鯨統一郎さん #02
『鬼のすべて』 鯨統一郎 文藝春秋 2001/9 ♪:☆☆
作品紹介
「鬼」を名乗る殺人犯に友人を殺された新米刑事・渡辺みさと。
犯行声明文にあった「鬼」の意味を探る彼女は、 民間伝承や神話の中に隠されている、鬼といわれるものを追い求める人々に出会っていく。
鬼。友人が鬼によって殺されたというならば、果たして鬼とはなんなのか。
感想(ネタバレ) すべて?
・・・キャラが弱い。あと、説明不足な部分があると思うし、ミステリとしてもなんだか困った印象。
ただ、これは単品でみた場合なんで、シリーズ化?とかならば後からみて大分印象も違ってくると想うのですが。

あと、なんか不足を感じます。やっぱりこれが一番・・・鬼の件に関してなんですが、 「○○」と結論をつけるのは、鯨さんの味(荒唐無稽だろうとなんだろうと、一つの説としての結論) なんですが、鬼って概念自体が持つ幅広さのせいか、読んでていてやっぱり「そーかなぁ...」と思ってもしまうのです。 「すべて」では、ないのじゃないかなぁ・・・とか。「すべて」とくくってしまうのは、とか。

物語とは関係ないのですが、飲・食ネタが少ないのも(^^l。
子牛だから食うとか食わないとかでは物足りません(笑) 牛じゃないですが、私は「ラムよかマトンのが独特の臭みがあって美味いのに、何処でも食わせてくれない」 と主張しています。ジンギスカンくらいか・・・他の料理に匂いがうつってしまうからってのも・・・いや、関係ないすね。



『CANDY』 鯨統一郎 祥伝社 2001/11 ♪:☆☆☆★
作品紹介 SF
<目覚めたとき、元の世界にいるとは限らない>
不思議・・・奇妙のが近いか、そんな世界に迷い込んだ自分は、どうやらこの世界の敵として認識されているらしい。
逃げる自分を導くように現れた謎の女性曰く・・・
「青いキャンディ、黄色いキャンディ、赤いキャンディの3つを同時になめると、どんな願いも叶うのよ」
感想 バカSF
バカSFを狙っているとしか思えない内容。率直にいえば内容自体無いといっても過言じゃないと思う。でも結構面白いです、 独特のノリと、人をなめくさったような展開が楽しめるならば、笑いながら読めるし。

鯨さんの今までの作品の中で、隠し味だった部分をメインにして物語作ったらばこうなった。つー感じですかね。 個人的には、この手のお話やノリは大好きなんで、本格的なもの(バカの本格ってのもなんですが)を読んでみたいかな? しかしどーして「だいすき」ってのはデフォルトで一発変換が出来ないんだろうか。
KeyWord:マッケンジーの予言 みのさんには、時折昼にお世話になるね
「本名、松井賢司。今世紀最大の予言者よ。みのもんたの出現を予言したわ」
「そんな人の出現を予言してもなんにもならない」
「みのもんたはこの世の富を支配しているのよ。国民にお金を与えるのも奪うのも、 みのもんたの指図次第なの」
KeyWord:鈴木鈴美(リンリン) アホなのかどうか
「あたしは歌手になりたくて、東大を選んだの。
 そこで理論物理学を学べば自由に超音波を発することができるようになる気がして」



『』 鯨統一郎 / ♪:
作品紹介
感想
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