■ビオチン(ビタミンH)■ Biotin
◆概要◆
ビオチン(ビタミンH)は水溶性ビタミンです。
ビタミンHと呼ばれることはまずなく、ビオチンが一般的です。
ビタミンB群の一つです。
ビオチンは、ナイアシンやパントテン酸と同じように、糖、脂肪、タンパ
ク質の代謝に欠かせません。不足すると疲れやすくなります。
また、健康な皮膚を維持する働きもあります。さらに、白髪やハゲを防ぐ
働きもあります。
妊娠期間中は体内のビオチンが減少します。また、生卵を多く食べる方は、
白身がビオチンの吸収を妨げますから、ビオチンの欠乏に注意が必要です。
ビオチンは、B2、B6、ナイアシン、ビタミンCと一緒の時に効果を発揮
します。
◆一日の摂取量◆(日本人の食事摂取基準2015年版)
ビオチン (μg/日) |
| 男性 | 女性 |
年齢 |
目安量 |
目安量
|
0〜5(月) |
4 |
4 |
6〜11(月) |
10 |
10 |
1〜2(歳) |
20 |
20 |
3〜5(歳) |
20 |
20 |
6〜7(歳) |
25 |
25 |
8〜9(歳) |
30 |
30 |
10〜11(歳) |
35 |
35 |
12〜14(歳) |
50 |
50 |
15〜17(歳) |
50 |
50 |
18〜29(歳) |
50 |
50 |
30〜49(歳) |
50 |
50 |
50〜69(歳) |
50 |
50 |
70以上(歳) |
50 |
50 |
妊婦 |
- |
50 |
授乳婦 |
- |
50 |
◆主な働き◆
・タンパク質、脂肪、糖質の代謝促進
・酵素の働きを助ける
◆欠乏すると◆
・白髪
・はげ
・筋肉痛
・湿疹
・皮膚炎
・疲労
・脂肪代謝異常
◆気をつけたいこと◆
・妊娠期間中は体内のビオチン量が減少する
・白身を含む卵を多食する人はビオチンの吸収が妨げられている
◆多く含まれる食品◆
・牛のレバー
・卵黄
・大豆
・きな粉
・ビール酵母
・牛乳
・無精製米
|