907LTDを搬入したとき、GAさんと一緒にお出になった横浜のNAさんが修理にお見えになることになりました。
「NA君は電気工事のプロなので安心してお任せください。
修理後の最終型は次の通りです。
入力側 43 kΩ ゲイン
出力側 470 Ω -39 dB
680 Ω -36 dB
1.0 kΩ -33 dB
1.3 kΩ -30 dB
2.2 kΩ -27 dB
3.3 kΩ -23 dB
これで、大きな音から開放されると思います。」
さて、NAさんの見事な手際を堪能した後、いよいよ音出しです。
二人は顔を見合わせました。まだ 6 dBほど高い。
「この結果は、GAに伝えます。」
と。
しかし、これ以上お世話いただけません。あとは自力で解決しましょう。
NAさんは、XLR端子のところに上の写真の抵抗を挿入されました。
一方、元々のロータリー・アッテネーターをテスターでみると、こうなっていました。
入力側 : 6.8 kΩ
出力側 : 680 Ω,1.0 kΩ,1.2 kΩ,2.2 kΩ,3.3 kΩ,4.7 kΩ
680 Ωの端子は接触不良で使えないので、結局、
1÷(1+6.8+33)=1/40.8=0.025 ・・・・・ -32 dB
が最小量となっていたことになります。
33 kΩの追加で音が硬くなっています。さらに追加はできません。
そこで、33 kΩを外し、2.2 kΩと300Ωで分圧してみました。
左が最終的に落ち着いたXLR端子の部分。ここに8個の抵抗が犇いています。
右はMosLtdの同じ箇所。
肝心の音は、大激変。それは聴いていただくほか、説明の言葉がありません。
どうも、VRDS25xsのバランス出力を直接受けるボリューム(アッテネーター)のインピーダンスは、10
kΩ では、そのCDPの実力を十分に発揮していないようです。