旅行の準備

 今回のオーストラリア旅行は、日程でも上げておいた様に同行者5日間、新郎新婦7日間の旅程だった。新婚旅行…と言うことで考えるともう少し長くするべきなのかも知れないが、まぁ仕事の都合とか色々あって…二人での旅行はこれからもたくさんしようね、ということで、今回は家族旅行を楽しむ目的でのセッティングとした。

 いやはや、出発に至るまでの日々の辛かった事よ…何せ、全部で9人の旅程を考えなければならない。一人一人にそれぞれの思いがあるわけで、それをまとめたり皆が不満を持たない様に考えたりと、大変だった。何度もJTBに足を運んだ。長い日は三時間近く話し込んだこともある。
 一番悩んだのは部屋割りとスケジュールの調整だった。自分達はイイとして、他の人達がホテルの部屋で不快な思いを抱かない様にするにはどうすれば良いか。それなりに長期間の旅行だし、中には海外初心者もいる。慣れている者ならいざ知らず、やはりホテルはある意味安息の地になる。特に、ケアンズという場所がどんな場所か分からないだけに、そこには心を砕いた。結果的に、杞憂に終わったわけだが。
 JTBに何度も足を運ぶ中で、海外旅行の計画を立てるに当たっての留意事項が幾つか発覚した。まず、これは御苦労いただいたJTB大津支店の方には大変申し訳ない言い方になるが、

 ・海外旅行に慣れている支店に申し込むべし。

 全く扱ったことがない、ということはないだろうと思う。しかしどことなく不安な部分があった。こちらが完全に慣れてしまえば済む部分だが、特に初めて海外旅行を計画する場合は海外の扱いの多い支店に頼むべきだろう。オレの場合は姉二人が慣れている(つーか一人は元プロ)だったので助かった。それともう一つ。

 ・自分の考えに自信を持つべし。

 人の意見は聞く必要がある。忠告や要請には応えよう。ソレはまず一番にコーディネートする者にとって一番大事なこと。しかし、流されてしまうと、どんどん決まらなくなっててんやわんやになる。こうなってくると、それはもう膨大なストレスとなってしまい他の仕事も手に付かなくなる。自分が「こう!」と決めたら、ある程度それで推し進めていこう。本当にダメだったら、ちゃんとドコかで修正は入れてもらえる。

 ・現地の情報に右往左往しないこと。

 例えば「ケアンズは蒸し暑いらしいよ〜」と聞いてはさてその対策はどうするか…と悩み、「紫外線がものすごいらしいよ」と聞いてはその対策を考え、とにかく『自分の知らない土地』だから……と様々な情報に左右され振り回された。確かに現地情報は大事なのだが、かといって普通の人が行く旅行先などと言うのは人が住んでいる土地である。何かが多少抜けたからってどーなるってもんじゃぁない。それに、現地での必需品であれば大抵は現地で売っている。持ってく荷物なんざ、「これは絶対に必要」というもの以外は必要ないのである。


 海外旅行自体は、オレは二回目できばは三回目だった。だから、荷物そのものの準備にはそれほど緊張しなかったが、計画を立てるのは初めてだったので、色んな事で悩んだ。多分次からはそう悩まないだろうと思う。これから旅行をする皆様、上記三点(無論これ以外にも結構注意点はある)には充分ご留意を…



←Back

←Back Next→