#上遠野浩平さん


『ぼくらは虚空に夜を視る』 上遠野浩平 徳間書店 2000/8 ♪:☆☆☆
作品紹介 発狂しない為の空想
普通の高校生・工藤兵吾。
平穏な生活を送っていた彼は、 ある時から意識を宇宙空間におき、襲ってくる謎の敵から人類を守る為に戦うことになるのだが.....
現実と未来、仮想と虚空、二つの間を行き来してしまう彼の夜空の戦記。
感想 上遠野さんってタイトルつけるの上手いなぁ
気にはなっていたんですが、今更読みました。
SF年鑑(みたいなもの)で上遠野さんの名前をみつけてビックリしましたので。 ファンタジーものかと思っていたらSFだったんですね.....
読みきり一冊のSFってのは、SFの醍醐味「世界感」を語る時間(ページ)がどうしても少ないと思うので 他の部分で魅せないとしょうがないからあんまり読まないんですが、 この物語は読みやすいと思います。 ちょっと後半苦しいような気もしますが......
でも一冊読みきりで、後半苦しくないSFあんま見ないし。レ○○スは酷かった.....

上遠野さんというと緒方さんの絵のイメージとの組み合わの印象が強いんですが、 『虚空』は、中澤一登さんという人が手掛けています。(殺竜事件は、金子一馬さんですが) これが私的に結構ハマッテルというか、合ってると思います..... 緒方さんの絵も勿論好きなんですが、毎回同じだと飽きちゃうし、顔みんな同じに見えてくるし(笑)

物語の構成、というかデザインが感銘でした。
特に章の間の挿絵が......地味ですがこういうイメージ好きです。挿絵が邪魔になる本もあると思うのですが (全然イメージ違う挿絵とか勘弁)こういうのはあった方がいい。
カバーイラスト、デザインなんかも好きですね。 私、装丁嫌いな本は、極力買わないようにするという嫌な人なんで(汗)...... 何度も読む本あってもそうじゃない本もある、というか普通読まない。 やっぱ本にはインテリア的要素も求めてしまう.....そして引越しで泣く。
感想(ネタバレ)※冥王含むので注意 虚空牙
世界感は全く違うというか関係ないんですが、『冥王と獣のダンス』の未来世界?なのかな.... 聡美はブギーボップ読んだりしてるし、上遠野ワールドの一つなんでしょうか。
虚空牙の存在あたりに、もっと突っ込んだ続編とかでるとかなり嬉しいかも、しれない。

『冥王』とほぼ同時期の出版なんですが、 冥王は舞台を変えたブギーみたいな印象だったので、 あまり好きではないのですが、こちらはまた独特なんで楽しめました。
ただ、終わり方がどちらも中途半端なような気がします、さらに似たような感じだし。 続編を狙ってのことなのかなぁ?
上遠野作品をブギーだけしか読んでいなかった時に『殺竜』のような別作品を 読んだ時とは、また違った印象を受けました。
ある意味で最近メッキリ減ったといわれる、正統派SFの流れにある作品だとも思います。
KeyWord:景瀬観叉子 ナイトウオッチ・リーパクレキス
「敵に負けてもいいなんて、気楽なものね」
KeyWord:XXX虚空牙 ・・・
「....完全な勝利、か。戦士よ、おまえはそのようなものが本当にあると思うか?
 人間はそういう勝利を目指していると思うか?」



『』 上遠野浩平 19/ ♪:
作品紹介
感想
KeyWord:
「」



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