[ミューズの方舟]のコンテストでは各出品者の持ち時間は10分となっています。
この間に、スピーカーのセッティングと撤去、課題曲の演奏(2分)、自由曲の演奏とトークが含まれます。
今回は、その課題曲選定の内幕を披露しましょう。
募集スピーカーのレギュレーションが決まると、次の定例会で課題曲を選びます。
出席者各自が持ち寄った課題曲を大編成と小編成の2群に分け、それぞれについて演奏後、多数決、最上位が同票数のときは決戦です。
なんとも、民主的ではありませんか。
さて、そのときの再生システムです。
アンプ : BOSE
1705 II (おそらく)
スピーカー : フォステックス
カンスピ
CDP : ポータブル (詳細未確認)
いずれもポータブルなのは、定例会場への持ち込みですから。
特に、再生周波数が 150〜20KHz のカンスピに、ご注目、これで課題曲を選ぶことは、どの参加作品も破綻なく演奏でき、それなりの評価が可能、ということで、とても大切なことです。
かくして、次の課題曲が決まりました。
(1) 大編成
Bizet 「Carmen」 (L.Slatkin/Saint Louis S.O.)
TELARC ; CD-80048
#2 "Aragonaise"
Dレンジが広いとされるテラークのディスクの中でも、このトラックは、比較的大人しく、小口径ユニットに優しい選曲になっています。
Guiraud 編曲のカルメンとしては、フランス的で色彩豊かなDutoit/Montreal
S.O.(DCCA : 417839-2)を、個人的には、オススメします。
(2) 小編成
「テイチク・アワー 一五一会」
テイチクエンタテイメント ; TECN-25948
#1 "津軽海峡冬景色"(石川さゆり)
これも、Fレンジ、Dレンジがそこそこで、小口径ユニットにピッタリです。
次の定例会で
「最初に、ガリッとノイズが入っていますね」
と、ノミネートされたご当人に言ったら
「CDPを代えてみたら」
ですって。
そして、<ウエノハツノ>の<ウ>にエコーが効いていて、音が残りやすいバックロードでは、そこが強調され易く、かなりの難所となっています。
カンスピでは捉えられなかった、その<ガリッ>と<ウ>で、あなたのシステムをチェックされてはいかがでしょうか。