エドウィン・H・チェニー邸

ライトのHOME&STUDIOから、シカゴAVE.を数ブロック東へ行き、路地を一本入ったところ、
木々に囲まれて鬱蒼とした中に、まるで落ち葉のように、この住宅はありました。
構造は煉瓦造でしょうか? それとも煉瓦タイル貼りなのでしょうか。
ともかく、2年後のロビー邸に見られる縦目地の着色がここではすでに使われており、
縦ラインの消去による、水平ラインの強調がすでに試みられています。
この住宅は、1階とほぼ同面積の半地下があり、現在は宿として貸し出しをしているということです。

ところでライトは、オークパークを拠点に活動を続けていたにもかかわらず、
事もあろうに、この住宅の施主の妻である、ママー・B・チェニーと駆け落ちし、
このスキャンダルが原因となって、設計依頼が激減、長く不毛の時代を迎えることとなります。







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