リターンズ「Vs.イマジネーター」

part.1 SIGN
-でも私は、死んでしまいたい-
貴方は自分の心の中に、何かが足りないと思った事はない?
他の人にはあるのに、自分にそれが無いと悩んだ事は無い?
欠けたものを誰かに埋めてもらいたい...と思った事はない?
....その事なら、もう心配いらないわ。すぐに"その時"が来る。
新しい可能性がひらかれて、苦しみの全ては終わる時がくる。
私の敵<ブギーポップ>が邪魔さえしなければー....

私?そうね、敵は私を...<イマジネーター>と呼ぶわ....。



part.2 PARADE
-僕が誰なのか君は知っている筈だ-
君には、やらなければいけない事があるかい?
そうしなくては駄目だと思い込んでいる事はないかい?
それは君にとって本当に大切な事なのか真剣に考えみた事があるかい?
もし君がどんな事をしてもやり通すというのならそれもいいだろう。
だが、それが何の望みもないただの暴走であるなら君は...
"イマジネーター"の手の中に堕ちているのかも知れない。

もしそうなら、この僕"ブギーポップ"は、
何度でも君の前に帰ってきてそして---"対決"するだろう。

ストーリー キャラクター
part.1 SIGN 織機綺 谷口啓司
part.2 PARADE   水乃星透子 飛鳥井仁
安能慎二朗 衣川琴絵
スプーキーE イマジネーター
末間和子 宮下藤花
霧間凪 ブギーポップ


Outline

part.1 SIGN  "Sometimes it snows in April" and "If I was YourGirlfriend"
"飛鳥井仁"、彼は"人の心の欠落したもの"が見えてしまう という能力があった。時として残酷でもある能力が.... 彼は"イマジネーター"と出会った事によって自らの力を使って"人の心の欠落" を埋めて全ての人々に平穏を与える為に動きだす。

妙な経緯から"谷口正樹"は"織機綺"という不思議な少女と知り合う。
彼女は"統和機構"という巨大な組織に属していた。
同じ組織に属する"スプーキーE"に責められている綺を見た正樹は、 止めようとして返り討ちにあってしまう。気が付いた正樹に綺は.... 正樹を守る為にも...正樹にブギーポップの真似事をしてくれないかと頼むのだった。

飛鳥井仁を慕う"衣川琴絵"は最近変わってしまった彼を不審に思い、"末間和子 "に相談する。好奇心と責任感で仕方なく和子は引き受けてしまう、そして 飛鳥井の妙な行動を見てしまう.....

"安能慎二朗"が始めて谷口正樹を見た時の感情、それは何だったのかは正確にはわからない。 それが、"一目惚れ"だと気付くのには、彼は普通だったし、時間が掛かりすぎ遠回りしすぎてしまった。
心とは裏腹な行動を正樹に対して取ってしまう彼は、スプーキーEの介入も あったのだが、結局は最後まで"そのまま"で先には進めないで終わってしまう。

学園に進学した織機綺は屋上で末間和子と出会う。初めて他人に自らを語った 織機は、和子の言葉にある決意の様なものが浮かぶのだった。

Vs.Imaginater PartT"SIGN" closed.


part2. PARADE  "Do U Lie" and "The Sacrifice of Victor"
一年前の事だった、"水乃星透子"を追い詰めるブギーポップ。 彼女は屋上から身をさらし、その"肉体"は地面に落ち砕けちった。 だが、その精神はまだ"世界"にとどまっていた。
そう、"イマジネーター"として。

スプーキーEに心を操られてしまった"衣川琴絵"は、街の人間や織機綺を利用 してイマジネーターを捜す。

織機綺は正樹を守る為に敢えて冷たい対応をする。だが一人になっても正樹はブギーポップを演じるのだった。
スプーキーEに操られる"衣川琴絵"達に囲まれてしまう正樹だったが、これを退ける。
操られる琴絵から語られる真実によって織機の悲しみを知った正樹は激昂 の余り、奪った銃口を相手に向ける、だが.....体に電撃がはしる、正樹の義姉"霧間凪"が 彼を止めたのだった。伏兵に囲まれる凪だが容易く倒してしまう。凪の強さ に驚く正樹。

逃げる琴絵の前に...本来なら、彼女が待ち望んだ筈の...飛鳥井が現れる。 本心を語り謝る飛鳥井、それを聞いた彼女は、何故に涙が溢れるのか 理解できないまま意識を失った。
....意識を取り戻した琴絵は病院にいた。決して安らいではいないが 憑き物が落ちたようだ。そこに末間和子が現れ、顛末を見届ける事を決意するのだった。

庇下にあった人間達が制御できない事を知り憤るスプーキーEの前に 飛鳥井仁が現れる。彼に敗れたスプーキーEは自らその命を断つ。

最後の詰め「人々の心に、花の種を蒔く」...その"種" には君の心を犠牲にすると飛鳥井は綺に告げる。綺は想う...正樹さえ無事ならば....

織機を助けにきた正樹だったが力及ばずに倒れてしまう。そこに"本物"のブギーポップが現れる。 迫るブギーポップに、織機綺の"心を摘もう"とする飛鳥井仁、だが... 出来ない、素通りしてしまって彼の手に触れる事が無い。
ブギーポップがいうには"心の中で君を守ってるもの"があるからだという....

末間和子が現場に辿りついた頃には殆どが終わっていた、
彼女はまたしても"闇と直接戦う事"が出きなかったのだった。

なんとか立ち上がろうとする正樹の前に、
おぼろげにだが、少女の像が浮かぶ...."イマジネーター"だった。

「ここまでね.....」

「あなた、たいしたものだわ-----」

「私はここまでで、その先はないけれど...
あなたの様に強い人を前にすると、
やはり、いつか...必ず突破できる人がいると確信できるわ--」

彼女は信じられない程に明るく、希望に満ちた微笑を浮かべ....
消えて行った。

解放された少女が彼の元にかけより、彼が目を覚ますのを待っている。
今迄とは少し違う"幸福"をたずさえた微笑を浮かべて。

Vs.Imaginater PartU"PARADE" closed.


main character

織機綺
「好き嫌いはないの...嫌う資格ないから...」
この話のヒロイン的存在、良く言えば健気で献身、悪く言えば卑屈で薄弱。
"統和機構"の人造人間で"カミール"が正式名称らしい、
人造人間の中でも例外で性殖能力を持ってるらしい。

谷口啓司
「何か僕にして欲しい事はないかい?何でもいうことを聞くよ」
霧間凪の義弟、容姿、成績に優れ学校の男子には評判が悪い。
護身空手をベースにした格闘は強力。姉の凪には経験や勘で劣るが...
織機と出会った事で事件に巻き込まれる。

水乃星透子
「この世には、決まり事なんて何もないのよ...」
ブギーポップに殺された少女、彼女が"世界の敵"だった為だが......
世間的には"自殺"した事になっている
幼き頃から、人の"死"を見る事が出来る力を持っていた。


飛鳥井仁
「欠けているのだから、どうしようもない....」
"人の心の欠落を見る力"を持っていた青年。その力をいとましくも感じていたようだ。
"イマジネーター"と出会い、世界に種を蒔くためにその能力を使おうとする。
人に心を開かない人の暴走、だといってしまっては悲哀そうな感じがする。

安能慎二朗
「何で泣くんだろう俺....」
正樹に一目惚れしたが、同性な為に感情が理解できなかった少年。
好きな相手に意地悪になる...にしても限度があるだろう、という見本。
物語の大筋からいえば脇役。

衣川琴絵
「仁兄さんを..助けてあげてください...」
飛鳥井仁の従兄弟、妹的存在で実はお嬢様でもある。
かなり良い娘だと思うのだが、物語の中では洗脳後のイメージと
キャラ紹介時のセリフもあってだいぶイメージが悪い。

スプーキーE
「俺様の役に立てないならすぐに処分する」
"統和機構"の人造人間、電気で人を操る力を持っている。
織機綺の上司にあたるようだは、詳細は不明。
彼の傲慢ぶり程には機構内での地位は高くないようだ。

イマジネーター
「世界を造り変えるのが、私の使命」
"水乃星透子"をブギーポップが霧間誠一の著書から引用して語った名。
死後もその意志はこの世に残り自らこの名を名乗った。
世界の"死"を集めて絶対的な何かをつくろうとする。

管理人がこの御方の大FAN。ぶぎーに負けるなイマジネーター様♪

末間和子
「私には彼女を助けるしかないんです」
御存知、ブギーでのメガネ好きを一手に引き受ける殺人博士。
今回、大活躍?でもないですね...
直に闇と出会い対決する事を望んでいるらしいが、なかなかムズカシイのではないでしょうか。

宮下藤花
「それって愛の告白?」
末間和子にいわせれば"良くいえば天衣無縫、悪くいえば身も蓋もない素直な娘"
よく登場するが個性の面で脇役に押され気味。
今回、勉強が苦手というか嫌いな事が判明した。

霧間凪
「あいつと違って名乗る趣味はないね」
義弟の正樹が目だちまくり、影が薄いかと思いきや..美味しい所で大活躍!
いきなり正樹に改造スタンガンを喰らわすあたり"炎の魔女"は伊達じゃない。

ブギーポップ
「僕が誰なのか君は知っている筈だ」
今回、硬質ワイヤーの他にナイフも装備してると判明した。
学校で持ち物検査があったら宮下藤花の立場はないだろう。

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