10年来、つい最近まで愛用してきたテーブルタップがあります。4芯スターカッドケーブルを繋いだオヤイデのOCB-1です。FE208S、特に208SSでクラシックを聴くときの必需品でした。
FE208ESになって、このテーブルタップの出番は減ったものの、市販で評価が高い電源ケーブルの中には、4芯構造をとるものが少なくありません。
そこで、スターカッドケーブルについても比較することにしました。
線の太さ(断面積)は、代表的なスターカッドケーブルであるHIGH END
HOSEの3.5スケやL/i50 OFCの4スケから見て、4スケ以下として良いでしょう。
ところが、VCT 2mm^2の4芯ケーブルが見つからない。結局、入手できたのは、同じ600V耐圧のキャブタイヤケーブルの2CTの1.25mm^2と2mm^2の4芯でした(2CTの詳細は次回の狼藉帖に)。
さて、Shuksさんが、スターカッドの中で、特に、好印象を持たれたのは、
2CT 1.25mm^2 4芯
です。一方、
富山県のGAさんの評価は、L/i50 OFC 次いで2CT 1.25mm^2でした。
Shuksさんのシステムでの試聴結果が、
気まぐれ日記帳(10月23日)に纏められておりますが、その後、
「VCT 2mm^2 と 2CT の1.25mm^2 は結構いい勝負ですね。我が家では甲乙つけがたいです。」
とのメールを戴きました。
瘋癲老人は、今回の企画を次のように締めくくりましょう。
「電源ケーブルは、長くても、2mです。ホスピタルグレードのプラグやフルテックのコネクターの値段に比べたら、線材の費用は大きなファクターではありません。
まず、その音で判断しましょう。
キャブタイヤを愛用された長岡先生を信奉される方は、VCT 3.5mm^2
に加えて、VCT 2mm^2 と 2CT の1.25mm^2を試されたらいかがでしょうか。
ただし、SPケーブルのVCT 5.5スケと同様に、いずれも、かなりの burn−inが必要のようです。
CDPで電源ケーブルを交換して、それぞれの音を楽しむことは、ADPでのカートリッヂを交換する楽しみに似ているとも思います。」