#ブギーポップ・シリーズ


『ブギーポップ・パラドックス
 - ハートレス・レッド』
上遠野浩平 角川書店 2001/2 ♪:☆☆
作品紹介 "傷物の赤"と"炎の魔女"
"世界の敵"とはなんだろうか?
ヤバいことばかり考えてる奴がそうだというのなら、この世は既に敵だらけだろう。
このオレ、霧間凪には難しいことはわからない。
だがその善悪の境界線みたいな所をブギーポップの奴は歩いている気がするし........
そしてオレが中学生の頃に出会ったあの変わり者の女、
九連内朱巴もまた、両方にまたがる場所にたっていた気がする。
悪を恐れず、善に怯まず.....あの<傷物の赤>はそういう少女だった.....

生命を止められた被害者たち。どこから襲ってくるか予測不能の敵。
無為なる危機に対し、霧間凪は如何に戦うのか。
そして背後には迫り来る黙示録の予兆が.....
切ない恋心が"心のない赤"に変わるとき、少女は何を決断するのか?

〜ブギーポップ・パラドックス ハートレス・レッドより〜
感想 誰も傷つかない"嘘"が自分を傷つける
『ペパーミントの魔術師』から感じていた、 物語・世界感を複綜させ(る事は別にいいのですが)、肝心の根、本編に新たな展開が無い機来は今回もやはりあるのですが、 今シリーズの主役が、統和機構に属しながらも能力を持たない...... といった興味を惹かれる設定と、彼女自身を魅力的に感じたことと相成って 楽しく読ませて頂きました。

細部にある、共感する部分や、読んでいて「あ..」と思うような部分がブギーポップ・シリーズの 大きな魅力の一つだとも思うのですが、上に書いたこともどうしても気になるのです..... 1FANとして。
本来作品を楽しむべき上でそれは障害とはいえないものなのでしょうが、 私はシリーズモノを読む時に、どうしても評価の基準にしてしまうのが「この先」「続き(もしくは終り)」 なんで、この部分は気になっています。

それとは別に、始めのカラーページにある詩?のような印象を受ける三篇。
「ミセス・ロビンソンの釈然としない感覚」 「炎の魔女と傷物の赤」「未来と過去と」....
緒方さんの絵と一緒に読んで「.....なんか好きだなぁ」などと思いました。
私は「未来と過去と」がお気に入りです(^^;
KeyWord:九連内朱巴 "傷物の赤" 一押しキャラ(謎)
「なんつーか "打ち寄せる波に向かって、大砲撃ち込んでる" っつーか。
 波を吹っ飛ばしていい気になってるけど、でもそれで次の波が消えるわけもないのに、
 ムキになってバカみてー.....あーあ」
KeyWord:霧間凪 "炎の魔女" 炎というか雷の魔女(笑)
「"自分なりに真剣にやっていた"なんて恥ずかしくもなくよく言えたもんだな!
 そんなことは当たり前だ!
 何をやってもうまく行かないなんて、なんでもかんでもうまく行く方がおかしいんだ!
 ほとんどのことは失敗の繰り返しで、
 それでもみんな、それを承知でやらなきゃならないことをやっているんだ!」
KeyWord:『未来と過去と』 繋ぐ今
「未来がなくても、生きていける?」 「過去があっても、明日へ勧める?」

「......馬鹿馬鹿しい」 「目の前には現在しかないじゃない」

「そうね現在だけあればいいわね」 「そうそう、後に何が起こっても」
「昔にひどいことがあったとしても」 「あたしたちの知ったことじゃない」

「.....それでも」
「未来がないのは変わらないけどね」



『ブギーポップ・アンバランス
  - ホーリィー&ゴースト』
上遠野浩平 電撃メディア 2001/9 ♪:☆☆☆
作品紹介
感想
率直にいって、物足りない。 それぞれ、巻によって主役を変更させつつ継続するようなシリーズ構成にしては、 全然従来のお馴染みがでてこないのは、読んでいて物足りない。 自分の好みとしての問題であり、ますが。 深みを感じないといってしまう。 感じるのに語られない。ヤングアダルト小説(らしい)だから、 とかで、電撃文庫の方針なのかどーかはしらないが、 作品と世界観ができあがっており、 少なくともシリーズの構成を存知えない人間が楽しめるようになっていないのだから、 もっと道々のすれ違いのような構成ではなく、 ここらで一丁、交差点のような・・・・ 自分的にはイマジネーターが最初の曲がり角で、 パンドラで十字路があって、
KeyWord:
「」



『』 上遠野浩平 19/ ♪:☆☆☆
作品紹介
感想
KeyWord:
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