東野圭吾さん #01
『放課後』 | 東野圭吾 | 1985/7 | 講談社 | ♪:☆☆☆★★ | 作品紹介 | 学園青春仕立てのミステリー |
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私立清華女子高等学校で教師を務める前島は、
数学とアーチェリー部の顧問を受け持ち、
生徒への干渉を極力さけ「マシン」と仇名されながらも、
まずまずの評判で穏便な教師生活を続けていた.....筈だった。 何時からか誰かに命を狙われている事に気づく。 ある日、同僚が密室状況で殺害され彼はその第一発見者になる。 | 感想 | 学校という集団 | ||
前島は「マシン」と仇名されてます、「クール」ではなく「マシン」。
前島が「私」で、彼の視点で物語が進むので読んでる時には
「マシンってほどでもないだろ....」とも思いました。 唯一、「マシン」といわれても仕方ない部分もあったと思いますが、 自分の都合や思いを優先させて「マシン」と呼ばれるならば、 この学園に限らずマシンだらけです...... なんだか細部に謎というか、しこりみたいなものが残った感じもするのですが、 この年代の、ましてや異性の情緒なんて理解できるわけもない。 例の如く最後の最後まで誰が犯人なのか自分にはわかりませんでした。 | KeyWord:前島 | 仇名は「マシン」 | ||
「容疑者は学校という名の集団。得たいの知れない人間達の集団だ。」 「誰でもがそうであるように、無意識のうちに人を傷つけていたかもしれない」 | KeyWord:『年代』 | わからいでもない | ||
「人を簡単に殺せる薬があったなら、あたしだって欲しいと思うわ。 だっていつ必要になるかわからないもの。 もしかしたら自分が使うことになるかもしれないけど。.....あたし達はそういう年代なのよ」 「あたしには判るわ。 あたし達には、生命を賭けてでも守らなければならないものがあるんだもの」 |
『白馬山荘殺人事件』 | 東野圭吾 | 1986/8 | 光文社 | ♪:☆☆☆ | 作品紹介 | マザーグースの暗号 |
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「マリア様はいつ帰るのか?」謎の葉書を最後に自殺した兄。 一年後、兄の自殺に疑惑をもっていた妹のナオコは、 親友のマコトとともに兄の最後の場となったペンション 「まざあ・ぐうす」を訪ねる。 兄の死に立ち会ったとメンバーが今年も居合せる中、 彼らとペンションに隠された謎「マザーグースの唄」を知る。 さらに兄の死の一年前に、一人の男が不可解な事故死をしていたのが判明するのだった。 | 感想 | ロンドン橋落ちた | ||
変わった隔離ものですね。 少し変わった組み合わせの学生コンビ。 倫敦橋落ちたなどはわかりますが、マザーグースってわけのわからないもの多いですね(笑) |
『学生街の殺人』 | 東野圭吾 | 1987/6 | 講談社 | ♪:☆☆☆★★ | 作品紹介 | この街で、何を共有しているの |
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今は錆びれ、活気をなくした学生街で日々を暮す津村光平。 知人の死体の第一発見者になった彼は、二度目に起きる殺人事件の第一発見者にもなる。 大切な何かを失った彼は、刑事とは別に真相と、自分の周囲に隠された秘密に迫っていく。 | 感想 | 償う気持ちを宝にして | ||
ありがちな感想ですが.....推理もできるし(難しいトリックは苦手)
人物も魅力的だし、展開も....寝る前に読んだら、どこで寝ようかと迷いました(笑)
区切りはあるんですが、すーっと入ってくる感じがして。心情的にも大分きましたし。
東野さんの作品の、細かい部分がとても好きなのです。 某板なんかでは結構「全体的に平坦」とか「奇抜じゃない」とか言われてて、 そういう部分もあるとは思いますが、坂道を好きな自転車乗りもいれば、 平地をスピードだして走る自転車乗りもいますから......もう争うのはやめよう(謎) 感想とずれましたが、東野さんの作品の中でも、かなり好きで、 寝る体制でだらだら何度も読みました(汗) 「寝る前」....ナイトキャップ?....よくわかりませんが、何度か手に取る、そんな本。 手持ちがハードカバーなんで、読みづらいがネックだ(笑) | KeyWord:津村光平 | そんなかんじ | ||
「解き方を誰かに説明してもらっただけじゃ、その時は納得できても、 またすぐに忘れてしまうものなんだよね。自分のものになっていないんだ。 だけど時間をたっぷりかけて、苦労して解いた問題はまず忘れない.....」 「小さな過ちをいくつも繰り返しながら、一生は終わっていく....か」 | KeyWord:香月刑事 | キザだぁ...これが刑事貴族?(違) | ||
「運だね。生き死にってのはそういうものだよ。 誰もが後になってから、ため息をついたり冷汗をかいたりするのさ。 十円玉と持っていなかったおかげで交通事故を免れた者もいれば、 女房が美人だったがために胃ガンになった男もいる」 「ふりだしなんてことはあり得ない。何かが分かれば事態は進展するものなんだよ」 | KeyWord:有村悦子 | 強きで勝気な愛すべきキャラ | ||
「火はいつか消えるし、生き物はいずれ死ぬのよ。 そんなことを悲しんで世の中なんてちっとも楽しくないわ」 | KeyWord:堀江園長 | 代わりはいない | ||
「ボランティアに資格や理屈はいらんですよ。愛情と心のゆとりがあれば誰にでもできます」 | KeyWord:『学生街から』 | あるある、あるよ、こうおもったこと | ||
「まだ決めてない。 だけど今度はバイトじゃなく、真剣に自分の職業として選びたいと思っている。 組織の中に入るのも、そんなに悪いことじゃないという気になってきたし .........自分の個性や才能を生かして、 組織に飲み込まれずに生きていければいいなあというようなことをね。 この広い世界のどこにも自分の代わりをできる者はいない.....そういう仕事に憧れたわけだよ」 「あたしだって、そう思うわ。みんなそう思ってるんじゃない?それが普通よ」 「サラリーマンは嫌だとか思ってたわけだよ。特に製造業のサラリーマンみたいなのはね、 チャプリンのモダンタイムスじゃないけれど、組織の歯車の代名詞みたいに思えてね。 あんな人生は送りたくないとか生意気なことを考えていた」 「最近はみんなそうよ。みんな自由が好きなの。ついでにいえみんな生意気よ」 「だけどさ、僕たちがこうして豊かに暮していけるのは、そういう人たちのおかげなんだよね。 僕たちはさ、彼等を尊敬しても侮辱する資格なんか全くないはずなんだ。 誰かがやらなければならないことを彼等はしてるんだから。 自動車組み立て工場で、ハンドルを付ける人間は必ず必要だけど、 ロックバンドがひと組解散したって誰も困らない」 「でもファンは寂しくなるわ」 「それだけさ。そしてそんなことはすぐに慣れる」 |
『11文字の殺人』 | 東野圭吾 | 1987/12 | 光文社 | ♪:☆☆☆ | 作品紹介 | 無人島より殺意をこめて |
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「誰かが僕の命を狙っているらしいんだ」・・・その言葉どおり殺された男。 彼の残した言葉。遺言にもなってしまったメッセージ。 彼の死の裏に見え隠れする糸。 無人島ルポ。その関係者達か隠す何かとは? | 感想(ネタバレ) | 11文字はないだろ | ||
事件の詳細はともかくとして犯人はわかりやすい。いい意味での王道かな。 少し考え方を変えれば誰が犯人というよりは事件に関わった複数の 人物全てが犯人ともいえるかも。 PS:東野さんも言ってますが、当初の予定では「無人島より殺意をこめて」 だったそうなのですが、編集サイドの指示で「11文字の殺人」になったそうな。 おいおい、それはないだろー! 「11文字の・・・」などとあると暗号推理物だと思うよ、絶対。 改題が多い東野作品ですが、これこそもっとも改題すべきだと思う作品です。 | ||||
KeyWord:『傍観』 | かといって、報酬に心の強姦を要求するってのもねぇ | |||
「ベストの選択など不可能だったのだよ。我々はベターな道を選んだ。 したがってそれを恥じる必要もないわけだ。 ・・・いかに自分が命をかけようと、その報酬を求めるのは卑劣なことだ。 しかも、ああいう報酬を求めるものはね」 「ベストの選択とは、全員を助けるという意味ですね? では、竹本さんが金井さんを助けようとしたとき、なぜ引き止めなかったんですか? ・・・つまり、あなた方には何をいう資格もないということです」 |
『魔球』 | 東野圭吾 | 1988/7 | 講談社 | ♪:☆☆☆★★ | 作品紹介 | 「魔球をみた」 |
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「天才投手」「怪物」・・・誰もがそう呼ぶ、高校野球界の一人の孤独な投手。 甲子園選抜。 味方の度重なるエラーから危機に陥った彼の最後の投球は暴投・・・ 「わめくがいいさ」・・・ 悲鳴と歓喜の飛び交う球場で立ち尽くす彼は誰に告げるでもなく呟く。 「明日は雨だな....」 大会数日後、正捕手の北村が遺体となって発見される。 同時に起こった不可解な爆弾事件と誘拐事件。この三つの事件の関連は? 北村がアルバムに残した言葉「魔球を見た」。 その謎のメッセージと、悲しい思いが生んだ「魔球」の謎に迫る。 | 感想(ネタバレと一野球FANとしての駄文) | スポーツモノ第3弾か。 | ||
なんつーか凹む話。悲しいやるせない話。 ドラマ的展開でご都合的な部分はあるでしょう。ただこれはそういう話じゃないですよ。 私、野球・・・好きなんですよ。ええ、マジで。 チームスポーツはあまり好きではない。サッカーでは待っていてもボールは来ません。 学生時代に11人同士でサッカーの試合やれば、上手い人6人程度でボールを廻しているのが実状、 教育向きじゃねぇ。 でも野球は来ます。必ず打順が回ってきます。それが良いのかどうかは判らないですが、 私にとっての野球の良さとはそういうものです。 打てない?ええ、イチローだって10回に3回しか打てません。 今のサッカーのパスプレーを理解できるのは難しいと思います。 恐らく理解できないで応援してる人が多いと思います。 野球はルールこそ複雑(なのか)ですが「順番が回ってくる・ポジションがある」という意味で好きでス。 え?待つな?取りに行け?なんで好きでもないものにワザワザ・・・と思うひねくれものには 野球があうのです。 で、本編の感想。 それでも思うこと。1988年のこの時より、今の野球は酷くなってますね。 東野さんたちが、警鐘なぞならしても無意味なのでしょうかね。 メジャーの年俸が注目され、キャスターなぞが 「日本も、この程度の年俸は・・・」って言うのが私には理解できないのですが。 東野さんの言う「人々の暮らしを支える人に対する扱いの酷さ」や、 旧・松下会長がいっていた「高ければいい、安ければいいってものではなくって。 適性価格ってものがある。それを見誤った価値観は社会を崩壊させる」ということ。 デフレもきついっての。嫉妬ややっかみではなく、年俸○○年100億円とかって、 オカシイと思わないんですかね? 「成功者に与える報酬」「社会の夢」にしても最近は行き過ぎのような気がします。 余分な駄文が多いのですが。 ・・・これが是正されていれば、彼も死を選びはしなかった・・・と思います、悲しい話。 この物語の「魔球」は今はあまり新しい発想でなないです。 読み始めの頃は一種のスピットボールとも思った。 事実は違うにしろ、肉体を改造しての魔球ってのは、 フォークボールの為に指元を切る手術さえある今では。特別ではないのかも。 薬品・手術などによって「魔球」いや、「魔打」さえも求める。 そんなプロスポーツ世界に、毎回のように石を投じる東野作品でもありまする。 それでも私は思ってしまう....「好きにすればいい」と。ごめんさい。 純粋に。間違った純粋に生きた彼が。 それは間違ったけど成功した父親に対するオマージュだったのか、 意志の表示だったのか・・・と思うと。よくわからないけども。 | ||||
KeyWord:『四月十日』 | ・・・エピローグ・・・ | |||
「私は知っている。 母がふと遠くを見る目をすることを。そして彼女が何を見ているのかも知っている。 なぜならそれは私が見るのと同じだからだ。 これから先、どれだけ時間が経とうとも、それは決して私たちの心から消え去ることはない。 ・・・永遠に消えないのだ。 青春を賭け、命を賭けて、私達を守ろうとした人がいたことは・・・」 |
『香子の夢 -コンパニオン殺人事件』 | 東野圭吾 | 1988/10 | 祥伝社 | ♪:☆☆☆★ | 作品紹介 | 彼女には大いなる目的があるのだ |
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宝石が大好きで玉の輿を目指す小田香子はコンパニオン。 彼女と別れた後、同僚が密室自殺していた。本当に自殺なのか? 事件に疑いをもつ刑事と知り合った彼女は、玉の輿を狙いながらも 事件に関わっていく。 1992/6『ウィンクで乾杯』に改題 | 感想 | 働く女性 | ||
読みやすいのと内容絡めて、すっきりした印象の作品。 働く女性をテーマにして「ティファニーで朝食を」 のイメージで書いたらしいですが、そんな感じはあまり受けなかったな(笑) 東野さんの書くこの手の女性が、喋り方が変だと思うのは私だけだろうか? どこがどうかといわれると困るんだけど....。 | ||||
KeyWord:『人工宝石』 | 値段が高いから欲しい、ってのもあるのでは | |||
「これを見たまえ。美しいだろ? この美しさは金持ちだけのものじゃない。あらゆる女性に平等に分け与えられるべきだ」 |
『浪花少年探偵団』 | 東野圭吾 | 1988/12 | 講談社 | ♪:☆☆☆ | 作品紹介 | 短編4篇 |
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黙っていれば美人なのだが、口と手が滅法はやいしのぶセンセと教え子達の、幾つかの事件。 『しのぶセンセの推理』 『しのぶセンセの家なき子』 『しのぶセンセお見合い』 『しのぶセンセのクリスマス』 『しのぶセンセを仰げば尊とし』・・・を収録。 | 感想 | 関西弁 | ||
事件そのものも面白いのですが、東野さんが書く関西弁で喋る登場人物は、どーも笑い路線に走る傾向があります。 「ボケて、ツッコマなくてはいけない」方程式が存在するような会話口調とでもいうのか。 その分読みやすく、ツッコミがいける口になってますけども。 |
『鳥人計画』 | 東野圭吾 | 1989/5 | 新潮社 | ♪:☆☆☆ | 作品紹介 | スキー・ジャンプ |
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日本屈指のスキー・ジャンパーが不可解な死を遂げる。 彼は毒殺されたのだった。 彼の死の謎とスキージャンプ界に進行していた謎の鳥人計画とは? | 感想 | スポーツと科学 | ||
犯人はすぐ捕まるんですが、何故殺したのか?
などという動機や謎の鳥計画にせまっていくあたりの展開は、
読みやすく理解もしやすく、まさに東野さんの本って感じですね。 「犯人がすぐ捕まる」ってパターン、東野さん他にも書いてるんですが、変な憶測なく作品を楽しめて結構好きです。 「プロ・スポーツの世界は突詰めると科学になっていく」 っていう辺り結構考えさせられますね。 検出されないドーピングはドープではなく、 ただの風邪薬がドープ扱いされてメダル剥奪された選手とか、 プロスポーツ選手の多くが引退後に体を壊したり、精神に変調を起したりしてますし。 女子陸上のジョイナーとか、あまりにも早すぎる死でしたし。 マラソン選手の瀬古とか、40歳の時には60歳にさえ見えるほどだったって聞きました。 マラソン自体が肉体を酷使しすぎるスポーツではないか、って問題提起した人もいたそうです。 モハメド・アリの晩年や、サッカーの英雄マラドーナとか....... 栄光の裏に影があるのは仕方がないのかもしれませんが、 巨大ビジネスと国家政策の一環としてみて、一部の『プロ・スポーツ』は、 もはや『スポーツ』とはいえないのかも知れない。とか思った。 | KeyWord:杉江泰介 | かっての名選手、現在は監督 | ||
「競技力を高める可能性のある薬物の中で、 使用の事実を証明できる薬物に限ってドープと呼ぶ。 ..........つまり証明できなければ、ドーピングではないということだ」 「人には適した道がある。そこに存在価値を見つけるべきだ。 クラシック・バレエの群舞がプリマ・バレリーナの犠牲になっていると思うのかね」 | KeyWord:佐久間刑事 | 刑事っぽくないなぁ | ||
「人間らしいスポーツというのは、実行不可能なのかな」 |
『殺人現場は雲の上』 | 東野圭吾 | 1989/8 | 実業之日本社 | ♪:☆☆ | 作品紹介 | 短編7篇 |
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新日本航空のスチュワーデス、エー子とビー子は、性格や見た目は色々な意味で反対なのかもしれないけども、不思議と気が合う
いいコンビ。
『ステイの夜は殺人の夜』・・・お客様が搭乗なされるのはあちらの機でございます。 『忘れ物にご注意ください』・・・お忘れもの、特に赤ん坊を忘れてしまったお客様はいらっしゃいませんか? 『お見合いシートのシンデレラ』・・・スチュワーデスをいとめようとする方々も多いものです、が。 『旅は道連れミステリアス』・・・本当に道連れてもらっては困ります。 『とても大事な落し物』・・・ある意味では落とされて良かった、拾って良かっという落としものもあります。 『マボロシの乗客』・・・乗客名簿も完全ではありませんので、謎のお客様もいる時もままあります? 『狙われたエー子』・・・エー子のピンチにビー子が走る? | 感想 | 東野さんHPをみよう | ||
働く女性を意識して書かれた作品だとか。そうかなぁ(^^; 東野さんのユーモア系短編のはしりみたいな感じで、後の作品を読んでから読んだので多少物足りなさも感じたのですが、 素麺のようにスルスル読めますです。 |
『ブルータスの心臓』 | 東野圭吾 | 1989/10 | 光文社 | ♪:☆☆ | 作品紹介 | 共同殺人計画の縺れ |
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自分の将来のため、妊娠した女の共謀殺人計画を行う三人。 だが、二人が運んだ死体は、殺人計画を立案した筈のもう一人の死体だった.....。 彼らもまた命を狙われ、次の殺人がおこる。 | KeyWord:中森弓絵 | 企画室事務 | ||
「作業者よりもロボットの方が大事なんだって。連中にとっては、作業者の方が消耗品だって」 |
『宿命』 | 東野圭吾 | 1990/6 | 講談社 | ♪:☆☆☆★ | 作品紹介 | 好敵手 |
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幼い頃、レンガ造りの病院で好きだったお姉さんが死んだ時。 初めてアイツをみかけた。その時から、学生時代が終わるまで、あいつは私のライバルだった。 心ならずとも初恋の女性と別れることになった私は、苦闘の日々を送り刑事となった。 12年ぶりの再会は、容疑者の一人であるアイツと、その妻になった恋人.....。 | 感想 | 犯人までわからないでも | ||
素直すぎて当たり前な展開だとも思うのですが、読ませますね。 おおまかな展開が読めても道程を辿るのが楽しい物語。 中盤「また科学ネタか?」と思わせますが、そっち方面は殆ど触れてませんね。 読み終わってから気がつくことですが、 勘の効く人、推理の上手い人ならば、1/3程度読んだだけで犯人の目星から ストーリーまで推測できるのでは?犯人は無理かな? 私は2/3くらい読んでなんとなく気づく、確信はなかったけども。 | ||||
KeyWord:『心の鍵』 | 錠前が壊れ | |||
「彼女が入ってこられないようにするのではなく、 自分が彼女の元に逃げ出してしまうのを防ぐためだった」 |
『』 | 東野圭吾 | / | 社 | ♪: | 作品紹介 |
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感想(ネタバレ) | 同・級・生と区切るも吉(謎) | |||
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