トミー K.S.K. タイプCタンク機関車 修理

2014/8/18


オークションで入手した、トミーの「K.S.K. タイプCタンク機関車」。
30年以上前に「TOMIX」が「トミー」だった頃、香港で作られたもの。

「動作未確認」として出品してあったものをゲット。動きませんでした。

ボディーにも膨らんで亀裂があったり、カプラー開放テコが曲がっていたりと使用感たっぷり。
この頃のモーターはすぐに焼き切れることが多く、当時購入した「DD13」も速攻ジャンクになりました。

ばらしてモーター単独で動作確認したけど、ウンともスンとも言いません。

どうせジャンクだからとモーター交換を試みました。

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青箱の「K.S.K. タイプCタンク機関車」
取り出してよく見ると、タンク部分に亀裂が。
おそらく使用しているうちにモーターが高熱になりプラが溶解したのかと。
ひっくり返してビスを外します。
後端を支点に前部を持ち上げるようにするとボディーが外れます。
真ん中あたりのタンク部分とボイラーのところにウエイトがあります。
固定されていないので外れます。
モーターは床板一体のプラに挟まれているので、モーターの軸が出ているほうから持ち上げると外れます。
2本のビスを外すとバラバラになります。
ギヤ類もすべて落ちてきますから、車軸を押さえているいちばん底の板を押さえつつビスを外し、ひっくり返したほうが安全です。
左右一体のシリンダーも外れてきます。
底板を外すと本当にすべて外れてきます。
カプラーのスプリングもどっかへ飛んで行くので注意します。
ここで車軸、集電シュー、ギヤ等を清掃・注油します。
タミヤのミニ四駆用のグリスを塗っています。
KATOのBトレインショーティー用の小型車両用動力ユニット「11-105」から抜き出したモーターです。
モーターの軸が少し短いのと径が違います。
元のモーター軸は1.5mm、KATOのモーター軸は1.0mmなので真鍮パイプにウォームギヤを半田付けします。 内径1.0mm、外径1.5mmのパイプです。
現物合わせで長さを決め、カッターの刃を当ててコロコロすれば切れます。
元のモーターから抜いたウォームギヤにパイプを通し半田付け。
コレをモーター軸に差込ます。軸にエポキシ接着剤をつけましたが、結構きついのでほんの少しで良いみたいでした。
モーターの端子には細いポリウレタン銅線を半田付け。
コテを当てたところだけ被覆が融けて半田付けできます。
車体の幅に合わせた真鍮板を2枚重ねて半田付け。
モーターを直置きすると低いので嵩上げ用です。
今回は0.5+0.3mmでした。実際には組み上げてからの調整が必要となります。
真鍮板を両面テープで仮止めして、ボディーごとドリルで穴空け。
邪魔にならないところに、1.2mmで空けました。
ポリウレタン銅線を適当な長さに切断後、先っちょにU字型の真鍮板を半田付け。
イカール星人みたいになった。
ベースの真鍮板をビスで固定してから、ウォームギヤの噛み合いを見ながらモーターの位置を決定。
エポキシで接着しました。
モーターの配線の先に付けた板で、集電板を挟みます。
こうしておけばいつでも外せます。
この状態で試走させてみて具合を見ます。
ここでモーターベースと本体の間に紙片等を入れてウォームギヤの噛み合わせを調整します。
ボディーを載せてビス止めしたら完成。
後進はすこぶる順調。結構なスローがききます。
前進は微妙。ノッキングを起こしたり止まったり。
第2動輪の遊びが多すぎて、前進時に少し持ち上がるためギヤに遊びが無くなって噛んでしまうのではないかと思われますが。
それを解消するのは時間がかかりそうです。

モーターは他にアルモーター「RS-0811S」が使えそうです。
動いたことは動いたけど、ちょっとモヤモヤ。
続く か?

続いた。

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