くるめがすりの家
(旧小塩完次邸)

くるめがすりの家は、
禁酒運動や国際平和協会の活動家である小塩完次の住宅として、
東京都武蔵野市に建てられたもので、
小塩氏の逝去後に、遠藤新の出身校である、
福島県新地町(旧福田村)の福田小学校の隣地に移築されたものです。

「くるめがすり」とは「久留米絣」のことであり、
「洗えば洗うほど良くなる、くるめがすりのような家を作ろう」と遠藤が言った事に由来しています。

建物は平屋でこじんまりとしたもの。
12畳の居間と6畳と8畳の部屋が1つずつあり、
その他に2畳の書斎スペース、3畳の女中部屋、台所、風呂、便所という構成。
また、余計な装飾を排しており、遠藤らしい味付けはあまり感じられませんが、
小塩氏は長く大切に住まわれたとのことですので、
まさに「住まえば住まうほど良い」住宅だったのかもしれません。

Data
所在地:福島県新地町
構造:木造1階
施工者:
建築年代:昭和6年






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