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なんちゃってマルチ]のお披露目会に参加しました。
およそ2年半振り、3回目の訪問のネッシーの棲家は、一見、変わりがありません。
(シャッター速度1秒で手持ちですから、これ位のブレはお許しを)
ご一緒したのは、
AE86式フォノイコを自作されてもいらっしゃる川崎のtmさん。
初対面ですが、昨年の[ミューズの方舟]のコンテストに参加されていらっしゃったと。
さて、マルチの主役はこの
TADのTD−4001とTD−2001なるコンプレッションドライバーです(値段を見て卒倒)。
このターミナルが付いた後側を外すと見事なドームが現れます
(何で、ここに眼がいったのでしょう)。
この存在感は絶大で、FE208ESが控え目に見えます。
マルチシステムの詳細は
ここにあります。
新たに用意されたのが marantz の SM6100(なんと3台も、いずれ6-ウェイ、まさか)。
アルプスの
RK−501 4連の半値で入手されたと。C/P重視もAE86さん流。
このマルチシステムのスペアナは恐ろしくフラット。ただし、高域は3種のユニットが重なっていて、そのブレンド具合で音色が変わるはず。
さて、音の印象です。
*女性ボーカルがとてもリアルで音像が小さい
*耳に痛みを感じる高音でも、ぜんぜん、煩くない
*高域は無色透明ではなく、微妙にコクと渋味と艶が載る
*低域は量も力も十分だけど、やや遅れる感じがする
かって原音忠実再生という言葉がありました。ピアノ、ヴァイオリン、オルガンなどマイクを通さない音が基準として記憶に留まる瘋癲老人。
一方、マイクを通した音を加工して、生コンサートよりはるかに気持ち良く聴く時代に育ったAE86さん。
二人の歳の差はおよそ20歳、当然、好みの音が異なります。
が、お披露目会では、そのディスクを録音・ミキシングしたエンジニアも、おそらく、味わっていない気持ち良い音を、”再生の段階”で、創造・演出されました。
その酔いが醒めないことを願いつつ、帰路につく背中のザックには、JA0506IIがズシリと収まっておりました。