ(Let it rumble!)」
だが威勢の良いのは最初だけだった。一瞬のうちに彼らを打ち破ったヒーロー達は瞬く間にこの基地の司令室とおぼしき場所まで攻め込んだのだ。

司令室ではフリークショーと5th Columnが激しい戦闘を繰り広げていた。
激しい戦闘の中、基地守備隊の連隊長Screamerの怒号が銃声に混じってあたりに響き渡る。 

「クレーマーの奴は、ここは使える技術を見つける良い機会だったとほざきおった。(we got a good chance to find more useful stuff in here)奴はそのために働くのが常だった、そうだ奴ははじめからそのつもりだったのだ。ワシが周りの卑怯者全てをたたきつぶしてくれるわ!(She used to work for these bozo, so the she oughtta know.I prefer a fight to all this sneakin' around!)」

「我々の困難な仕事の成果が、自身をクレーマーと呼ぶ反逆者の手に落ちることなど許されん!(our hard work must not be allowed to fall into the hands of traitor who now calls herself chamor!)」

別の下士官が叫ぶのが耳に入った。そうなのだ、クレーマー、あのトーマスへの司令書に署名した人物は5th Columnを裏切り、その技術を土産にフリークショーに寝返ったのだ。
恐らくクレーマーはヒーローに音波爆弾の実験を阻まれ、装置の完成の為にオリジナルの技術をもつ5th Columnの基地を襲ったのだろう。

 Death Roomの罠

秘密基地の司令室を制圧し、残兵の掃討に入ったヒーロー達、いや実際にはそう思っていたのは彼らだけで、基地の別の一角が実は戦いの主戦場となっていた。
そこではフリークショーの侵攻部隊の指揮を執るRaid Leaderのグループが、この基地の司令官Defense Commanderとの間で激しい戦闘を続けていたのだ。
ヒーロー達がこの一角に到達したとき、彼らは軽い驚きを覚えたものの敵の幹部を倒す絶好のチャンスとばかり、彼らの戦闘に割って入ったのだ。
Unyielding Stanceを展開しRaid Leaderに斬りかかるCutie Lala、次いで彼女のProvokeと同時にコントローラーのhold、そしてブラスターのDD。セオリー通りの戦いだった、いや、これがいつも戦い だったならば、というべきだろうか。そのとき彼らを襲ったのは雨のようなグレネードランチャーの一斉射撃だったのだ。
「そんな!一体どこから!?」Lalaがチャージしたときには気付かなかったが、実は奥行きが段差となって彼女の視線を阻んでいたのだ、そして死角となったその先には、なんと3個小隊にものぼる最精鋭部隊が、この袋小路に迷い込んだ哀れな子羊を待ち受けていたのだった。

彼女の突撃は完全な軽挙妄動だった。このときヒーロー達は前門にフリークショー、後門に5th Columnを抱え、圧倒的多数の精鋭部隊に幾重にも包囲される形となっていたのだった。
そして最初に犠牲になったのは、この苦境の活路を切り開こうと奮戦を続けていた、レバレーションの中でも有数の実戦経験を持つアイスブラスターの BlueberryCatだった。不幸にもLalaに向けられていたグレネードランチャーの嵐が背後の彼女をも巻き込み、彼女をなぎ倒したのだ。「みんな 気をつけて!そういえば聞いたことがある。奴らの秘密基地で最も堅固に守られている一角は”Death Room”って言われて恐れられているって!」最後の力で仲間に警告を発すると、彼女はがっくりと膝をつき、そのまま地面に倒れこんでしまった。

攻撃の要であり、氷のパワーで凍らせて敵を封じ込めていたBlueberryCatの戦線離脱を境に戦況は一気に悪化した。

もはやTankerの Provekeでは続々と押し寄せる敵を押さえきれなくなり、その攻撃は後衛にまで及び始めたのだ。
敵の猛攻の前に次々と傷つき倒れるタスクフォースの ヒーロー達。そして最後に残されたのは、その強固な体を武器に最前戦で戦い続けていたLalaと、ファイアータンカーとして前線の攻撃の中心となっていた ANESANの2人のタンカー、そして遊撃隊として後衛を襲う敵を追い払うべく獅子奮迅の活躍をしていたスクラッパーのJesperの3人だけとなってしまったのだった。

5th Columnの次の攻撃は、相対的に攻撃力が高いJesperに向けられた。さすがの彼もタンカーと比べて防御が薄いスクラッパーである以上、この集中攻 撃の前にはひとたまりもなかった。
最後の一太刀を目前の敵にあびせたと同時に、その場に前のめりに倒れ込んだのだった。彼らしい軽口をたたきながら。

「へっ、ざまあねえな・なあに大丈夫・さ・・・ちょっと、バナナの皮ですべっちま・・っただけ・・・・だ」

「みんなが回復するまでなんとかここを維持しないと」そう考えたLalaだったが、5th Columnの恐るべき罠はこれだけではなかった。彼女たちが倒した兵士の1人が不意に起きあがったのだ。
「まさか!フリークショーじゃあるまし、なんで!?」
驚く彼女を尻目に兵士は見る間に恐ろしいオオカミに姿を変え、わずかに残った彼女たちに襲いかかってきたのだ!彼女は初めて見たが、これこそがウェアウルフ(人狼)、ノスフェラトゥ指揮下の究極の兵士、ミューテーショソルジャーだったのだ!

恐怖はそれだけではなかった。まもなく聞き慣れない電子音が基地の奥から聞こえてきた。そしてその先にはヴァンダル指揮下のロボット兵 メックマンがその 姿を現したのだ。最後までその攻撃力で奮戦を続けてきたANESANだったが、ここにいたって多くの兵士達を道連れに力尽きてしまった。残るはCutie Lalaただ1人・・・。

グラビティコントローラーであり、これまでの戦いではヒーラーとしてもチームを守ってきたBikkleはタスクフォースの危機にいち早く行動を起こそうと した1人だった。だがここにも5th Columnの卑劣な罠が彼女を待ちかまえていた。戦場に戻るため非常事態テレポーテーションシステムで病院へと転送されようとしていた彼女の体は、 5th Columnの新兵器、テレポート妨害装置によって病院ではなく、彼らの牢獄へと送られてしまったのだ!
しかも牢獄の扉は特殊な材質でできており、コントローラーの彼女では到底破れそうもなかった。

絶体絶命の危機に立たされたタスクフォース・レバレーション。
「はっはっは。我々の守りを突破することなど、できはしないのだ!(they shall not pass our defenses!)」Defense Commanderの笑い声が基地に響き渡った。

頭脳対決!シスターサイキVSクレーマー! 

「ねえ、シスターサイキ。私思うんだけど、いっそのことあなたの超能力でクレイマーの本拠地をぱぱっと見つけることはできないの?」やや反則かも、と思いつつLalaが尋ねた。少し困ったような顔をして答えるサイキ。
「いくらなんでもそれはムリね。というか、私の能力はそんなに便利なものじゃないの。私は人の心や自然の営みの波動のようなものを通じて、その乱れや動きを感じているだけなのよ。だから知らない相手の、しかも大きな乱れや動きのないものを感じることはできないわ」

「ふーん それって逆に言えばわかっている敵が大きな動きをすれば感じられるってこと?」
「ええ、まあそういわれればそうだけど・・・。「(!) そうだわ。その手があった!」
突然何かをひらめいたようにサイキが声を上げた。

「実はタロス島で奴等が何か大きな計画をたくらんでいる感じがしていたのけど、その場所を特定できなかったの。あなた方がタロス島をパトロールしてフリークショーの奴等を挑発すれば、その心の波動の乱れによって彼らの基地の位置がわかるかもしれない!」
「急いでLala 危機がどんどん大きくなっている感覚がするの もしそれが彼らの音波爆弾に計画によるものなら、一刻も早くそれを取り除かなくては」

クレーマーを追え!

「レバレーション。あなた方は本当に優れたタスクフォースだわ」
5th Columnの秘密基地を巡る激戦から帰還したレバレーションのヒーロー達をサイキはそういって労った。
「あなた達の話を総合すると、クレーマーなる人物は元々5th Columnの一員だった。しかしクレーマーはが5thを裏切り、彼らの技術だった音波テクノロジーをフリークショーにもたらした、こういうことね。」
「これで彼らのミステリアスなプランを解く糸口が見えたわ。彼らが音波爆弾を悪魔の計画に用いることを望んでいることはもはや疑いない、でもその計画を推進しているクレーマーは未だつかまえられていないわ。
でも心配しないでLala。私たちならきっと、クレーマーが望んでいる結末とは別の結末に彼女を追いやることが出来るはずよ。」
シスターサイキは毅然としてそう言い放つと、言葉を続けた。

「クレーマーは恐らくフリークショーの中ではかなりの地位にある人物のはず。私は彼女と5th Columnの関係をもっと知っておいたほうがいいと思うの。ロバート・コスロフスキー(Robert Koslowski)にお会いなさい。彼は“その方面”のエキスパートよ。彼ならきっと知恵をかしてくれるはずだわ」
彼女の示唆をうけて会った男は、何らかの裏情報に通じた人物のようだった。相変わらずの彼女の怪しい人脈に驚かされたヒーロー達だったが、そんなヒーローの驚きをよそにロバートはクレーマーについての情報をヒーロー達に話し始めた。

「なるほど、5th Columnの亡命者クレーマーの情報か。分かったあんた方に手を貸そう。男女格差が厳しい5th Columnにあって彼女は特別な存在だったと聞いている。彼女は素晴らしい科学的な心と破壊のための真の欲望を持っていたのだ。」

「えっ、彼女って・・クレーマーってもしかして女性なの?
「そうだ。その後彼女は、5th Columnの研修施設で働いていたが、大破壊への抜きがたい愛から、過激な破壊思想をもつフリークショーに寝返ったのだ。そしてそのとき彼女は多くの5th Columnのテクノロジーをもち去ったのだそうだ」
「破壊への愛・・・ねえ。クレーマーって過激な女テロリストって感じなのかなあ」
「さあな。俺の知っていることは残念ながらこれくらいだ。
だが実はしばらく前に俺は彼女が音波テクノロジーを奪った5thの研究所のありかに関する情報をつかんだんだ。
もしかしたらそこにいけば更に詳しい情報が手にはいるかも知れねえな。」
ロバートからの情報を元に、5th Columnの秘密研究所を急襲したヒーロー達。そしてその襲撃はまさに正解だった。彼らは5th Columnの研究所から音波プロジェクターテクノロジーに関する重要ファイルを入手することに成功したのだ。
そのファイルに書かれていた内容は衝撃的だった。実は完成版の音波プロジェクターはヒーロー達が廃屋で見つけた実験用の音波爆弾を遙かに上回る破壊力をもっているというのだ。

「いいところに来たわ。タスクフォース・レバレーション。実は今フリークショーと5th Columnの別の紛争のビジョンを感じたの。」

彼女のもとに戻ったヒーロー達を、シスターサイキは例によって彼女の霊感の導きで答えた。
「で、その場所はなにかの政府の施設のようなの。恐らく私たちはフリークショーの音波爆弾計画の中枢に近づいている・・・そんな予感がする。そしてのもう一つビジョンを感じるわ。その施設にいるある男性・・・その人物がこの事件の鍵を握っているように感じられるの」
「ある男性かあ・・・シスターサイキ、名前はわからないの?」
「そこまでは・・・でもその男性の名はある木の種類のような気がするわ」
「わかった。行ってみるわ」

そういって現場に急行したヒーロー達。そこは確かにParagon Cityの政府施設のひとつだったが、さして重要性のある場所とは思えなかった。ともあれフリークショーと5th Columnを排除しつつ中に進んでいくヒーロー達。まもなく彼らはフリークショーによって脅され、何かの資料を探させられているとおぼしき男性を発見し、救出したのだった。

「助けてくれてありがとうございました。実は私はParagon Cityの地盤についての科学的データーを出すように彼らに脅されていたんです」
「地盤!?・・・いったい、なんで奴らはそんなデーターを欲しがったんだろう?あっ、そうだ。ところであなたの名前はなんていうの?」
「え、私ですか?私はグレゴリー・パインと申しますが(Gregory Pine)それが何か?」
「ああっ!なるほどね!・・・あっ、いや、別に何でもないの、こっちの話で・・」
「?」

Lala、私の言った何かの木の種類の人はさがしだせた?」
帰還するヒーロー達を迎えたシスターサイキが開口一番切り出した。どうも彼女も気になっていたようだ。
「・・・パイン(松)か。うん、私の思ったとおりね」
そういってサイキはなぜか安堵した表情を見せた。

だがそれもつかの間だった。ヒーロー達の報告をうけると一転していつもの不安げな表情にもどったのだ。
「フリークショーがParagon Cityの地盤データに興味を持っていたっていうの?それは奇妙だわ・・・一体なぜそんなものを・・・。どうやら私たちはもう一度この情報を追ってみる必要があるかもしれない。
イヤな予感がするの・・・クレーマーの計画が結実しつつある、そんな気がするの。一刻も早く彼女をとめなくては!」

パトロールの効果はテキメンだった。サイキはフリークショーのマインドエネルギーの波を捉え、遂に基地の位置を特定することに成功したのだ。
そこはタロス島の海岸線にぽっかりと大きな穴を開けた洞窟だった。しかし勇躍して洞窟に踏み込んだ彼女達が一歩足を踏み入れた瞬間、暗闇から姿を現した幹部と思しきフリークショーAxel-Fの声が洞窟に響いたのだった。

「ベイビー!このジャングルへようこそ(welcome to the jangle, baby!)」
「いきなりボスの登場とはたいした歓迎ね。覚悟しなさいAxel-F!」しかし身構えるヒーロー達を見てあざけり笑うAxel-F。
「いったい何がおかしい?!」
「ぐははははっ。生憎だったな。我々がここで、お前ら馬鹿ヒーローの相手をしている間に、ボスはブリックスタウンでの大爆破の準備が終わっているだろうよ(while we are keeping these idiots busy here in Founder's Fall, the boss is getting ready for the big blow out in Brickstown)」

なんたることだろう。クレーマーは真の攻撃目標であるブリックスタウンからヒーローの目を遠ざけるため、シスターサイキの能力を逆手に取り、まんまとヒーロー達の足止めに成功したのだ。

幸いAxel-Fはそれこそ口ほどにもない実力だったため長い時間ヒーロー達を拘束することはできなかった。しかしこのままではブリックスタウンが危ない!ヒーロー達はシスターサイキの下へ急いだ。

「なんてことなの。クレーマーは私の感覚を真のターゲットであるブリックスタウンから遠ざけようとしてたなんて。まんまと一杯食わされたわ。どうやら彼女は、私たちが思っていたよりタフな敵のようね」
彼女の超知覚初の敗北に悔しがるシスターサイキ。

「でも待って!クレーマーが強力な音波爆弾でBrickstownを皆殺しにしようとしているって?でも彼女の部下がそこにいるようじは感じられないわ。」
「じゃあ、これも陽動なの?」
「もっと集中しなくては・・・いったい彼女が何をたくらんでいるのか・・・」そういって、再びまぶたを閉じシスターサイキは精神を集中し始めた。

ジグラット破壊作戦

精神を集中していたシスターサイキが不意にまぶたを開いた。
「そうか!わかった!彼女の計画が見えてきたわCutie Lala。彼女が音波爆弾をおいたのはブリックスタウンそのものじゃなかったのよ」
「じゃあ、奴等の攻撃目標は別の場所ってこと?」
「いいえ。思い出してLala、奴等が政府のビルを襲ってParagon Cityの地質データーを入手しようとしていたことを。恐らくブリックスタウンの地殻の弱い場所につながるラインに彼らはの音波爆弾をおいたに違いないわ。もしそれが爆発すれば、ブリックスタウンは地殻の大変動を起こして、そのゾーンはもうひとつの フォールトラインに姿を変えるでしょうね。」

フォールトラインは彼女も訪れたことがある。数年前の大地震で地殻変動を起こして壊滅的な打撃を受けた地域だ。そこはおびただしい地割れが当たり一面を走り、ほとんどのビルが倒壊し、あるいは傾斜する廃墟となっていた。

「私の見たところ、最初の爆弾はキングズローから入れる下水道の先に設置されているようだわ。あとの2つはスカイウェイシティから続く下水道のようね。急いでタスクフォース・レバレーション!もう一刻の猶予もないわ!」

音波爆弾を見つけるためキングズローの下水道に急行したレバレーション。しかしクレーマーも抜かりはなかった。かなりの数のギャングを爆弾の爆発までの守備に残していたのだ。
「まずいわね。このままじゃ時間切れになるかもしれないわ」敵の大集団を前に不安げにつぶやくLalaにBainfireが声を掛けた。
「どうやらここは私の出番のようね。私がステルスで爆弾を探して解除するわ。みんなはその間敵の目をひきつけていてほしいの」そういうとBainfire の体は見る間背景に溶け込んでいった。そして次の瞬間、目にも留まらぬ速さで下水道の奥深くへと走り去っていったのだった。
彼女の仕事は速かった。残ったヒーロー達が下水道の入り口付近の部屋で戦闘をしている最中に早くも爆弾解除の報がはいったのだ。そしてそれは次のスカイウェイも同じだった。
「まるで忍者だね」Lalaは彼女の早業に驚嘆した。

そして最後の下水道に足を踏み入れたとき、彼女達タスクフォースが見たものは、かつてないほどの数のギャングの一団だった。これではステルスによる爆弾解除もできそうもなかった。この数から見て今まさにクレイマーはここで自ら爆弾を設置しているに違いない。

このおびただしい敵にLalaが斬りかかろうとしたとき、下水の悪い足場のせいか、一瞬Unyielding Stanceの展開が遅れた。次の瞬間フリークショーのTank smasherのStrn攻撃が彼女を直撃し、一気に彼女のHPの半分近くを奪ったのだ。
「うわっ、し、しまった!」
この数を相手にTankerが倒れればチームの全滅もありうる状況なのだ。しかし次の瞬間、絶妙のタイミングのヒールが彼女の窮地を救った。ついで彼女の周りにDifrection Shieldが張り巡らされ、元からの彼女の防御力と併せて周囲のほとんどの攻撃をはじき返したのだ。

「危なかったな。だが俺がいれば大丈夫だ。安心して背中は任してくれ」唯一のディフェンダーとしてチームを守っていたDucent Ygdrasilだった。実は途中レベルがあがりEnhanceを追加した彼のヒールとBuffはタスクフォース結成直後から比べて俄然効果がアップし、 チームの危機を未然に防ぎ続けていたのだ。

ヒーロー達が奥に進むにつれ、奇妙なことに気がついた。ブーンという低い音が下水道の奥底から聞こえてきたのだ。そして更に驚くべき殊に、この下水道に何人かの人の姿が目に入ってきたのだった。
「なんでこんなところに人がいるの?」ヒーローが救出した市民に問いただすと、どうもこの低い音によって精神に一時的な異常をきたし、この下水道に迷い込んだらしいのだ。音波爆弾の力は、建物だけでなく人をも狂わせるというのだろうか。

そしてまもなく金属の武器を身に纏った女性が、ギャング共になにやら指示している姿が目に飛び込んできた。
間違いない。あれがクレーマーだ!一瞬の沈黙がチームを包んだ。長く追いかけてきた陰謀の中心が、今まさに眼前にその姿を現したのだ。

「さあ、いくよ!」Lalaのかけ声と共に、レバレーションのヒーロー達は一斉に段差を飛び降り、眼下のクレーマーに挑みかかった。
ヒーロー達の姿を認めるとクレーマーはまるでヒーローを子供扱いするような口ぶりで悪態をつき始めた。
「はん、2つの音波爆弾を解除しただけであたいの計画を阻止できたとでも思ってるのかい。いいこと坊やたち、あたいらは、まだまだこの爆弾を起動させることができるんだよ。(We can still pull this off, boys)この子がいったん起動してうなり声をあげれば、あたかもトランプでつくった家のように、ジグラットはがたがたに崩れ落ちて、あたいらの同志は晴 れて自由の身って寸法なのさ!(once this baby goes boom, the Ziggurat will come down like a house of cards, and all our comrades will be freed!)」

ジグラット・・・ブリックスタウンにある超大型刑務所の通称だ。フリークショーがブリックスタウンを攻撃目標に選んだのは、ジグラットを崩壊させ、仲間を救い出すためだったのだ。
「そしてあたいらは、ブリックスタウンを第二のフォールトタウン、その名もエレクトリック・ブガロー(Electric Bugaloo)に変えてやるのさ!」

恐るべきクレーマーの計画のすべてを聞いてヒーロー達は奮い立った。そしてアーチヴィランクレーマーとて、ここまで戦い抜いたタスクフォースの敵ではなかったのだ。激戦の末勝利の凱歌はヒーローにあがり、クレーマーの悪魔の計画は彼女の音波爆弾と共に、スカイウェイシティの地中の底で永遠の眠りについたのだった。

「遂にやったわね、タスクフォース・レバレーション。クレーマーに対するあなた方の勝利は伝説の叙事詩並の活躍よ。」勝利を手にインディペンデンスポートに戻ったヒーロー達をシスターサイキが大げさな言葉で出迎えた。
「もしクレーマーが音波爆弾の設置に成功していたら、数千人もの悪魔のような犯罪者が街にあふれ出したに違いないわ。でもね、あなた達のお陰で、クレーマーとその一味はその刑務所の中ってわけ」
そういってシスターサイキは微笑むと、又いつものように目を閉じた。そして・・・・。

「えっ、あなた方誰?私はいったいここで何をしていたのかしら。」
「えっ、て。シスターサイキどうしたの?私たちレバレーションだってば。あなたが命名したんじゃない」

そのとき目の前の“彼女”からではなく、どこからか、シスターサイキの声が聞こえてきた。
「あなた方が、クレーマーによって引き起こされた歪みをただしてくれたお陰で、しばらく私も安心して休むことができるわ。
ありがとう。とても感謝しているわ・・・・タスクフォース・レバレーション」








Home
Taskforce Complete!