昨年度の受賞作品「鉄道(テツミチ)」を田中さんのお宅で聴かせて頂きました。
最寄の駅から15分程歩いて着いたのは、緑に囲まれた瀟洒な集合住宅、その一階の西端が田中さんのリスニングルームで、かなりの大音量でも大丈夫そうです。
デザイナーの田中さんのエスプリが漂う部屋の広さは4mX5m位でしょうか。
システムはこのようにセットされていました。
内側のトールボーイが「テツミチ」、外側は内田篤志さんがモディファイされた「スワン21」。ユニットは、いずれも、田中さんがFE108シリーズの中で最も高く評価されている108スーパーです(3組もキープされていると)。
「テツミチ」に載っているのはJA0506で、0.22μの正相接続です。
ハイスピードでキレがあり、微塵のニジミも感じさせない音に深く嘆息せざるを得ません。如何にしたらこの音を創り出せましょうか。
CD-10 − 280V − 9500II というライナップだけでなく、CDPからスピーカーまで、信号伝送はすべてFケーブルと徹底されていることもその秘訣の一つでしょうか。
16年にもわたって907iMOSを使用してきた私と、求める音の方向が異なります。
また、田中さんの耳には、私には聞こえない音が聞こえていらっしゃる、という印象を強くもちました。
うーん、迷いが生じています。
そうだ、もっとコンサートに通って、ピアノ、ヴァイオリン、オルガン、オーケストラなど、マイクを通さない音を、もっと、もっと、記憶に貯め込みましょうっと。
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「ミューズの方舟」の6月定例会は、20日(日)午後2時から。
ミニセミナーの講師は、前回、海外出張で順延になった
前田会長です。