#円紫師匠と<私>・シリーズ


『空飛ぶ馬』 北村薫 創元社 1988/3 ♪:☆☆☆★
作品紹介 短編5篇
円紫師匠と<私>の出逢い。五つの謎。
『織部の霊』・・・幼き日、夢にみた織部の謎。
『砂糖合戦』・・・マクベスの三人の魔女(違)
『胡桃の中の鳥』・・・愛した人に愛されなかったというありがちな不幸。
『赤頭巾』・・・今の赤ずきんと狼の話。
『空飛ぶ馬』・・・馬が空を飛んだ優しい理由。
感想 <私>
謎とか云々をおいても、独特の文章とお話自体が楽しく読めます。 ちょっと癖もあるかな?とも思わないでもないですが。
当時は覆面作家(笑)だった北村さんですから、後書きで女性だ!とかかかれてるの を読んだらば少しおかしな笑い感じてしまいました。
KeyWord:<私> それを本当に許す日まで死んでも口紅を引きはしない
「差し上げます、アリジゴク」



『夜の蝉』 北村薫 創元社 1990/1 ♪:
作品紹介
感想
KeyWord:



『秋の花』 北村薫 創元社 1991/2 ♪:☆☆☆★
作品紹介 <私>、初の長編
幼い頃から寄りそうよに生きてきた二人の少女。
<私>は、小学校の頃彼女たちの上級生だった。
ほんの僅かな年の差でしかないが、その時はとても大きな歳の差だった。

二人のうちの一人が欠け、残された一人は心を閉ざす。

そして、<私>の元に謎の手紙が届くのだが・・・。
感想 秋桜花・コスモス、乙女の純潔
やっぱり長編が好きなんで(限度もありますが)待望といった感じ。
事件というよりは、生活。生活の中の謎とかちょっとしたこと。 そんな部分を楽しみに読んでいるこのシリーズ、長編でもその色は失われていません。
いわれてみれば「ああ」とこれほど納得するものもないと思うのですが、 奇想なミステリに毒された私には全然思いもつきませんでした。

読後もやっぱり悪い感じしないし・・・少し悲しいけれど。
KeyWord:和泉利恵 心を閉ざそうとする少女
「......<<何より先に苦しんでいる>>ように見えるからですよね。それって、とっても悪いことですよね。
 わたし、<<何より先に悲しまなければいけない>>のだから」
KeyWord:津田真理子 時を断たれた少女
「わたしは、同じものだと思ってやっています。
 字はうまくありませんけれど、書道にしてもそうだと思います。
 本を読むのも、道を歩くのも、こうやってお話しているのも全部同じところでつながっているんだと思います」
KeyWord:<私> トランポリン、私なら逃げます
「力は多くの場合、その人の思いを越えない」



『』 北村薫 / ♪:☆☆
作品紹介
感想
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