哀願の言葉 (その後)

 あの地下室。彼女は、まだ拘束を解かれていなかった。

 体中を黒皮の拘束具で締め上げられ、乳首にはバネの効いた金属のクリップ、股間には大型のバイブが刺さり、唸りを上げている。

 刺激を加え続けるバイブによって、下腹部からは、あふれ出た淫液が床まで滴り落ちている。

 顔はわずかに上気して、やや意識が朦朧としているようだ。

 始めは、自分が淫らな姿を晒していることに、恥ずかしさで一杯に見えたが、今はバイブのせいで、それどころではないようだった。

「あれから、何回イッた?」

 質問を発した男に、彼女は、熱を帯びた視線を向けた。

「もう、いやです。こんなの・・・。」

「これだけ楽しんでおいて、よく言うよ。」

 男がバイブを乱暴に揺さぶってみせると、ますます大量の粘液が、バイブをつたって溢れ出してくる。

 彼女自身も、自分の体の反応が信じられないようだ。

「とんだ淫乱女だな、お前は。」

「違います。違うんです・・・。」

 目に涙を一杯に溜めて、懸命に否定する彼女。

「違わないよ。今に、こんなオモチャじゃない、本物をプレゼントしてやるからな。」

 地下室いっぱいに、彼女の最後の哀願の言葉が響く。

「いりませんッ!! 絶対にイヤ!!」


(End)
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