森岡浩之さん #01


『夢の樹が接げたら』 森岡浩之 早川書房 1999/3 ♪:☆☆☆★
作品紹介 短編八篇を収録
『夢の樹が接げたら』・・・技術により言語を選べる時代、全く新しい言語とは?
『普通の子供』・・・BTの中で生活する子供と、彼に話しかけた少女との関係。
『スパイス』・・・ある男が企てた、合法だが悪魔的な計画。
『無限のコイン』・・・使用限度額∞のカードと、資本主義。
『個人的な理想郷』・・・必要な情報を選択できる社会。
『代官』・・・天狗の支配する世界で起こった一つの些細な現実。
『ズーク』・・・固有名詞を持たない少年の世界。
『夜明けのテロリスト』・・・創作活動さえ機械まかせの世界で、機械がみる夢とは?
感想 SF短編集
SF短編集、短編を苦手とする(感情移入する頃に物語が終わるので)私でも 楽しく読めました。
中でも『スパイス』『個人的な理想郷』『ズーク』等がBM。

特に『スパイス』.....究極の足長おじさんですね。 森岡作品を星界しか知らない人に是非読んで欲しい珠玉の短編(謎)

不思議と森岡さんの小説は、 頭の中で映像化しやすような気がするので(星界の影響だと思うけど) 設定理解がまず必要なSFの短編でも全然気になりませんでした。
まー私に理解力が無いのが悪いのですが。
感想(ネタバレかつバカ) アルファベット
蛇足で余談な、全然意味ない勝手な思いですが「M」の発音が連なるのは確かに綺麗ですし、 「M」自体が持つ独特の意味もあると思います。いや、唄とかでよ、プリプリの『M』とか。
文字自体が一人歩きというか、日本語の中で使用されるアルファベットの持つ独特の 力ってのあると思います。
例えば「R」とか。スペルに自信が無いので日本語表記ですが 「リターン」「リファイン」「リーンカーネーション」「リメイク」など、 多くの意味を単語一個に含ませて使用するのは結構みかけますし。
・・・で.....天野愛(めぐみ)ならば、天野愛(あい)で、Aを絡ませた方が綺麗でしょう。
母音だし。
ギャグの基本は繰り返すことでもあるし。ギャグじゃないけど。
ここはAを繰り返した方が、綺麗とも思ったのですが、 そこは作者というか、登場人物たる植野が「めぐみ」を求めていて、 一読者たる私が「哀」を求めたということを如実に物語っているのかも知れません。

相変わらずも、マトモな感想ではありませんが、感想とは「思ったことをテキトーに 書く」といった趣旨なものが王道だと思いますので。「テキトー」は余計かも知れませんが。
学校の作文でもない。提出する書類でもない。
KeyWord:『命題』 解無し
「科学技術文明以前の人間なら、夢見ることさえなかっただろうということだ。
 先祖代々の仕事を先祖と同じようにしいれば、それなりに幸せだったんだ。
  人類はそんな暮しを何万年も行ってきたのだよ。
 突然変異的なごく小さい変革を積み重ねながら。
  我々は夢を抱き、それがかなう可能性のある社会に住んでいる。
 そして、とうとう我々の代わりに夢を見てくれる存在を産んでしまったのだよ」



『』 森岡浩之 / ♪:
作品紹介
感想
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「」



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