「ブギーポップは笑わない」

-少女達の間の死神伝説-

君には夢があるかい?残念ながら僕にはそんなものはない。
でもこの物語に出てくる少年少女達は、みんなそれなりに願いを持って、
それが 叶えられずにウジウジしたり、あるいは完全に開き尚って目標に突き進んだり、
また自分の望みというのが、なんなのか判らなかったり、
叶う筈のない願いだと 知っていたり、
その姿勢の無意識の前向きで知らずに他人に勇気を与えたりし ている。
これはバラバラな話だ。かなり不気味で、少し悲しい話だ。
−え?ぼくかい? ぼくの名は"ブギーポップ"....

ストーリー キャラクター
イントロダクション ブギーポップ 竹田啓司
第一話 浪漫の騎士 宮下藤花 紙木城直子
第ニ話 炎の魔女、帰る 霧間凪 霧間誠一郎
第三話 世に永遠に生くる者なし   新刻敬 末間和子
第四話 君と星空を 田中志郎 木村明雄
第五話 ハートブレイカー 早乙女正美 マンティコア
エコーズ


Outline

イントロダクション - Introdaction -
"県立深陽学園"そこは、たわいもない会話や日常が続く普通の学園だった。
そこに"人を喰う者"があらわれるまでは....

第一話 浪漫の騎士 - Romantic Warrior -
"竹田啓二"はある日、自分の彼女とそっくりな人物を見かける、街中で泣く人に話し掛けるその人物は 容姿はそっくりだが全く違う人間...存在だった。
疑問を感じながらも、次第に彼に友情を感じていく。

第ニ話 炎の魔女、帰る - The Return of the Fire Witch -
学園で行方不明になる生徒が出始めた頃、それと前後してある噂が流れ始める....
"少女達の間の死神伝説,ブギーポップ"
人が人生で最も美しい時に、これ以上醜くならないために殺す、死神の伝説

過去に、とある殺人事件に巻き込まれかけた事から、異常心理や犯罪心理に興味を持つ"末間和子"は、 とある偶然から"炎の魔女"といわれる停学中の同級生"霧間凪"と出会う。 そして過去の事件において、間接的にではあるが凪に救われた事を知る。 また、和子が尊敬する作家"霧間誠一"が凪の亡き実父である事も知るのだった。

以前に街中で泣いていた少年、彼の名は"エコーズ"という。
彼は通常の人間では無かった。そして、ある"使命"をもっていた。
体力を失い倒れかけていた彼を、深陽学園の生徒で凪の友人でもある"紙木城直子"が助けるのだった。 何故か彼女は、エコーズの心を理解できるのだった。

第三話 世に永遠に生くる者なし - No One Lives Forever -
"自分より強い何かに殺されたい"、そんな変わった願望を持つ少年、"早乙女正美"。
彼は"マンティコア"と出会う事によって、"世界の敵"となってしまうのだった。

"マンティコア"はエコーズを恐れていた。
エコーズの友人?であった紙木城直子にもその凶爪は届いてしまう。

第四話 君と星空を - I Wish U Heaven -
"木村明雄"は、直子が"田中志郎"に告白しているシーンに居合わせたのがきっかけで、直子と知り合う。 結局、志郎と直子は交際を始めた様だが、明雄とも不思議な関係....明雄は本気だったかも知れない... が続いていた。
突然、失踪してしまった直子は悪い噂により退学処分を受けそうになる。
それを身を呈して、学校中のガールフレンドに総スカンを受けても、明雄は直子の 潔白を主張。結局、明雄は停学処分、直子も単位未修得の為に放校処分となってしまう。

第五話 ハートブレイカー - Heartbreaker -
正美とマンティコアは着々と学園内に影を落としていった...

直子の友人の凪を捜す志郎と"新刻敬"、そして正美は、学園内でマンティコアを捜す凪とエコーズに出会う。 "この事件は普通の奴では無理だ"、そう言い切る凪とエコーズに正美は不意打ちをしかける!

マンティコアが現れた一瞬の隙が命取りになった。凪は首筋を切断され、 エコーズも大ダメージを受けてしまう。 瀕死のエコーズを庇いながらも敬はひるまずに抵抗するが....
瞬間、エコーズは光へと姿を変えマンティコアを包み込もうとする、が正美は 身を呈してマンティコアを庇った.....これも一種の恋の形だったのか... 怒りと悲しみに震えるマンティコアが敬に襲いかかる!

その時、口笛と供にブギーポップが現れマンティコアを屠る。
驚く敬、凪はエコーズに"命"を分けてもらったらしく生きていた。

平和になった学園、凪と敬は宮下藤花に出会う。
もちろん藤花は"あの事"を憶えていない、敬が呟く、

「結局は、何でもない事になってしまうんでしょうね....」

"Boogiepop and Others" closed.


main character

ブギーポップ
「僕は自動的なんだよ、周囲に異変を察知した時に浮かびあがってくるんだ」
世界に危機が迫ると浮かびあがる"自動的な存在"
世界の敵を殺す事を目的とし、少女達の間では"死神"ともいわれている
肉体の能力を限界まで引き出せるらしく、硬質ワイヤーを使い魔術めいた強さを発揮する
現在は宮下藤花の体を借りているらしい

宮下藤花
「この紅葉、落ちて行くのは綺麗だけれど、落ちているのは汚いだけね...」
いたって普通の高校生だが、ブギーの宿主?でもある
一年先輩の"竹田啓司"と交際している
多少気が強い傾向があるかもしれない、妙な正義感もあるようだ....
何故"ブギー"が彼女から浮かびあがるのかは不明

竹田啓司
「行かないでくれ、お前は俺にとっても今じゃたった一人の友達なんだよ」
藤花と交際している中で"ブギー"の存在を知る
彼?にたいしても複雑ながら友情を感じていたようだ
デザイン系の仕事につく為に進学はしないらしい

霧間凪
「でもそれ以来、俺は普通に生きる事をやめたんだ」
知力、行動力、胆力、格闘戦闘力に優れた美少女
"炎の魔女"ともいわれる、実質的な意味での物語の進行役
遺産を受け継いでる為に資産家でもある、スーパー女子高生

霧間誠一郎
「普通という事をどう思う?普通という事はずぅーとそのままだという事だ...」
故人。凪の実父で有名な作家だった。
主に人の心理を扱った著書が多く根強いファンが多いらしい。
小説の方は全然売れなかったようだ....

紙木城直子
「どうして好きになれる人を選べないんだろう、そう出来たらいいのに...」
凪の友人、優しく惚れっぽいが純粋な少女だったようだ...
何故かエコーズと意志を疎通させる事ができた
結果的にいえば"世界を救った少女"かもしれない

末間和子
「やっぱり貴方だったのね、私を助けてくれたのは」
過去の事件の為に、異常心理や犯罪心理等に興味がある
霧間誠一のファンでもあり、好奇心、精神供に強い
宮下藤花とはかなり親しい様だが、ブギーを見た事は無い

新刻敬
「結局は何でもなかった事になってしまうんでしょうね」
背が低く幼く見られがちだが、風紀委員でしっかりした少女
良い意味での典型的な優等生で人望も厚い
竹田啓司が好きで今も想いを断ち切れずにいる


田中志郎
「彼の方が彼女の事を、僕よりも好きだったと思いますから」
弓道部に所属する一年生、年上の直子と交際する事になる
志郎は直子の本意が掴めずにとまどっていたようだ
紙木城直子によれば"大物の器"らしい

木村明雄
「宇宙人さ、彼女はそいつに連れられて天に昇っていったんだ」
学園でも有名なプレイボーイで直子とも仲が良かった
ただ交際していた訳ではなく、遊び友達だったようだ
明雄は結構本気で惚れていたらしい

早乙女正美
「今やあなたは僕らの敵だ」
変わった願望を持つが、目立たずに生きてきた普通の少年だった...
が、マンティコアと出会いその力を知る事によって"世界の敵"となってしまう
以前、凪に交際を申し込んだ事がある

マンティコア
「見られたからには生かしておけぬ」
ある組織が、エコーズをクローン培養して作られた実験体らしいが詳細は不明
人を食い他人に化ける事ができ、その意志を奪い人形化する能力をもっている
組織から逃げていたが、正美と出会ったのを機に力をつけ対抗しようと考える

エコーズ
「どっちなのだ、どっちが本当なのだ....」

相手の語った語句からしか会話を返せない事から"反響対"といわれた
天使?か何か良く判らない存在、数万年後の進化した人類の力をもってるらしい
世界が"どっちなのか"調べるに来たとか...ようするに不明

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