高橋克彦さん #01


『玉子魔人の日常』 高橋克彦 中央公論社 1989/10 ♪:☆☆☆
作品紹介 高橋克彦さんエッセイ集、其之壱
主に、1985-1989年の様々なエッセイをまとめてあります。
玉子のことや、北斎や写楽の浮世絵に関すること。デビュー当時のことなど。
KeyWord:『北斎について』 高橋克彦さんです
「結局、怖さとは現実ではなく、ひた隠しにしている自らの心の醜さ、
 卑怯さ、弱さなどを刺激されることだ。北斎は、たぶんそれに気づいていたのだろう」



『北斎の罪 - 七つの謎の環』 高橋克彦 天山出版 1990/2 ♪:☆☆☆★
作品紹介 短編七編を収録
浮世絵シリーズにも関連する短編 『盗作の裏側』 『北斎の罪』 『百物語の殺人』を三篇。
棺シリーズに関連する 『龍の伝承』、他 『鬼ヵ洞』 『鏡台』 『鬼追者』等を収録。
感想 浮世絵ものが好き
何と言っても浮世絵関連の三篇が魅力的です。 「盗作の裏側」も好きですが、私的には「北斎の罪」が印象的で..... こういう事を研究してる人達や、その世界を魅力的に垣間見る事が出来ました。 『写楽・北斎・広重...殺人事件』を読んでから読むのが順当ですよね。
KeyWord:塔馬双太郎 歌麿はどうした(謎)
「この北斎漫画のお陰で日本はずいぶん妙な誤解をされちまったけどね。
 北斎に罪はないが、やはり北斎の犯した罪としか言いようが無い」



『あやかし』 高橋克彦 双葉社 2000/12 ♪:☆☆
作品紹介 月と天王
不思議な血液を巡ったある事件によって、 外界から隔絶した世界に閉じ込められてしまった主人公たち。 様々な伝承で神や悪魔といわれた存在が現れる中、人間として戦う彼らは......
感想(ネタバレ) 棺のが好き
中盤までは文句なく面白かったのですが、謎というか、世界感のからくりが見えた辺りから興が冷めたような.....。
終り方も中途半端な感じがしますし。次作?が出ればまた違うと思うんですが、単体で見るといまいちかな。



『えびす聖子(みこ)』 高橋克彦 幻冬社 2001/3 ♪:☆☆☆★
作品紹介 日本神話の世界
斐伊の里(今の島根県)に生まれ育ったシコオは、体こそ小さいが持ち前の負けん気 や身のこなしで、その強さは近隣に知れ渡り、若者達のまとめ役的な存在だった。

阿用の里に鬼が現れたと聞いたシコオは、山の頂きで鬼の声を聞き、 因幡を目指す旅に立つことになる。
感想 因幡の白兎・・・
日本神話を元にした、高橋克彦さんならではの味に満ち溢れた作品。
これ以上はネタばれ。

作品のネタバレにならないので書きますが、 『竜の棺・シリーズ』や『刻謎宮・シリーズ』が好きな人なら是非。 ちなみに私は大好き〜♪
続編などではないのですが、世界観は共通。つまりいわゆる「神=外来説」 を元にした作品なんで、好き嫌いはあるかも知れません。

上記したシリーズに共通する思い、人物の魅力も健在です。
立場や設定に違いはあるし、もちろん別人なんですが激似です。 シコオは「刻謎宮の沖田総司」、タカヒコは「刻謎宮のヘラクレス・竜の棺の東」 、タカヒメは「刻謎宮のポーリア」....他にも色々.....なんか懐かしくなってきさえします(^^;。
酒と食い物の話しかしないタカヒコに、タカヒメがツッコンんだ辺りなど爆笑しました。 かと思えば突然ホロリとさせる場面も.....この三人のコンビはたまらないですね。別人だけど。
感想(スーパーネタバレ) イシュタルは出ないのかなぁ(笑)
・・・上の続きですが、ブトーは勿論『新・竜の棺』で虹人と戦ったあのブトーだと思います。 つまり素戔嗚尊。でもなんか行動とか見てると、ブトーって『竜の棺』の鹿角に似てますね...... 棺で虹人と喧嘩してから仲直りした辺りも(笑)

続編が出るとして(たぶん出る)神話を元にした作品なので、当然このあとの展開は多少読めるのですが、 人物に魅力を感じる物語でもあるので気にならないです。そもそもそんな事いっていたらば、 時代小説なんてみんなネタばれだし。
....まあ大国主命が何をしたとかって、国譲ったり色々したとか知らないので問題なし。
ん〜これは続編が楽しみですよ(勝手に決めてる)
KeyWord:タカヒメ また会えましたね、ポーリアさんですか(笑)
「ここにこうして三人が並んで星を眺めている。それだけでいい。
 シコオは間違っていない。あのお婆さんを見捨てる方が嫌だ」



『』 高橋克彦 / ♪:
作品紹介
感想
KeyWord:
「」



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