『ジャンプ』 | 佐藤正午 | 光文社 | 2000/9 | ♪:☆☆☆ | 作品紹介 | 一杯のカクテルが時には人の運命を変えることがある |
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「リンゴを買って5分で戻ってくるわ」 そう言ったまま、戻らなくなった彼女を追う主人公。 少しづつ時間が流れ、彼も彼女を忘れていく。彼女が失踪した理由は...... | 感想 | 時間のジャンプなんだよね | ||
ジャンプぅ?週刊少年ジャンプかな〜などという毎度アホな理由で読み始めた(笑)この本ですが、楽しめました。 登場人物が、どこか冷めている?ような印象を受けるのですが、実際はこんなものかも知れませんね....などと思いました。 少しづつ時間がたっていく間の主人公の心の動き、 そして最後に南雲みはるの心の内と失踪の理由が明かされた時、 理由にはなるが理屈にならないようにも感じましたが、感情的に理解できました。 そういう気分は私も多々ありますし、行動力が伴わないですが。 あと、この物語の舞台が目茶目茶に今の生活圏なもので、ありありと商店街の風景情景を思い浮かべる事が出来ました。 結構新鮮で面白い感覚でした、読んでいてニヤニヤしました(笑) | KeyWord:天松みゆき | 南雲みはるの姉 | ||
「あなたみたいに、あたしは悠長に辻褄あわせなんかやってられない」 | KeyWord:三谷純一郎 | 主人公、南雲みはるの恋人 | ||
「自信喪失だ。自分が芯のないリンゴみたいに頼りなく思えるんだ。なぜ彼女は消えたのか?」 |