レ・ミゼラブル

7月22日(木) 帝国劇場 ソワレ 2階K列53番

 

 

またまた来たよーん

再びやってきました、帝国劇場。やっぱりちょっと暗めなロビーは苦手だけど、落ち着き払ったって感じのこの雰囲気は、たまりませんな。今回はかなり早めに着いたので、ゆったりのんびりと開演前の時間が過ごせました。

キャスト

ジャン・バルジャン:加賀丈史 ジャベール:川ア真世 エポニーヌ:本田美奈子 ファンテーヌ:岩崎宏美

コゼット:純名里沙 マリウス:石井一孝 テナルディエ:山形ユキオ テナルディエの妻:森公美子 

アンジョルラス:今拓哉 

前回見たときに出演していた人が一人もいないというのもすごいですねえ。その他は

ガブローシュ:鈴木輝美 リトルコゼット:香林佑美 リトルエポニーヌ:石川楓 

今回のキャストで楽しみにしていたのは、初の加賀さん。それから純名さんの歌。あと、鈴木さんのガブローシュなど。あと、テナルディエの妻の森さんも楽しみでした。

感想の前に

今回はどうしても舞台その物の感想の前に、言いたくてしょうがないことがあります。それは子供を連れての観劇について。今回私たちが座った席の斜め前に、お母さんとその子供(女の子:3歳くらい 男の子:3年生くらい)が座っていました。開演前から落ち着きのない男の子にちょっと心配だったのですが、でも始まったら真剣に見てくれるかもしれないし、偏見で子供=うるさいというのは良くないなと思っていましたが・・・

暗闇の中で動き、しゃべり、ミニペットボトルを振りまわし。見る態度も、前の席に足をかけたり、椅子を動かしたりして、とにかく落ち着きがなくて、舞台に飽きているのがすごく分ってしまいました。女の子の方は、観劇しながらペットボトルをいっぱい飲んでいて、しまいに母親にトイレにつれていかれる始末。トイレから帰ってきても変わることなく飲み続けていました。

女の子の方は隣に母親が座っているので、あまり動いたりというのはなかったように思いますが、とにかく男の子の方はマナーの悪さの極みという感じでした。幕間には、2階のロビーを走り回って追いかけっこしてた(怒)

あまりにも酷すぎて、係りの人に言って、2幕の始まる前に注意してもらいました。

別に連れてこないでとは言わないけど、子供が長い時間見られる作品なのか考えてからにして欲しいです。それと、騒ぐようだったらきちんと親が責任もって静かにして欲しい。後ろの方の席が開いてるんだから、「子供が騒ぐので」といって移っても良いんじゃないの? 係りの人が子供に「静かに見てくださいね」と言ったら、母親は「そうよ、静かに見なきゃね」としか言わなくて、あなたは回りの迷惑が分っていますかと聞いてみたかった。だいたい上演中にペットボトルを飲んでいるのはマナー違反だと思うのに親が黙っているのはなんで? 飲み物与えとけば静かになると思ってるの?

せめてもの救いは、感動的な場面で(劇場中が静かになる場面で)、静かにしていてくれたことですね。これでこういった場面でしゃべりでもしたら、私は親に注意してやる。

新たなる感動

こんな状態だったにもかかわらず、私は1幕、幕が上がった瞬間からすでにウルウルしてました(笑) やっぱり1回見ただけでは分からなかったこと、家に帰ってプログラムを読んで分ったこと、そう言った事をじっくり見ることが出来ました。

歌詞や気持ちも2回目ということで、かなり伝わってきて、何度も舞台に入り込みそうになり、子供に邪魔され、その繰り返し(涙)

バリケードではウルウルしすぎて、良く舞台が見えなくなってたし、カフェソングでは、嗚咽が漏れそうになってました。

何度も見ると、なんとなく次の場面を頭の中に思い描いてしまい、純粋に感動できなくなってくるのに、今回はそんなこともあまりなく、涙の量的には少なくなったけど、胸を打つ感動は前回よりも大きかったです。

キャストの感想

加賀さんは、初め歌詞が聞き取りづらくて、ちょっと苦手かなと思いました。なれれば別にそんなに聞きにくくはなかったですけど。「歌う」ではなかったような印象も受けました。「語りかける」って感じなのかな。

純名さんのコゼット。正しい音階はこうだったのね、という感じです(^_^;) 前回は・・・。感想としては、あんまり気持ちとかは伝わってこなかったです。加賀さんと逆で歌ってるだけ、みたいな。

森さんはすごい楽しかったです!! 森さんが出てくるだけで、雰囲気ががらりと変わって。でね、よく見てると結構細かい事してるんですが、それが全然気にならないので、見ていて感じが良かったです。山形さんにも言えることですが、うまいなー、さすがだなーと思いました。

それと今回のガブローシュ、鈴木さんですが、本当に男の子みたいですね。ちょっとところどころに女の子の声が出ていましたが、全体としては、やっぱり子役の子よりぜんぜん安心して聞いてられました。

リトルコゼットの佑美ちゃん(と呼んで良いのかな)。前回見たとき「おいおい」って感じでしたが、今回は大分上手くなっていました。初め違う子だと思ったもん。

そして私は・・・

今更ながらはまってしまった模様。翌日に次のチケット取ったし、良い席で、前の方の席で、役が実際に息づいているのを感じたいと思うようになりました。まだそんなに良い席を取ったりはしていませんが、こりゃ来月になってお金入ったら絶対行くね。S席はさすがに無理そうだけど・・・。

今回は特にその曲にノックアウト食らったのもありますが、出演者、それに登場人物達全てが、私の心を捕らえてしまったって感じです。全てが胸の奥底にズドーンと来たというか。見終わってすぐより、今のほうが感じるものが多いような気もします。後から来る感動というのかな・・・

 

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