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1997 |
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連休が終わり心は夏休み
羽田さんが半袖になる夏が来る
フラフラフラフラフラフラフラ社会党 ◎
タレントになる議員あり逆もあり
集会をしている猫ににらまれた
結婚をしてからわかったあんな癖
1ドルは缶ジュースより安いのね
履歴書を書き慣れるほど就職難
古い辞書エッチな言葉にチェックあり
夏だなあセミもチューブも歌ってる
物真似をしすぎて元に戻れない
ゴレンジャー五人もいれば勝つだろう
おふくろの味は結構マズかった
社長ってミックジャガーと同期なの
先輩の彼女と知らず口説いてた
馬鹿な句をとことん真面目に考える
夢なのに何でペコペコしたんだろう
芸術の割には随分エッチだな
マンガならここでバックにバラが咲く
威張ってるけれどチャックが開いてるよ
ヒラだって五分の魂あるんだぞ
地元民誰も行かないあの名所
失敗だナンパの名所で待ち合わせ ◎
エフエムノバングミヒョウッテコンナカンジ
サービスで白紙の領収書が二枚
ファックスに「電話に出ろ」と書いてある
始末書の書き方みんな俺に聞く
雑草のように生きてて抜かれちゃう
忘れたいこと蒸し返す忘年会
普通そうでしょうと極論言っている
一番の変装になるノーメーク ◎
ドンマイと言う声何だか怒ってる
| 5月25日に、真ん中よりやや左の位置の掲載で、「連
休が終わり心は夏休み」がひっそりと初掲載。当時失業中で毎日が夏休み、シャレにならない内容でした。 「フラフラフラフラフラフラフラ社会党」は、当時の羽田内閣(細川首相退陣後の短命連立政権)で、社会党(現・社民党)が小沢一郎氏に無理難題を吹っか けられ続け、連立政権を抜けるか抜けまいか、ホントにフラフラと迷っていたことをそのまんま描いたモノ。6・8・5の無茶苦茶なスタイルで、載っただけで もすごいのに、これに秀逸をつけてしまうなんて、これが仲畑流の自由さなのか?と肌で感じました。毎日新聞の夕刊コラム「近事片々」で、なぜか2度も取り 上げていただきました。 それにしても今読むと、中八は目立つし、全体に下手くそですねえ。そんな中、信じられないことに、「一番の変装になるノーメイク」で、初の月間賞と、 94年の年間特別賞をいただいてしまいました。ま、この中では割とオーソドックスな手法ですし、安心して読めますかね、今振り返ると。 |
紳士服チラシのポーズは何か変
内線で呼ぶなよ歩いて十歩だろ ◎
厄年と大吉どっち信じよう
下心シュプール描くスキー場
厄除けをしてもおっちょこちょいじゃなぁ
マザコンと言われて母に相談し ◎
同意見だけど嫌いな喋り方
句と名前2行になって恨まれる
ギャグならばレベル高いがマジらしい
ママこそが迷子なんだと言い張る子
雑巾にされたYAZAWAのバスタオル
終電に間に合いガッカリする彼氏
ジョーカーとつながっていた赤い糸
タダならばとっくに帰っている映画
ナンパしたはずが教材買わされた
彼女には前の彼女をブスと言い
日本の首相はパセリのようなもん
ノーと言いちょっとビビっている日本
あと一人思い出せないあのトリオ
露出狂笑い飛ばした女子高生 ◎
俺のことジョニーと呼べと言うヒロシ ◎
どうしても覚えられない語呂合わせ
悪い癖直してる時ついた癖
収納の邪魔になってる整理棚
政治家を目指しタレント学校に
炎天下長居できないウルトラマン ◎
皮肉だと気が付かなくて照れた俺
ファンキーな曲だが歌詞はフォークじゃん
当選の前は新鮮だったのに
コンサートちょっとノッてる警備員 ◎
アレなしでアレしたからかアレがない
和英辞典見て作詞するロック歌手
コギャルって言うよりむしろコザルだな
げっ!パパの形状記憶したパンツ
SMAPの全員の名を言う特技
肝心のサビが英語で意味不明
鬼課長その奥さんは桃太郎
歳をとり服脱ぐ女優着る女優
一升を空けた仲間の連帯感
あのサンタ誰かと見れば和尚じゃん ◎
ウブなフリ疲れるなぁと言う子供
| 1月14日「内線で呼ぶなよ歩いて十歩だろ」で、累計50点を達成、「1日指定
席」を獲得できました。 「アレなしでアレしたからかアレがない」から、エッチ句(仲畑さん曰くセクシャル川柳)の追求が始まりました。この句は、小谷野明広さんに「杉山さんア レってやっぱりアレですか」と返句されたという意味でも思い出深いモノです。 「SMAPの全員の名を言う特技」は、SMAPの「ばら売り」が始まったばかりの頃で、今ほど1人1人のキャラが立っていなかったと思います。時代を感 じさせます。 |
花言葉知って花束返した娘
バブル期の設計だろね派手なビル
喋らなきゃとてもかわいい女子高生◎
大卒でこの質問かリポーター
責任をパスパスパスパスパスパスパス
公約を一つ守っただけの人
本当はみんなのための税だよね
お世話様でしたと捨てた写真集
野球部の監督だなのチョーク投げ ◎
タコ焼きで地球の中身説明し
ジッパーを触ると怒るウルトラマン ◎
整形をして旧友と縁を切る ◎
美人から貸出中になるビデオ
肩までのサラサラヘアを誇る兄
おごるよと言って入ったラブホテル
セクシーなポーズをとってヒゲあたる
共通の話題が何もない恐怖
よくこれで捕まったなのモンタージュ
つけてれば結婚はまだ先だった
サビのとこ訳してみなよ意味がない ◎
エアバッグ体験談に人だかり
本当に流行ってるのかそんなこと
居眠りのスーツにちょんと赤とんぼ
お笑いに行詰まっての立候補
こんなので最高級ということは
すっぴんの顔も知ってるほどの仲
政治家になりたい訳を聞きドキリ
看護婦に剃られるときに出た若さ
恋人が欲しいよなあと見る右手
開けちゃダメこれは大人のおもちゃ箱
ぼくたちとホントよく似た神様だ ◎
発想にバブルがちょっと残ってる
今それは健康によくないってさ
男運ないワと俺を見る彼女
| まったくもう、エッチ句が大爆発した年ですね(笑)。「看護婦に剃られるときに出
た若さ」とか「恋人が欲しいよなあと見る右手」とか、全国紙の朝刊に、よくこんなものを載せたなという...。しかも集中的に載るので、「エッチ句の竜」
というイメージが定着した年だったのかも。 でも、「整形をして級友と縁を切る」といったシリアス調の句も載り始めているんですよね。ま、ウイングを広げ始めたということにしましょう。 また、この年の夏頃から、いろいろと忙しくなり投句ペースを落としたこと。秋には万能川柳のクラブ会報の企画で、選者の仲畑氏と対談ができたこと。個人 的にちょっと転機の年でした。 |
言い張って言い間違いを流行らせる
右手だけ夜にマニキュア塗る男
やっていて空しくないかネズミとり ◎
安全日だからと嘘をつく彼女
プロポーズする直前のヘンな顔 ◎
ホテル出る前に彼女の名前聞く
医学書の写真見た夜うなされる
課長の子欲しくて嘘の安全日
探偵になればいいじゃんストーカー
世紀末だからと言って済ませとく
パパを見て僕と同じと笑った子
そんなことしてまで笑い取りたいか
こんなのがベストセラーのわたしたち ◎
遅刻して時代のせいにしてる人
動燃と比べりゃ俺は正直よ ◎
父さんの料理はまるで実験ね
相手の目じっと見つめてついた嘘
予報士がいつも持ってる折りたたみ
振り返るのは余裕かな迷いかな
俺のだとセーラー服をしまう父
保保保保保保保保保保保保保保保革 ◎
ついに出たPHS木目調
過ぎたことなんか忘れてまた予言
僕の行く新党ぜんぶ壊れちゃう
タテノリをちょっと感じるクラシック
講釈が多いなマック使う人
歌よりもズラが気になるエルトン・ジョン
天下りそうかそっちは天なんだ
布袋ってヘンな名前と言う氷室 ◎
本命にだけはやらないスゴイこと
子供って中性的な魅力だな
性欲のうち何割が愛だろう ◎
俺ならばそうしないけど頑張れよ
やっぱウソだった社長の「大丈夫」
2丁目で見た級友の艶っぽさ
| うーん、どうでしょう。何だかマンネリですねえ。秀逸数はわりとあるんだけど。
「布袋ってヘンな名前と言う氷室」(元BOOWYネタです!)が、情報センター出版局刊「みんなのつぶやき万能川柳7本目」の中の、仲畑貴志氏のエッセイ の中で取り上げられました。特筆すべきことはこのぐらいかなあ、97年は。 |
時代より先に行きすぎ恥ずかしい
なぜここで外人モデル使うかな
謝罪するために社長になった人
体育の日に生まれたということは
拝啓と書かなくなったEメール
愛し合う場所を探して朝になる
怒るのも醒めるのもまた横並び
あの頃のビデオ時々見てる歌手
また俺は自分を殺すことにした ◎
外回りルートに今日は海を入れ
商談の決め手になった出身地
マヨネーズこんなものにもかけちゃうの
独り身が長くてついたヘンな癖
かっこいい花粉グッズが欲しいなあ
温泉の有線で聞くピストルズ
巨悪って実はちっちゃいヤツらしい
別れよう(お願いハイと言わないで) ◎
東大を出た人がホラこれだもん
夢の中ラクにしなよと言った猿
汚くてすぐに帰った宇宙人
お互いに腹は鳴っても続くキス
ファッションの歴史が眠るこのタンス
シャワーから出たら彼女の置き手紙
こんなのはゴジラじゃないと言った父
お互いに歳取ったなと見るドリフ
ダサすぎて逆に愛しく思っちゃう
CMがオーバーだなあ外資系
ディベートのコツはでっかい声なんだ
なぜみんなスケベっぽいの元アリス
もしかしてワザとじゃないか鳩のフン
ムーディーズ悪いムードを作ってる
不自然なポーズばかりの写真集
この俺が課長になれる時代だぜ
俺だけが違う食い方してたんだ
アイドルの素顔にビビるロック歌手 ◎
誤字があり差し替えになる正誤表
じゃあキミは清いんだよねレポーター
目覚めたら彼女がヒゲを剃っていた
持っているだけで同情される株
| マンネリ突破のため、いろんな事をまたやり始めました。 その成果?が「別れよう(お願いハイと言わないで)」。短歌や俳句の一部ではカッコ書きは既にありますが、川柳ではまだ見たことがなかった(あるかもしれ ないけど)。それが何とか形になり、宮本佳則さんや恋し川さんにもリスペクトされました。ありがとうございます! 98年は秀逸が少なかったですが、自分でもお気に入りの句がたくさん入選し、そういう意味で満足のいく年でした。 |
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