THIS IS THE MOMENT
11月29日(月) ティアラこうとう小ホール
小西教之[Vo] 森川隆次[Vo] 黒木千波留[Piano]
ホール
小ホールと言うだけあって、確かに小ホール(^_^;) ロビーという物もないに等しい。客席は140席。舞台もすぐそこで、とてもこじんまりとしたホールでした。でも凄く雰囲気は良いです。
ステージにはピアノと2脚の黒い椅子、マイク。舞台には黒い布がひかれていました
program
Gus,the theatre cat(Cats)
The vaults of
heaven(Whistle down the wind)
Sunset Boulvard(Sunset Boulvard)
Whistle douw the wind(Whitle down the wind)
Starlight Express
This is the moment(Jekyll & Hyde)
Endless night(Lion
King)
Tell my father(Civil War)
What would I do(Falsettos)
You're nothing without me(City of Angels)
Ol' man river(Showboat)
Don't rain on my parade(Funny Girl)
Someone to watch over me(Crazy for you)
Almost like being in love(Brigadoon)
Little bit of good in everyone(Chicago)
Hong Kong Rhapsody
I only want to say(Jesusw Christ Superstar)
Will I?〜I'll cover you〜Finale B(Rent)
Happiness(You're a good man,Charlie Brown)
こうやって書くと盛り沢山ですね。実際は、こんなにいっぱいの曲を聴いた気がしませんでした。もっと歌って欲しかったです。でもたっぷり堪能させていただきました。ちなみにほとんどの曲を原語(英語)で歌われていました。
入り口のとこでプログラムを貰ったんですが、1回目がクリーム色、2回目が水色でした。ちゃんと色代えてるんだ〜。
感想
えーっと、1回目も2回目も見たんですが、まとめて書いていきます。
開演時間になり、客席が暗くなると、3人が舞台に登場しました。黒木さんは紫のシャツに黒のベストで黒のパンツ。ピアノに座ります。そして森川さんと小西さんはお二人とも真っ白な格好でした。森川さんは白のノースリーブの・・・あれはうちらが言うところの「またぎ」ですか?(苦笑) 下はくしゅくしゅっとした感じのズボン。太ももの辺りにポケットついてた。小西さんは、初め見たとき苦笑しちゃったんですが、長袖の薄い生地のセーター・・・とも違うな。ごめんなさい。ファッション用語わかんないけど、とにかくびみょ〜に下が透けて見えてました。もちろん下はなんも着てないんだけど。袖が長くて、手が隠れちゃうのが私的につぼ(爆) 下は革?合皮?のパンツでした。靴も二人とも白。
下手側に森川さんが座り、上手側でピアノに寄りかかる小西さん。そして、小西さんがゆっくりと歌い始めました。
初めの5曲はロイドウェバー作品から。交互に1曲ずつ。Catsの曲を黒木さんが弾いて、Whistle down〜の曲から二人が交互に歌っていきました。Whitle down〜は作品があんまり・・・なんて事を聞いていましたが、でも曲は良かったですね。小西さんの情景を思い浮かべるような歌い方も素敵でした。森川さんは、体格はがっしりって感じに見えたんですが、でも手が凄くきれいでした。歌いながら手が動くんですが(感情の高ぶり?)、その動きが凄く優雅できれい。
そして、コンサートのタイトルになった「This is the moment」 去年のRENTで、同じ舞台に立つことはなかったわけなので、お二人のデュエットって初めて聞きましたが、二人とも声高いなー。この曲は、実はタイトルだけ変なルートで覚えたんですよ。宝塚の人が良く自分のディナーショーで歌われるそうです。ふーんって感じに初めは聞いてたんですが、歌の世界に惹き込まれて行きました。
続いては小西さんコーナー。まず父親にささげる歌を2曲。小西さんのMCがなんだか男の人らしい感じがしました。お父様はご健在だそうですけど、照れくさいんですね。
それでですね、この2曲がまた素晴らしくて・・・。1回目も2回目も、心なしか目がキラキラと、なんとなく涙がにじんでいるように見えて。「Tell my father」は、舞台の端に座ってマイク無しで歌っていましたが、2回目の時は特に、泣き出してしまうのではないかと思いました。マイクを通さない本当に「生」の声が、余計な物を全て取り払った「小西教之」と言う人に見えました。大げさかなー・・・。
City of Angelsの曲は2人で。掛け合いで歌ってましたが、凄い面白かったです。楽しかった。2回目の方はもしかして森川さん、間違えたのかなー?(笑)
続いて森川さんコーナー。4曲続けて歌った後、Chicagoの中から歌ったのは、見事な女声でした(笑)ファルセットもあそこまで行くと凄いですね。まるっきり女の人でした(笑) 森川さんの声って細い感じがします。硬質な感じ。次は出演されていた作品からメドレーで。この曲だけ唯一の日本語でした。
そして、再び小西さんの曲へ。この曲は小西さんが「ミュージカル」と言うものを知らない20うん年前に映画で見て、凄い衝撃を受けたそうです。リハーサルの時は「俺の20年の思いを聞いてくれ!」とふざけた曲紹介を言っていたらしいですが、1回目の時に「20年じゃなく、20数年前でした」と訂正してました(笑) それで、ずっと歌いたかったそうなんですけど、これを歌うには某大きな劇団に入ってないとだめなので(笑) せっかくの機会だからー、らしいです。確かそんなようなことを1回目に・・・。
この曲も大変大変素晴らしいかったです。1回目の時に小西さんの「思い」みたいのが伝わって来るなーって思ったんですが、2回目はその比じゃなかったです。言葉では言い尽くせない、とても高貴で近寄りがたい雰囲気があって・・・。なんて言えば良いんだろう。2回目の曲紹介で、ちょっと面白い事言ってたりしたんですよ。「神様になんでやねん!と突っ込む歌」とかね。だけど、曲に入ったら凄く厳かで、回りが何も見えなくなるような、確かに重いんですけど、それが本当にストレートに伝わってきて。小西さんの思いと曲が重なって、客席に伝わってきたと思います。これはもう、素晴らしかったとかありきたりの言葉しか思いつかないのが悔しいです。思い出すと、胸が苦しくなりますね・・・。
最後は二人でRENTの中から。プログラムには「RENT」としか書かれていなくて、1回目、ドキドキしながらピアノが始まりました。そして・・・
私は本当にWILL I?が大好きなんです。もともと小西さんの声が良いなと思ったのもこの曲のソロからだったし、それにこの曲の演出も大好きだった。OBCを聞くたびに、「これを小西さんが英語でこのまま歌ってくれたらなー」ってずっと思ってた。だから、今回のコンサートでRENTの曲をやると知ったとき、「WILL I?」やってくれないかなーって思いました。でもこれはいくつも声が重なって、初めて成り立つような曲だし、それにもっとメジャーな曲がいくらでもあると思って、聞けないと思ってました。だから、この曲を小西さんが歌い始めたとき、私は頭の中が真っ白になってしまいました。
2人しかいない「WILL I?」だったけど、私は今まで聞いたどの歌よりも感動しました。
RENTメドレーのほかの曲、I'll cover you はエンジェルが小西さん、コリンズが森川さん。小西さんのエンジェルも良いかもしれないですねー(ニヤリ) でもキーはあってないような・・・。ちょっと辛そうだった?(^_^;) Finale Bは、まさかそう来るかーという選曲でしたね。男性パートの最初(WILL I?)が小西さん、女性パートの最初(ANOTHER DAY)が森川さん。後半(男性:ANOTHER DAY 女性:WITHOUT YOU)は交代して歌ってました。
一旦ここで本編が終わり、3人でお辞儀して袖へ帰られました。そしてアンコール。本当に「Happiness」でしたね。
2回とも見ましたけど、1回目よりやっぱり2回目の方が気合が入っていたように思いました。1回目は緊張してたらしいですしね。
印象としては、森川さんは、「歌」を伝えてくれたかな。歌詞を一つ一つ丁寧に伝えてくれました。そして小西さんは、「場面」を伝えてくれた。私、本当に申し訳ないくらい曲を全然知らないで行きましたけど、だけど伝わって来るものはとても多かったです。もちろん小西さんも歌詞を伝えてくれてました。英語で歌っていても、歌詞の内容がわからなくても、でも、こんなに感動して心が満たされて、幸せな気分になって、本当に素敵なコンサートでした。
どうも小西さんの話からすると、この「Kevin B.」というのは二人のユニット名? でもまたこういったコンサートをやってくれ・・・そうなので、その時はまた必ず行こうと思います。あ、こんな風に書かなくたって行くのか私は・・・。
番外編へ続く・・・→