イン・ザ・ミラー「パンドラ」

-すべてを与えられたもの-

君は運命を信じてるかい?
自分達の意志とは関係なく回っていく世界の流れを 実感した事はあるかい?

これは六人の少年少女の物語だ。
彼らは未来を視る事ができる不思議な力をもっていて、
彼らの間だけでその能力をささやかに使っていた。
彼らに罪はない。そして責任もない。しかし----

「これ、ブギーポップ?」
六人の予知にこの僕の幻影が現れた時、運命の車輪は回りだした....

ストーリー キャラクター
六人 海影香純 七音恭子
"数宮三都雄"    神元功志 辻希美
"七音恭子" 数宮三都雄 天色優
"天色優" キト
世界の中心 霧間凪 ブギーポップ
"神元功志"
"辻希美"
"海影香純"


Outline

六人 - OurGang -
ささやかで不確定な力を持つ六人、偶然に....必然だったかもしれない.... が出合った彼らはその力を使って仲間との平穏で暖かい時間を過ごしていた。

"数宮美都雄" - BabyTalk -
いつもどおりに予知をしていた彼らは"ブギーポップ"に出会う予知をしてしまう。
"数宮美都雄"は気まずい感じを受けたが気にしない事にしたのだった。

"七音恭子" - Aroma -
"七音恭子"彼女は家出同然の身であったが、皆には嘘をついていた。
特に海影香純にだけはこの事を知られたくない、そう思うのだった。

"天色優" - Stigma -
彼は正確にいえば人間では無い、本来は"統和機構"の人造人間"ユージン"という生物兵器戦闘タイプだ。 彼らを監視する為に行動を供にしているというのが大義名分ではあったが、いつからか、この六人...自分を含めて... の仲間こそが彼にとっての唯一のぬくもりになっていた。

世界の中心 - Heart of the World -
街で"薬"を売る謎の男達、彼らに拘束されている"キト"という少女がいた。
そこに"霧間凪"が現れ戦闘になる。かろうじてキトを逃す事に成功する凪。
だがキトは、途中疲れ倒れてしまう、雪が体をつつんでいく....

そこに"六人"が通りかかる、予知の通りだった。そして、彼らはキトを助ける。

今、この瞬間が"世界の中心"で、彼らが倒れた人を見捨てる様な人間だったならば 、未来も何もかもが消えてしまっていたかも知れないという事を、彼らはまだ知らなかった。

"神元功志" - Whispering -
"神元功志"の両親はある新興宗教の開祖で、当然ながら彼はその後継者となる筈だった。
彼には"奇跡の力"、つまり"予知能力"があった。だが彼は教団を去り社会の中で生きて行く事 を選んだ。
そんな彼だったが、何故に自分に"この力"があるのかを常に考えていたのかもしれない。

"キト"、体内に特殊なウィルスとその抗体を持つ少女。
もし彼女が生理を迎え、ウィルスを無害化する前に死んでしまえば、そのウィルスは世界に広がり、何もかもが終わってしまうかも知れないのだった。

街に流れた薬に汚染された人間が暴徒と化してキトと六人を襲う。
既に人ではないモノになった暴徒、天色の戦闘力を持ってしても多勢に無勢だった。
数宮が神元が....キトを仲間を庇い倒れて行く...

"辻希美" - Automatic -
"辻希美"には実のところ何の能力も無い。幼い頃から一緒だった "神元功志"との連帯感の為についた嘘を貫いて、今迄一緒に過ごしてきた。 ストイックな関係だったが彼女はそれでも良かった、だが....
彼は死んでいこうとしていた。
そして敵が希美にも迫っていた....その時、冷たくなった彼の口 から異音が発せられる、彼の能力"ウィスパリング"だ、だがそれは存在してない 言葉だった遥か遠い未来の咆哮...。

彼女を救ったのは"ブギーポップ"だった。 ブギーポップに諭された希美は彼の死を無駄にしないためにも....

"海影香純" - IntoEyes -
別方向に逃げた"海影香純"と"七音恭子"、そして"キト"。
追い詰められ拳銃で応戦するが、 怪物的だとはいえ人を殺すショックに動揺する海影、そこに霧間凪が現れる。

仲間の盾となり敵をくいとめていた天色優、何人かに突破されてしまったが 残りの敵を打ち倒し深手をおって倒れていた。さすがの彼でも助かるかどうか...
気が付くとブギーポップが、そこに立っている。彼が手伝ってくれたのか、それとも 手伝わされていたのか....

 血 - Blood -
終わったようだった。
キトは凪の師匠に預ける事になった。彼女が女性になるまで生きていればウィルスも消える。
海影と七音、生き残った彼らは自らの場所に帰る事にした。
いまは、予知ではなく、再会を信じて。

"Does anybody really know what time it is?" closed.


main character

海影香純
「俺の死んじまった友達のために泣いてくれたしな、
俺自身は全然泣いたりしなかったのによ」

「Into Eyes」未来に出会う者を人の瞳に見る事ができる能力を持つ。
麻薬中毒の友人の面倒をみたら退学になってしまった。その友人も死去。
その為に麻薬に対する強い憎しみをもっている。
ぶっきらぼうな感じだが根はイイ奴。

七音恭子
「嫌よそんな!香純君を置いてなんて行けるわけないじゃない!」
「Aroma」未来のイメージを匂いで感じる事ができる。
家出少女だが皆には嘘をついている、この事を本人は気にしている様だ。
だがハッキリいって、ばればれ....そういうキャラ。
海影香純が好きだが素直になれないでいる。

神元功志
「...そうか、そうだな。君は立派だったよな。世界を救ったんだ。しかし僕は...」
「Whispering」未来に語られる言葉を予知できる能力をもつ。
宗教団体の跡取りだったという複雑な生まれを持つが、反発して社会で生きて行く事をのぞんだ。
自分に何故こういった能力があり、どうすればいいか真剣に悩んだりしてる。


辻希美
「そんなもの功志だけじゃないよ。私にだってあるもん」
「Automatic」自動写生、だが彼女にはこんな予知能力は無い。
神元功志の事が好きだった彼女が、幼い頃、とっさについた嘘だった。
絵が得意だったので、イメージでフォローしていた。
これだって一種の"能力"には違いないだろう。

数宮美都雄
「俺だけなのかなぁ...寂しいと思ってるのは」
「Baby Talk」未来をイメージ出来る能力をもつ。
唯一単体で役に立ちそうな能力だが性格が災いしてか活かしきれてない様だ。
普通の高校に通う普通の高校生、といった感じ。

天色優
「仲間で、友達....」
「Stigma」聖痕。だがコレは自分でつけた傷で彼に予知能力はない。
"統和機構"の人造人間、生物兵器戦闘タイプ、強力な戦闘力をもっている。
さらに科学物質の分析や判定なども出来るらしい、凄い。

キト
「だから世界を手にしたいなら、それができる。私を殺せば簡単に」
体内に特殊なウィルスを持つ少女
彼女の死はそのまま世界の破滅を意味してしまう
成人、つまり生理がくる年になればウィルスは消滅するらしい。

霧間凪
「な、なんて奴らだ....!こんな子供を!」
今回も大活躍の炎の魔女、そのツナギ姿に憧れるファン多し(当社比)
海影香純とは小学校の同級生のようだ。

ブギーポップ
「奇跡を起してまで君を救おうとした者の意志を、
君がその物体にしがみつき続ける事で踏みにじるというのなら
.....それは君の意志だ」

顔見世程度にしか出ないが美味しい所をもっていきます。

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