■パントテン酸(ビタミンB5)■ Pantothenic Acid
◆概要◆
パントテン酸(ビタミンB5)は水溶性ビタミンで、
ビタミンB群の一つです。
パントテン酸は、糖質と脂肪のエネルギーへの転換に深くかかわってい
ますから、不足すると疲れやすくなります。
また、副腎が正常に働くために欠かせません。副腎ではストレスに対抗
するための抗ストレスホルモンが作られますから、ストレスの多い方は
ビタミンCと一緒にパントテン酸も多く摂るようにして下さい。
さらに、細胞を作ったり、正常な成長を維持したり、神経中枢系の発達
を助けますから、妊婦や授乳婦の方は多く摂るようにして下さい。
パントテン酸のサプリメントには、パントテン酸カルシウムの形で含ま
れている場合がほとんどですが、効果は同じです。
◆一日の摂取量◆(日本人の食事摂取基準2015年版)
パントテン酸 (mg/日) |
| 男性 | 女性 |
年齢 |
目安量 |
目安量
|
0〜5(月) |
4 |
4 |
6〜11(月) |
3 |
3 |
1〜2(歳) |
3 |
3 |
3〜5(歳) |
4 |
4 |
6〜7(歳) |
5 |
5 |
8〜9(歳) |
5 |
5 |
10〜11(歳) |
6 |
6 |
12〜14(歳) |
7 |
6 |
15〜17(歳) |
7 |
6 |
18〜29(歳) |
5 |
4 |
30〜49(歳) |
5 |
4 |
50〜69(歳) |
5 |
5 |
70以上(歳) |
5 |
5 |
妊婦 |
- |
5 |
授乳婦 |
- |
5 |
◆主な働き◆
・タンパク質、脂肪、糖質の代謝促進
・中枢神経系統の発達促進
・副腎機能を正常に保つ
・感染を防ぐ
・薬の副作用を軽減する
・性ホルモンの合成を助ける
◆欠乏すると◆
・ストレスに弱くなる
・うつ
・発育不全
・足の痛み
・めまい
・どうき
・頭痛
・多汗
・いねむり
・疲労感
・白髪
・手足のマヒ、けいれん
・喘息
・アレルギー
・皮膚にうるおいがなくなる
・低血糖
・低血圧症
◆気をつけたいこと◆
・睡眠剤、アルコールはパントテン酸の吸収を妨げる
◆多く含まれる食品◆
・肉
・無精製の穀類
・小麦胚芽
・レバー
・緑色野菜
・ビール酵母
・ナッツ
・鶏肉
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