■ビタミンB6■
◆概要◆
ビタミンB6は水溶性ビタミンで、ビタミンB群の一つです。
摂ってから8時間以内に体外に排出されてしまいます。
B6は、何といってもアミノ酸の代謝に深く関係していることが特徴です。
アミノ酸はタンパク質の材料です。体重の約6分の1がタンパク質ですから、
アミノ酸の代謝がうまくいかないと、タンパク質が作られずにさまざまな
不都合が出てきます。
B6は、B1、B2、パントテン酸、ビタミンC、マグネシウムと一緒の時に
最高の働きをします。
◆一日の摂取量◆(日本人の食事摂取基準2015年版)
ビタミンB6 (mg/日) |
| 男性 | 女性 |
年齢 |
推定平均 必要量 |
推奨量 |
目安量 |
耐容 上限量 |
推定平均 必要量 |
推奨量
|
目安量
|
耐容 上限量
|
0〜5(月) |
- | - |
0.2 | - |
- | - |
0.2 | - |
6〜11(月) |
- | - |
0.3 | - |
- | - |
0.3 | - |
1〜2(歳) |
0.4 | 0.5 |
- | 10 |
0.4 | 0.5 |
- | 10 |
3〜5(歳) |
0.5 | 0.6 |
- | 15 |
0.5 | 0.6 |
- | 15 |
6〜7(歳) |
0.7 | 0.8 |
- | 20 |
0.6 | 0.7 |
- | 20 |
8〜9(歳) |
0.8 | 0.9 |
- | 25 |
0.8 | 0.9 |
- | 25 |
10〜11(歳) |
1.0 | 1.2 |
- | 30 |
1.0 | 1.2 |
- | 30 |
12〜14(歳) |
1.2 | 1.4 |
- | 40 |
1.1 | 1.3 |
- | 40 |
15〜17(歳) |
1.2 | 1.5 |
- | 50 |
1.1 | 1.3 |
- | 45 |
18〜29(歳) |
1.2 | 1.4 |
- | 55 |
1.0 | 1.2 |
- | 45 |
30〜49(歳) |
1.2 | 1.4 |
- | 60 |
1.0 | 1.2 |
- | 60 |
50〜69(歳) |
1.2 | 1.4 |
- | 55 |
1.0 | 1.2 |
- | 45 |
70以上(歳) |
1.2 | 1.4 |
- | 50 |
1.0 | 1.2 |
- | 40 |
妊婦(付加量) |
| |
| |
+0.2 | +0.2 |
- | - |
授乳婦(付加量) |
| |
| |
+0.3 | +0.3 |
- | - |
◆主な働き◆
・タンパク質と脂肪の吸収を促進
・核酸(DNA、RNA)の合成
・神経組織と脳の機能を正常に保つ
・ナトリウムとカリウムのバランス調整
・造血
・抗アレルギー作用(ヒスタミンの分解)
・インシュリンの分泌を正常に保つ
・免疫システムを強化する
◆欠乏すると◆
・けいれん
・ぼんやり
・じんましん
・かゆみ
・皮膚炎
・舌炎
・みみずばれ
・シワ
・タルミ
・貧血
・虫歯
・むくみ
・不眠
・筋無力症
・下痢
・食欲不振
・感染しやすくなる
・つわり
・妊娠中毒
・アレルギー
・免疫力低下
・糖尿
・結合組織の弱化
◆気をつけたいこと◆
・B6の適切な吸収のためにB12が必要
・一日に2〜10g摂ると神経系の障害を起こす
・タンパク質を多く摂る人はB6不足になりやすい
・糖尿病患者の摂取は医師に相談する(インスリン量に影響)
◆多く含まれる食品◆
・ビール酵母
・小麦胚芽
・レバー
・魚
・大豆
・キャベツ
・無精製米
・ピーナッツ
・くるみ
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