AMANO'S
超・究極のBH
瘋癲狼藉帖
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February **
2006
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Feb-20-2006
ハンディースペアナ
先月、那須さんがハンディースペアナを携えて来宅されました。
PHONIC社のPAA3です。
「天野さんには必需品です」と、勧められて、即、購入。
 
取説を読んでみましたが、どの設定がスピーカーの評価に適しているか教えてくれません。
で、レスポンスタイムは初期設定の250msのまま、ピークホールドはONでSUT-100の周波数特性(軸上1m、トゥィーターなし)を測定しました。
棒グラフはリアルタイム表現、その上の短い横棒がピークホールド表現です。
ピークホールド値を見ると、40Hzのバンドのレベルは66.9dBで、フラットな400〜2.5KHzの帯域(67.1〜69.2dB)とほぼ同レベル。
高域は、トゥィーターなしでも20KHzまで伸びていて、FE88ES-Rの卓越した高域特性に感心します。
 
SUT-100のF特は、これまでに、品川の柄澤さんの測定と群馬の植木さんの測定が報告されていますが、再生装置や測定方法などの違いを勘案すれば、概ね共通していると思われます。
 
次はSUT-200のF特(軸上1m、トゥィーターなし)です。
100Hzが凹んでいますが(と言うより、80Hzと125Hz が持ち上がっていると言うべきか)、50Hzに凹みは認められません。
SUT-200は85%位まで仕上がったかなと思っていましたが、F特をSUT-100と見比べると、まあ、70%でしょうか。
 
これまでは、ミミを頼りにSUTの最適化を進めてきましたが、加齢によるその劣化は避けられません。これからは、PAA3の助けも借りて参りましょう。
 
 
Feb-12-2006
最終セッティング
昨年7月の「方舟」取材のときのハナシをもう一つ。
 
聴きなれたソフトを中央の席で聴くと定位に訝しさを感じました。
「向かって右側のネッシーだけが少し内側に振れて見えませんか」
 
どれどれ、と何人かが集まりました。
「ビデオを撮る前に直しましょう」
 
では、と、ネッシーの近くに集まって、その下を見ると、キチンとテープでマークしてあったではありませんか。
 
これは、先生が意図してセットした証拠です。
 
「このままにしておこう」
とは、AE86さんの判断でした。
 
ということで、25周年記念DVDには、「方舟」における最終セッティングのオトが入っています。
 
うーん、先生の意図は何であったのでしょうか。この謎を解いて頂けませんか。
 
 
Feb-05-2006
SA-11S1
「ミューズの方舟」25周年記念の企画として「会員宅訪問DVD」を製作しました。
その一環として「方舟」を取材した帰りのOff会でのことです。
 
「SACDPの導入を検討しています。
[人気SACDガチンコ試聴会]に行ってみましたが、
ESOTERICのX-03はオトが硬くて未成熟、LUXMANのDU-8は眠くなっちゃって、
AccuphaseのDP-77はオトに芯があるけど透明感と解像度がイマイチで−−−」
隣のシトさん曰く
「marantzのSA-11SA1が入っていなかったでしょう。
DENONは、それがあまり売れるので、急いで同じ値段のDCD-SA11を出したくらいです」
斜向かいのAE86さん曰く
「一度、聴いてみればわかります」
 
と、いうことで、一度も試聴せずに買ってしまいました。
 
これは、発売当時のAudio Accessory(114,2004,Autumn,P58)に掲載されたSA-11S1の内部写真で、一見して、導線が極度に短いのが特徴の一つです。
 
次は昨年8月に購入した同機の内部で、中央部と左側がかなり変更されてます。
 
両者の違いとして目に付くのは、購入品にはフェライトコアが多用されていることです。
電源インレット直後には、最初からありますが、トランスの直後にも加えられました。
 
ドライブメカとDAC基板の直前にもあります。
 
最も変わったのは、この電源部分です。
銅板の衝立と大きなヒートシンク。コンデンサーが邪魔をしているからか、銅板で制振されていないダイオードもあります。
marantzらしからぬ雑居ビルになってしまいました。整然としたDAC基板と対照的です。
 
これは日本インターのショットキーバリアダイオード。
ヒートシンクもなしにFCH10A15とペアで2組使われています。
話題のパワーアンプSM6100SAでは立派なヒートシンク付きでワンペアですから、SA-11S1はなんとも贅沢ではありませんか。
 
さて、これからは瘋癲老人の妄想です。
 
marantzの技術者は、その試作品のオトを聴いてビックリ。
SA-14 Ver2の後継として、28万円位を想定していたけど、それでは同系会社DENONのDCD-SA1がまったく売れなくなる。ならば、35万円か。
でも、そのクラスなら、トランスは2個欲しい。しかし、いまさら増設するスペースも時間もない。ならば、トランスはそのままに、電源部のつくり込みで解決。
そして
「本機は通常のCDプレーヤーと異なり−−−
CD再生時も約2倍のスピードでディスクを回転させており−−−
読み込みエラー時の再読み込みを行いやすくしています」
カタログ(とカタログを下敷きにした評論家の記事)には記載されていないけど、
ここにも、SA-11S1のオトの秘密の一端がありそうだ。
 
 
 
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